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死神はウンザリしている  作者: 鰺屋華袋


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51話

 最後に彼と会ってから八日後……彼は眠るように彼岸へと渡った。

 

 故人は直葬を望んだが……一課長が説得し最小規模だが葬儀を行う事になったそうだ。実に彼らしいと思う。


 息を吸うように厄介事を見つけ、息を吐くようにそこに首を突っ込む……こんな馬鹿な男は見た事が無かった。


 彼はいつも自分の能力に不満を抱えていた。曰く“俺がもっと出来る人間なら……”と。実に傲慢な男だ。


 そもそも警察とは“犯罪に対処する”のが仕事であり、彼一人がどれほど頑張ろうと全体に影響など……いや、やめよう。


 今更だ。


 彼の死因は病であり、身体を酷使した影響は多少あったとしても避けられるものでは無かった。同様に……


 彼の人生の奮闘も“死によって無かった事にはならない”……と、そういう事だろう。


 それは彼の葬儀を見れば分かる。


 コンビニサイズの葬儀場に最低限の祭壇。彼は既に天涯孤独の身の上であり、喪主は一課長が務めた。


 最初の訪問者は、彼が最後に新人教育を任されていた男……正直に言うとその後の事ははっきり覚えていない。


 何故なら……


 小さな葬儀場は……いや、その葬儀場のある街の一区画が故人を偲ぶ者で溢れたからだ。


 告知などしていない。いったいどこから湧いて来たのか……老若男女の別なく溢れる人、人、人………


「はは……まったく……死んでまで傍迷惑な男だ」


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