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12話
「グムゥ!!」
「グォゥム!」
「ガァェ!!」
俺の横に等間隔に並べられた椅子に、俺と同じく猿靴を噛まされた男が三人……
一人は俺に件の記事を書かせたメガバンの部長職に就く初老の男。あとの二人には見覚えが無いが……
「ああ……この中にはお互いの素性を理解しない者もいたな。せっかくの晴れの舞台だ。オレから紹介させてもらう」
それから、三人がメガバンの要職にある人物であること、俺の素性……そして俺達が死に追いやった例の行員にしたことが、朗々と語られた。
何をそんなに芝居掛かって言う意味があるのかと思ったが……そんな事は今はどうでもいい!
(コイツ何を考えてやがる?)
「さて……紹介はこれくらいで良いだろう。お前達が此処に招かれた理由は理解出来たか? つっても、お互いの顔を見ればそんな事は一目瞭然か……まあいい。そろそろ本題に入ろう」
そう言った男は俺達の横まで進み出ると……俺の反対側に座る奴から順に猿轡を外し始めた。
「おっと……忠告だ。余計な事は言わない方がいい。速攻で堕ちたら手間暇を掛けた意味がない」




