毎朝一緒に
「先日もお話したと思うのですが、私は登校中に何度か高梨さんとあの女の子が一緒にいる姿を見ています。決まって途中の交差点付近にあるコンビニの辺りでしたが、あの場所は毎日通られる場所ということで宜しいでしょうか?」
「ええ、未央ちゃんと合うのがちょうどあの辺りなんで。」
「でしたら、私も毎日駅側からあの交差点に向かうコースなのです。であれば…高梨さんさえ宜しければ、待ち合わせしませんか?」
「え!?お、俺は別に大丈夫ですけど」
それって、それってつまり毎朝一緒に行こうってことだよな!?
うわ…俺って一生の運をこの短期間で使い切ろうとしてないか…?
「それでしたら、毎朝ご挨拶できますし、邪魔が入ることもありませんので」
「え…と、本当にいいんですか?」
女神様と毎朝一緒に登校とかどんなご褒美
「はい、夏海もよく一緒に登校しますので。三人になることが多いと思いますが、高梨さんさえ宜しければ是非如何でしょうか?」
あ、夏海さんも一緒なんだ。
いや、三人の方が気兼ねないし…
それよりも、そうだよ、夏海さん?だよ
多分あの人のことだよな?
今まで何だかんだで確認しないまま曖昧にしてたからな
「わかりました。ところであの、夏海さんって先輩と同じクラスにいたお友達の名前でいいんですよね?この前屋上に来てくれた…」
「………あ、すみません!そうでした、まだしっかり紹介させて頂いていませんでした!」
先輩が忘れていたと言わんばかりの表情をした
「夏海は高梨さんのことを知っているのですが…でしたら尚更、一緒に登校しましょう!夏海を紹介したいですし、夏海にも、高梨さんをきちんと紹介したいので」
なんか、友達同士を紹介したいという意味なのはわかっているんだけど、別の意味にも聞こえてしまうのは俺が悪いんだよな…
「了解です。なら俺としても是非お願いします。でも、先にお友達に確認を取らなくて大丈夫ですか?」
「夏海は、高梨さんが私と仲がいいのも知ってますからきっと大丈夫です。社交的で人当たりもいいですから」
「わかりました。では、ご友人に話を通して貰って、夜にでもRAINで時間を確認させて下さい」
「はい。ふふ…明日から楽しくなりそうで嬉しいです」
そう言った先輩は、本当に嬉しそうに笑った
「時間を使っちゃいましたね。急いで水やりをしましょう」
「はい、二人でやれば焦らなくても充分間に合いますよ。では、今日もお願い致します。」
日課の水やりと、雑草抜きを始める
数日振りの作業だったが、楽しいと思えるのは先輩がいるからだろうな…
片付けを終えても、一息入れるくらいはまだ少し時間が残った。
よかった余裕があって…
「では、私は教室へ戻りますね」
「はい、俺も戻ります。先輩、今日はご馳走様でした。美味しかったです」
「ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。ではまた今晩、連絡致しますね。」
そう言って先輩が戻って行った。
ちなみに俺はいつもギリギリまでここで時間を潰す。
さて、この後の授業、眠くならなきゃいいけどな…頑張りますか
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家に帰り、課題を終わらせて食事、ゲームと毎日の流れ
ちなみに先輩は放課後、基本的に生徒会がある為に会うことはまずない。
これからは朝も昼も会えるし、これ以上は間違いなく贅沢だ。
そもそも長いこと一人だった俺にできた、更に言えば柚葉以外で初めてできた女性の友人だ。
二重の意味で嬉しい…いや、それも女神様だと考えたらそれ以上だよな…
ピロピロン
RAINの着信が鳴り、先輩とメッセージのやり取りを行う
「こんばんは、高梨さん」
「こんばんは、先輩。今日はご馳走様でした。」
「いえ、こちらこそありがとうございました。美味しいと言って頂けて嬉しかったです」
「いやいや、本当に美味しかったので。次も楽しみです。」
「頑張って作りますね。それで、明日からの朝の件ですが、夏海も問題ないとのことなので、予定通り待ち合わせにしましょう」
「了解です。時間はどうしましょうか?俺は合わせられるのでお任せします。」
「では、私と夏海の待ち合わせ時間を考えると、7時半くらいにあのコンビニに着くと思います。」
「そのくらいなら、俺も誤差の範囲ですね。なら、7時半にしますか?」
「高梨さんが問題ないのでしたらそれで」
「了解です。じゃあ明日の7時半に」
「はい、宜しくお願い致します。それではまた明日」
「はい、それではお休みなさい先輩」
「お休みなさい高梨さん」
うーん、俺が、夜に、女性と、しかも女神様とRAINとかまだ現実味がないわ
さて、早く寝よう。
明日は絶対に遅刻できないし




