前へ目次 次へ 47/54 46話 耳元で囁かれる声。 その声は、これまで対峙してきた数々の……ビジネスに於いての敵達、そのどれとも違う異質な存在である事を感じさせた。 「そもそも最初から……私達は貴方達の事などどうでもいいのです。本当に知りたかったのは……我々を求めた彼の本質です」 ……? 耳元で囁く女の言葉が理解出来ない。だが女はこちらの事などお構い無しに言葉を続けた。 「ただ……私達は知りたかったのです。彼が娘の仇を目の前にして踏みとどまれるか……を」