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チートルーレット!~転生時に貰ったチートがとても酷いものだったので、田舎でのんびりスローライフを送ります~  作者: 宮本XP


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第682話 旅立ちの準備2


 名前:アレクシス

 種族:エルフ 年齢:20 性別:男

 職業:木工師

 レベル:45(↑1)


 筋力値 26

 魔力値 22

 生命力 20

 器用さ 65(↑3)

 素早さ 7


 スキル

 剣Lv1 槌Lv1 弓Lv1 火魔法Lv1 水魔法Lv1 木工Lv2 召喚Lv2 ダンジョンLv1


 スキルアーツ

 パリイ(剣Lv1) パワーアタック(槌Lv1) パラライズアロー(弓Lv1) ニス塗布(木工Lv1) レンタルスキル(召喚Lv1) ヒカリゴケ(ダンジョンLv1)


 複合スキルアーツ

 光るパリイ(剣) 光るパワーパリイ(剣) 光るパワーアタック(槌) 光るパラライズパワーアタック(槌) 光るパラライズアロー(弓)


 称号

 剣聖と賢者の息子 ダンジョンマスター エルフの至宝 ポケットティッシュ



「お、おぉぉぉ……!」


 レベルアップだ! レベルアップしたぞ! レベル45に到達だ!


「やったわねアレク、おめでとう」


「いやー、ありがとうございます」


 そばで見ていたエルザちゃんからもお褒めの言葉をいただいた。ありがとうございますエルザちゃん。


「ね、私の言った通りでしょう? 結果が出る前から諦めることなんてないのよ」


「ふふふ……」


「……さっきから、その笑いはなんなの?」


 違うのですよエルザちゃん。むしろこの結果は狙い通りだったのです。狙った通りに逆フラグを成功させて、この結末を掴み取ったのです。

 いやはや、我ながら恐ろしいことをしてしまった。フラグを操り、自分の意のままに世界を操ってしまった。


「そんなわけでレベルが上がりまして――ふむ。今回は『器用さ』が上がったようですね」


「ああ、そうなのね。『器用さ』以外は何が上がったのかしら」


「『器用さ』だけですねぇ」


「…………」


 『器用さ』全振りである。『器用さ』だけが3ポイント上がった。


「どれだけ『器用さ』につぎ込むつもりなの……?」


「別に僕もつぎ込むつもりはなかったのですが……」


 つぎ込もうと思ってつぎ込んだわけではないのですよ……。


「『器用さ』だけじゃなくて、もうちょっと『素早さ』の方にもつぎ込んだ方がいいんじゃない?」


「ええまぁ、そうなんですけどね……」


 それができるなら僕だってそうしたいさ……。

 とはいえ、この結果も納得ではあるかな……。ここ数ヶ月を振り返ってみても、パネルを作って人形を作って、あとは楽器をこれでもかと大量に作って、確かに木工漬けの日々だったものねぇ……。


「まぁ今回はいいですよ。レベルアップ優先です。レベルアップしただけでも僕は満足です」


 そんな感じで問題を先送りにした結果、気付けば『器用さ』ばかりが伸びていってしまった気もするが――それはさておき、レベルアップなのだ。


「ではでは、今日はこのあたりでお(いとま)させていただこうかと思います」


「そう。お疲れ様」


 これから帰っていろいろと準備せねばならん。むしろこれからが大忙しだ。


「あ、そうだ」


「ん?」


「こうして無事にレベルアップできたことですし、明日以降は今までみたいに毎日教会に訪れることもなくなるはずです」


「あら、それは残念ね」


「おっと、それはそれは……」


 残念がってもらえた。普通に照れる。


「『会えなくて寂しい』『毎日でも会いたい』とまで言われてしまうと、僕としても気持ちが揺らいでしまいますが、これ以上はさすがに教会の迷惑になってしまいそうですからね」


「そこまでは言っていないけれど」


「とりあえず次からは、もう少しゆったりとしたペースで訪れることになるかと」


「ゆったりペースって言うと――」


「週一回くらいのペースですかね」


「それでも十分すぎるくらいにハイペースだと思うけれどね……」



 ◇



 教会を出た僕は、急いで宿に戻り、ひとまず音楽室へと移動した。

 そうして現在、音楽室には僕とヘズラト君の二人きりである。


「さて、それじゃあ会議を始めようヘズラト君」


「キー」


 会議である。今後のことについて、二人でじっくり協議を進めていかねばならん。


「さっき伝えたように、めでたくレベル45への到達を果たした僕だけど――」


「キー」


「あ、うん、ありがとうね」


 あらためてヘズラト君からお祝いの言葉をいただいた。ありがとうヘズラト君。


「そういうわけで、あとは僕が眠りさえすれば、その瞬間僕はチートルーレットのために天界へ転送されるはず。その旅立ちに向けて――いろいろと準備しなければならない。いろいろと決めなければならないことがある」


「キー」


 その会議を、今からヘズラト君と一緒にしようと……というか、もうちょっと前にやっておくべきだったかもしれないね。レベルアップのためにダンジョンマラソンをしていて、もうすぐレベルアップすることもわかっていたのだから、事前にいろいろと意思決定をしておけば……。

 いや、まぁ今さら嘆いても仕方がない。もう遅い。すべてが遅すぎた。会議を始めるのが遅すぎたと、今さら嘆いてももう遅い。


「まず最初に考えることとしては――やっぱりユグドラシルさんのことかな」


「キー」


「そうなんだよね。ルーレット前にはユグドラシルさんを呼ぶのが慣例だけど、今回ばかりはどうしたものか……」


 いつもはすぐに教会本部へ連絡して、僕の元まで来てもらうのだけど、今回ばかりは状況がまるで違う。

 なにせエルフ界と人界だ。今僕達は、エルフ界から遠く離れた人界の地にいるのだ。


 ……んー、これも事前に会議しておけばよかったねぇ。今さらだとはわかっているけど、どうしても後悔が残ってしまう。

 事前にユグドラシルさんとも相談しておけば、事前にユグドラシルさんにもラフトの町に来てもらうってやり方があったかもしれないのに……。


「さすがに今からじゃ遅すぎるよね。僕達は人界にいて、ユグドラシルさんは遠く離れたエルフ界にいるわけで…………んん? いや、遠いのかな?」


「キー?」


「案外ユグドラシルさんからすると、大した距離じゃなかったりするのかな? わりとすぐ来られたりする? 僕が寝ちゃう前に、ユグドラシルさんならここまで移動することもできるのかな? どうなんだろう」


 エルフの森であれば、どこへでもワープできるユグドラシルさんだ。エルフ界の端まではすぐに移動できるわけで、そこから猛ダッシュでラフトの町まで来てもらえば……。

 あるいは、間に合うか? 僕が寝てしまう前に、再会することも叶うのか?


「キー……?」


「あー、まぁそうだよね。いきなりここまで呼びつけるのもどうなのかっていう話ではあるよね……」


 いきなり通話で、『僕が寝る前にここまで来い』などと伝えるのはどうなのかっていう……。


「ふーむ……。それならせめて僕達もエルフ界に向けて移動してみようか?」


「キー?」


 ユグドラシルさんにはラフトの町へ向かってもらって、僕達も僕達でエルフ界に向かって進む。そうして途中のどっかで合流。これでどうだろう。

 申し訳ないんだけれど、ヘズラト君には人力車で僕を運んでもらって――


「……いやでも、その途中でうっかり寝落ちしちゃいそうな予感がある」


「キー……」


 うっかり人力車の中でうたた寝して、ユグドラシルさんと会ったときには、すでに昇天後という展開が予想できた。

 それはまずいな。わざわざ急いで来てもらって、その展開は非常にまずい……。


「そうならないためには――僕が自分で頑張るって選択肢もありかな?」


「キー?」


「寝落ちしないために、僕が自分の足で歩いてエルフ界に向かうという選択肢も――」


「…………」


「何かなヘズラト君」


 その表情は、何を意味しているのかな? まさかだけど、『それだと大して進まないのでは……?』的なことを考えているわけじゃあないだろうね。





 next chapter:山田は愚考する2

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― 新着の感想 ―
そう何度も見たいものなん???
エルフ界まで走って帰るの成長させるステータス的には良さそう
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