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Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
町と始まり
6/46

魔法

変更しました。

西門の海岸→西門の湖


 

 達也と話した後でログインした俺は、昨日の公園に向かう。

 昨日、約束していたポーションをホルトさんに渡すためだ。

 ホルトさんとは昨日、話をした老人の名前で、ポーションを渡す場所を公園に決めていたのだ。

 昨日は、採取してきた薬草がなくなるまで調合をした。

 結果はこうなった。


 下級ポーション・Hpを22%回復する。

 下級ポーション(濃縮)・Hpを25%回復する。

 下級ポーション(アプ味)・Hpを17%回復する。


 まず一つ目は、薬草を粉末にするところまでは同じだが、調合道具の小鍋を使って煮てから、布でろ過してみた。

 すると効果が少しだけ上がった。


 二つ目は、煮ると薬効が上がるのかと思い、しばらく煮続けてみたらドロドロとした物になった。

 ビンに入れても量が少なく、ポーションにならなかった。

 量が足りないならと、水と粉末を二倍にして試したところ作ることができた。

 効果もしっかり上がっていて、うまくいったと思ったが、試しに飲んでみると口の中が大変なことになった。

 普通のポーションにも多少は苦味があるが、あれはヤバい。

 口直しにアプの実を食べたが、味がしなかった。


 三つめは、苦味のないポーションを作れないかと思い、アプの実を使ってみることにした。

 小鍋で煮るまでは一つ目のポーションと同じだが、しっかりと冷まして、すりおろしたアプの実を入れてから、布でろ過をした。

 味はしっかりとアプの味になったが、効果が店売りの下級ポーションより下がってしまった。

 下級ポーション(濃縮)でも試してみたが、口の中が再び蹂躙されるだけであった※効果も下がっていた。


 公園につくと、昨日と同じ場所にホルトさんがいたので話しかける。


「こんにちはホルトさん、約束のポーションを持ってきましたよ」


「おお、ヨル君か。ありがとう、助かるよ」


「そう言って貰えると、作った甲斐がありますね」


 それから少しだけホルトさんと話をして、ある目的と今日の分の薬草を採取するために森へ向かう。

 東門へ向かう途中で周囲からの視線を今日も感じるが、理由も分かったし気にしないと決めたので、さっさと森へ向かう。

 森に着いてからは薬草の採取もするが、今日は積極的にモンスターを探して歩く。

 昨日は森の浅い場所までにしか入らなかったが、より深くへと進んでいく。

 モンスターを探している理由は、スキルのレベル上げと、スキル石を手に入れるためだ。

 昨日のレッドベアーは棒で倒すことができたが、やはり棒では強敵を相手にすることは難しいし、耐久値も低い。

 なので【薙刀】を得るためにも、スキル石を手に入れて【刀】を取ることにしたのだ。

 ちなみに、今の俺のスキルはこうなっている。


スキルスロット(10)

【百鬼夜行Lv1】【棒Lv12】【土魔法Lv1】【気配察知Lv5】【調合Lv6】【錬金Lv1】【木工Lv1】【石工Lv1】【裁縫Lv1】【鍛冶Lv1】


 使っていないスキルのレベルが上がっていないのはしょうがない。

 注目すべきは、【棒Lv12】である。

 おそらくレッドベアーを倒したことが関係あると思われる。

 今の俺には、あのレベルの相手を倒すとかなりの経験値が入るのであろう。

 危険な相手だが、戦闘も楽しく経験値も高いので、もう一度出てきてほしい。

 棒の予備も、昨日の事から三本用意してあるので大丈夫だ。

 【刀】スキルを取ってからなら、棒と一緒に買っておいた鉄の刀で相手をしてもいい。

 

 俺の願いは届かず、しばらくゴブリンを倒しているとスキル石を得ることができた。

 とるスキルも決まっているので、さっそくスキル石を使い【刀】スキルを手に入れた。

 スキルの統合には、スキルレベルがLv20以上になっていないと発生しないと、達也から聞いていたので、【刀】のレベル上げの為に得物を鉄の刀に変える。


 引き続きゴブリンを倒していると、未見のモンスターを見つけた。

 見た目ははっきり言って、でかい芋虫である。

 俺は特に思うところはないが、虫嫌いにとっては最悪の相手であろう。

 芋虫も俺の姿を見つけたのか、こちらに向かってくるが、俺の歩く速さと変わらない。

 俺からも接近しようとした瞬間に、芋虫が体を持ち上げた。

 芋虫の行動に警戒していると、口から糸を吐き出してきた。

 何とか避けることができたが、それなりの速度があった。

 糸は粘着質のようで、絡まれば動くことができなくなるだろう。

 糸をよけて近づくことも可能だが、俺は今まで使っていなかった魔法を使ってみることにした。

 【土魔法Lv1】で使えるのは、土の弾丸を飛ばすアースバレットと土壁を作るアースウォールだ。

 今回は、アースバレットを使ってみる。

 芋虫の糸に注意しながら、手の平を向けて魔法を使う。

 

「≪アースバレット≫」


 俺の手の前に、土というよりも石の弾丸が生成されて打ち出される。

 弾丸は芋虫に当たり、芋虫のHpを三割ほど削った。

 魔法は初めて使ったので、どの程度の強さか分からないが、妖鬼のステータスから考えれば、そこそこのダメージだろう。

 ゴブリン相手にどの程度効くのか、後で試してみなければならない。

 芋虫に対して、三度同じ魔法を使って倒す。

 ストレージを確認してみると、こんなものが入っていた。


 魔糸・数種類のモンスターから得ることの出来る糸。普通の糸よりも頑丈。


 そのうち、裁縫に使えそうなので見つけたら積極的に倒しておこう。

 その後は刀のレベル上げを続けて、薬草も十分に手に入ったので町に帰ることにする。

 帰りにレッドベアーに会えないかと期待したが、芋虫とゴブリンしか出てこずに町に到着した。

 

 もうすぐ昼なので、ログアウトして昼食をとってこよう。



くまさんは、狂暴です。

決して美味しい経験値ではありません。

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