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チートルーレット!~転生時に貰ったチートがとても酷いものだったので、田舎でのんびりスローライフを送ります~  作者: 宮本XP


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第753話 アイテムボックス探索隊8 ――ヘズラト君の私物


 最初の十字路を右に進むと僕の荷物部屋。左に進むと木材部屋。

 二つ目の十字路を右に進むとミコトさんの荷物部屋。左に進むと食料部屋。

 そんな感じで、ここまで四つの部屋の探索が終わったわけだが――


「もうアイテムボックス内の構造は、完璧に解明できたと言っても過言ではないのでは?」


「そうですね。真っ直ぐ通路が伸びていて、その途中で保管庫へと繋がる十字路が形成されている――そんな構造のようです」


「うんうん、それで間違いないよね。それじゃあ次の十字路を目指してさくさくと進んでいこう」


 もう完全解明されちゃったからな。もう恐れることも迷うこともない。このまま二つ目の十字路を真っ直ぐ進んでいけば、すぐ次の十字路に差し掛かるわけだ。

 さぁ次だ。次の十字路を目指そう。次の十字路はまだかな? 次の十字路が――


「……ないじゃないか」


 なかった。次は十字路じゃなかった。


「マスターがフラグを立てるから」


「フラグだったのか……」


 さっきの発言が逆フラグになってしまったらしい。僕があまりにも十字路十字路と繰り返したため、十字路がなくなってしまったらしい。

 まぁ確かにこういうことってよくあるけど……。僕が自信満々で決めつけて行動すると、大抵はそうならないのがお約束だったりするけれども……。


「それはそうと、これはどう考えたらいいんだろう? 十字路ではなくて――右へと進む道しかない」


 真っ直ぐも左もなくて、あるのは右への道だけ。

 つまりは曲がり角だ。一本道で、直角に右へ進む道になっている。


「そうですねぇ。おそらく部屋があとひとつしかないのでは? なので現状では、これ以上道を増やす必要もないということかと」


「ふーむ……」


 道があって部屋があって荷物を置くのではなく、新たに荷物を置く必要が出たときに、初めて道を作って部屋を作る感じなのかな……。


「というわけで、次に新しい部屋が――おそらく次はディース様の部屋になるでしょうか。ディース様がアイテムボックスに何かを収納したとき、新たに左への道が生まれ、その先にディース様の荷物部屋も生まれるのだと予想します」


「なるほどねぇ」


「そしてさらに――」


「うん?」


「その後、私がアイテムボックス能力を獲得した暁には、さらに先へ続く通路と、私の荷物部屋も新たに誕生するのだと想像しています」


「……そうだねぇ」


 要所要所でアイテムボックス獲得への意気込みを語るナナさんだけど……あまりにも繰り返しすぎて、それもまたアイテムボックス獲得失敗の逆フラグになっていやしないかと、それが僕はちょっと心配。


「では考察も終わったところで、先へ進みましょうか。次がいよいよ最後の部屋です」


「うん、ヘズラト君の荷物部屋だね」


「そうです。シマリス写真集を見付けて、ヘズラト君の机の上に置いておきましょう」


「息子のエロ本を見付けたお母さんじゃないんだから……」



 ◇



 なんやかんやありつつ、ヘズラト君の保管庫にたどり着いた。

 そして、そのヘズラト君の保管庫とは――


「すごく真面目」


「真面目ですねぇ。さすがはヘズラト君と言ったところですか」


 僕やミコトさんと比べると、非常に真面目な保管庫となっていた。


「普通の日用品とか身の回りの道具とか、そういう物が置かれた棚もあるけれど……」


「それ以外に、もしものときの備えがしっかり用意されている印象です。例えばこの棚などは、主に戦闘用でしょうか」


「薬草とか回復薬とか、いっぱい置かれているね。あとは武器とか防具とか」


 弓とか矢とか剣とか槌とか……。こういう武器ってヘズラト君用じゃないものね。もしものときに備えて、僕達の武器のスペアを一応用意してくれているらしい。


「そしてこっちは食料品の棚ですか」


「これも非常用って感じがするね」


 日持ちしそうなパンとか干し肉とか干し魚とか干し果物とか。

 ミコトさんの食料とは明らかに違う。全部非常用の食料だろう。


「それでこの棚は――旅用でしょうか」


「あー、確かにそうかも。旅の道具だ」


 IHの魔道具だったり水の魔道具だったり、テントだったり寝袋だったり。ナイフとかランプとか、地図なんかもある。

 いやはや、さすがのヘズラト君だ。ヘズラト君の真面目さがよく表れている保管庫になっている。


「――おっと、ついついじっくり見物してしまった。あんまり見たら悪いよね」


「やはりプライバシーですか?」


「うん。僕はプライバシーを尊重する紳士だから」


 まぁ今回に限っては、しっかり見学してヘズラト君の真面目さを学んだ方がいいような気もするけれど……でもまぁ、勝手に見るのはよくないよね。やっぱりそこはヘズラト君のプライバシーを尊重しよう。


「ではプライバシーを尊重しつつ――最後にこれだけ見てみましょうか。これくらいなら見てもいいと思いませんか?」


「それは?」


「ヘズラト君の日記帳です」


「一番見たらダメなやつだよ」


 プライバシーの塊みたいなやつだよ……。それを見ながらプライバシーを尊重とか、どうやっても両立しないやつだよ……。





 next chapter:アイテムボックス探索隊9 ――ヘズラト君の私物2

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― 新着の感想 ―
ヘズラト君はメインヒロイン… というか客観的に見てこの世界の主人公なのでは?
ヘズラトくんは召喚獣だからオナラもしないしトイレも行かないし♀に発情もしないんだもん!!!! というか日記開いても「キー」しか書いてなくても読めるの? というかいつシマリス語履修したの???
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