22.5話　あらすじ・キャラ紹介・用語解説

　⭐︎用語解説

　•魔力

　人間や魔物、魔族どの種族も持つ生命エネルギーのようなもの、それを『術式』を介して超常的な現象を起こすものの総称を「魔法」と呼ぶ。それを扱えるかどうかはまた別の話であり、『魔法使い』や『僧侶』の職業を持つ人間が扱える傾向がある。

　大気中にも魔素(マナ)が漂っておりそれを魔力の代わりに扱う事もできるが、大陸殆どは濃度が極めて薄いため実用的ではない。

　歯の奥の「親知らず」で生成した魔力を貯蓄し、唾液に含まれる「魔力潤滑漿」という成分が術式を組むのに必要不可欠。

・術式

　魔法を成立させるための基盤のようなもの、これも魔力で作る必要がある。文字にする、声に出す、様々な組み方がある。

・魔法

　初級魔法、中級魔法、上級魔法、超級魔法と強さに応じて各段階に分かれる、強ければ強いほど術式の構築が困難。ここだけの話上級魔法の名前は共通して由来があるようだが...？

・運命の夜

　勇者が魔王を討伐した数日後、種族関係なくいわゆる「ゾンビ」(この世界では『獣』と呼ばれる)に変えてしまう疫病が蔓延した日、歴史の転換点を指す。

　具体的になにがあったのかについては謎が多い。

・「堕ちた獣(ビーステッド)」

　「獣」とも言う、いわゆる「ゾンビ」。本来アンデットやゾンビはこの世界にいるのはいるが、他者に特性をうつすような事がないため、差別化のためこう呼ばれている。

　疫病に犯され、感染した者は能力や才能はそのままに食欲に支配される、まさに「獣」同然となる。

・疫病

　この世界に「ウイルス」の認識がまだ無いためこう呼ばれている、感染性がありこの疫病に犯されると時間経過で「獣」になる。傷つけられる、噛まれる等攻撃を受けると感染する。感染スピードは個人差がある。

　⭐︎主要人物

　

　ステータスについて

物理攻撃力→魔法無し、本人が出せる最大の破壊力

スピード　→魔法無し、本人が出せる最大の速度

　　　　　　(精密性もこれに含む)

耐久力　　→生存能力、精神力、物理的な硬度も含む

魔法適正　→高ければ高いほど高度な魔法が使える

知力　　　→判断力、頭の回転も含む。

　☆☆☆☆☆ →生ゴミ

　★☆☆☆☆ →非戦闘者レベル　

　★★☆☆☆ →訓練済みレベル　

　★★★☆☆ →実戦レベル

　★★★★☆ →一騎当千レベル

　★★★★★ →英雄級、または怪物

　・藍村咲太郎 (通称:アイザック)

物理攻撃力　★★★☆☆

スピード　　★★☆☆☆

耐久力　　　★★★★★

魔法適正　　☆☆☆☆☆

知力　　　　☆☆☆☆☆

　概要:ふと異世界に転移してしまった高校生、ラノベやアニメで見るような展開に心踊るがそこは疫病に犯されたトチ狂った世界だった。

　自分の世界へ帰るために、そしてこの世界で生き延びるために修行を始める。

　『魔王刻印』という紋章が背中に刻まれており、無尽蔵の魔力を引き出せる。しかし本人が弱いため魔力をうまく引き出せていない。

　さらには親知らずと魔力潤滑漿を持たないため魔法が使えない。

　耐久力と精神力がずば抜けており腕の一本や二本飛ばしたところで止まらない、どうやったら死ぬのか、しかしこの耐久力は彼にとっていい事なのか悪い事なのかはわからない。

　実は家庭料理と裁縫が得意だが、素材の質が元の世界と違い過ぎるためその才能は殆ど発揮されていない。

　実は特技が多い？

　・ミーク=キャメル

物理攻撃力　★☆☆☆☆

スピード　　★☆☆☆☆

耐久力　　　★★☆☆☆

魔法適正　　★★★★★

知力　　　　★★★☆☆

　魔王を打倒した勇者一行、魔法使いマンダカミアの妹。自信がなく臆病な性格...と思われたがアイザックに辛辣な言葉を浴びせる腹黒さを持つ事が判明した、図太い。

　全体的に身体能力がお粗末だが飛び抜けた魔法適正によりカバー可能。

　好きな食べ物はアイザックがたまに作るレアチーズケーキ。

　普段着込んでいるため知らない者が多いが実は腹筋が割れている。

　

　・シオン=エシャロット

物理攻撃力　★★★★☆

スピード　　★★★☆☆

耐久力　　　★★★★☆

魔法適正　　★★☆☆☆

知力　　　　★★★★☆

　王国で暮らすただの少女だったが、疫病に世界が犯され「獣」に家族が惨殺されてからは拠点を守る戦士に。

　役立たずや弱い者にはあたりが強いが努力する者には優しく、身体能力がずば抜けているそうだ。

　好きな食べ物はグァバ。

　実はチルド王国出身ではないらしい...？

　・ドゥルセ=デ=レーチェ

物理攻撃力　★★★☆☆

スピード　　★★★☆☆

耐久力　　　★★☆☆☆

魔法適正　　★★★★★

知力　　　　★★★★☆

　『賢王』と呼ばれるエルフ、多種多様な魔法を行使する事ができ、マンダカミアとミークの師匠でもある。なんでもできるが疫病の研究は進んでいない。

　ふとしたきっかけでアイザックに修行をつける、二つ名のわりに脳筋。

　好きな飲み物は1000年以上置いたブランデー。

　アイザックが料理できるのを知って彼の知る材料に近いものを調達することにハマっているらしい。

　・セルシ=アルバイエン

物理攻撃力　？？？

スピード　　？？？

耐久力　　　？？？

魔法適正　　？？？

知力　　　　？？？

　また魔王軍幹部の弓使い、「運命の夜」の後は他の魔族を引き連れシオン達人間と手を組む。アイザックの現状について何かを知っているようだが遠征を最後に消息不明、死亡した。

　好きなものは特にない。

　・マンダカミア=キャメル(故)

物理攻撃力　★★★☆☆

スピード　　★★★☆☆

耐久力　　　★☆☆☆☆

魔法適正　　★★★★★

知力　　　　★★★★☆

　魔王を討伐した勇者一行の一人であり、魔法使い。「運命の夜」の後「堕ちた獣(ビーステッド)」となって王国を彷徨っている。

　その姿はまるで何かを探しているようだ。

　好きな食べ物はレバー。

　ミークとの間に重大な秘密があるらしい。

　・ドリンク=バァ(故)

物理攻撃力　★★★★★

スピード　　★★★★★

耐久力　　　★★★★★

魔法適正　　★☆☆☆☆

知力　　　　★★★☆☆

　魔王を討伐した勇者一行の一人であり、世界最強の武闘家。「運命の夜」の後「堕ちた獣(ビーステッド)」となって大陸各地を転々としている、目的は謎。

　武闘家なのに陰湿であり、他者を挑発するなどの行動を取る。

　好きな食べ物はモツ。

　ゾンビライフを満喫しているようだ？

　・魔王アンタクティカ(故?)

物理攻撃力　？？？

スピード　　？？？

耐久力　　　？？？

魔法適正　　？？？

知力　　　　？？？

　勇者一行に討伐された魔王、彼が作った『魔王刻印』というものがアイザックに刻まれている。刻印との関連性から魔王がアイザックを呼んだのだろうがなぜ彼を呼んだのかは謎。

　年齢は5000歳を超えてるとか言われてるが魔王以外誰もそこまで生きてないので本当かどうかはわからない。

　好きな食べ物は液体キャラメル。

　かなり研究大好きだが、「獣」の病についても色々知っているようだ。

　・ユリウス=ナルボ(故)

物理攻撃力　★★★★☆

スピード　　★☆☆☆☆

耐久力　　　★★★★☆

魔法適正　　★★☆☆☆

知力　　　　★★★☆☆

　拠点にいた巨体の男、温和な正確でありアイザック達と行動を共にする。

　好きな人はラザニア。そして息子がいる。

　・タイマイア=ラザニエッテ (通称ラザニア・故)

物理攻撃力　★★☆☆☆

スピード　　★★★★☆

耐久力　　　★☆☆☆☆

魔法適正　　★☆☆☆☆

知力　　　　★★★☆☆

　拠点にいた冒険者の女性、明るく爽やかな正確で班のリーダー兼ムードメーカーとしてアイザック達を引っ張った。

　好きな食べ物はコクのあるカルボナーラ。

　・ドリア=マッカニ

物理攻撃力　★★★☆☆

スピード　　★☆☆☆☆

耐久力　　　★★★☆☆

魔法適正　　★★★☆☆

知力　　　　★★★☆☆

　拠点をセルシ、シオンと共に取りまとめている全身ゴツゴツ鎧の戦士、言葉の端々に圧を感じるため苦手な人が多い。

　好きなものは不変と権威。

　・勇者「救済者(セイヴァー)」

物理攻撃力　？？？

スピード　　？？？

耐久力　　　？？？

魔法適正　　？？？

知力　　　　？？？

　魔王を打倒し世界を救った勇者、この世界に召喚された直後に記憶を失っているため「救済者(セイヴァー)」という通称を与えられている。

　「運命の夜」、最初に「獣」と化した元凶にして最初の犠牲者、それ以降の行方は全て謎に包まれている。

　好きな食べ物も謎。

　⭐︎大陸について

　・チルド王国

　「運命の夜」によって滅びた王国、勇者を召喚し魔王に討伐に行かせた。

　大陸の上方に位置しており、当時の人口は40万程、魔法の研究に力を入れていた。

　周辺に村や小国がいくつかあるが、その内の9割は「獣」の侵攻により滅亡した。

　・マナタン帝国

　「運命の夜」以降、「獣」の侵攻を抑え、規模は縮小したがその権威は守られている。人口は100万人程。

　大陸の下方、地下に存在しており大陸では唯一存続している国の一つである。チルド王国から何百キロと離れており「獣」が蔓延しているこの大陸では集団での避難は困難と思われる。

　それ以外の情報は不明だが、この帝国はある乗り物に乗れば入国できるらしい？

　・シャクシ島

　大陸から少し離れた先にある小さな列島、その島ではチルド王国や魔王が転用した「異世界渡航」の研究をしており、アイザックが自分の世界へ帰るための目的地である。人口は10000人程。

　通じている名前とアイザックの本名が似ており、そして聞く限りの文化が日本に似ているため近い文明と思われるが、それ以外の情報は現状不明。

　ただ魔素が濃度が高いため魔法使い(この島では妖術師、呪術師、霊術師と呼ぶ)が多いそうだ。

　「ヨーカイ」がいるらしい。

　⭐︎これまでのあらすじ

　ふとしたきっかけで異世界へと転移した藍村咲太郎。中世ヨーロッパのような街並み、いわゆるファンタジーのような世界へ来て舞い上がる咲太郎だったが、そこは人も魔物も関係なくゾンビに変える疫病が蔓延したイカれた世界だった。

　シオンという少女に救出されるも今度はその少女が重傷を負う。

　色々な人や魔族との出会いと遠征によって数多の犠牲をだしつつもその少女を救う事に成功する。

　元の世界に帰るため、そしてこの世界で生き残るために修行を始めたアイザックだが...。

⭐︎記念イラスト集

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