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 話だけならと、ついついリシアに編み物の事を話したり、持ってきた数少ない作品を見せている内に日が暮れてしまった。夕食は昼食と違って配給制。階級が低い人達から配られていくから、早く行かないとリシアが貰い損ねてしまう。私達のような上級貴族の子供達ならその時間にいなくとも、もう一度時間を置いて来てくれる。そもそも使用人がいるから貰い損ねることなんて滅多にない。けど、リシアは違う。後ろ盾がないから、時間通りに貰わないと食事抜きになってしまう。


「リシア! 時間! 夕食!」

「あ! すみません、長々とお邪魔してしまって。あ、話も途中で……」

「いいからいいから! 私が話し始めたようなもんだし! もう周り始めてる時間だから、早く行かないと! って、あれ? 鍵は⁉︎」

「鍵でしたらさっきヴィリアン様が私に──あれ?」


リシアも自分のポケットの中を探したり、座っていた付近を探す。


「あれ〜? あ、あった! そうだ、鍵をかけたままにするか悩んで、結局近くのコートラックに掛けたんだった! だからリシアのせいじゃないよ、出ておいで」

「あ、いえ、その、足を、攣りまして……」


リシアは目に涙を浮かべてじっとしていた。


「え⁉︎ あー……ごめん、これだけは言わせて。絶対変なことしないから。絶対に」

「逆に怪しいですよ」

 

 私はリシアを抱き上げて、ベッドに連れて行く。


「ごめんね、マッサージするだけだから。どっちの足攣っちゃった?」

「えっと、右足です……」

「じゃあちょっと触るね」


私はリシアの顔色を伺いながらふくらはぎをほぐしていく。


「リシア、どう?」

「ん、気持ち良いです……」

「そ、そっか、それは何より」


それにしてもこの子エッチくない? エッチいよ! 漏らす声と息がすごいエッチ! 声だけ聞かれたらそういうことやってるって思われるよ! そことか気持ち良いとか漏らさないで! 完全にアウトな声だから! 男が聞いたら興奮するでしょ⁉︎ 壁厚くて良かった! 本当に良かったよ! でもね、やっぱり恥ずかしいよ!


「ね、ねえリシア、もうちょっとその、声抑えてもらえるかな? その、集中したいから」


絶対言い方間違えた! あなたの声エッチですよと言ってるようなもんじゃん! 


「す、すみません、口塞ぎますので」


うん、たしかに声は無くなった。でもね、息が荒くなってもっとエッチになってるんだよ。くそー! 声帯声優の弊害がこんなところで! 声優さんこういう時エッチな声出すもんね! しかも息も我慢してるのか顔もなんか赤くなってるし! でも声我慢してと言った手前だし、そもそもマッサージ始めたの私だから何も言えない!

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