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Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
未定
44/46

休日

お久しぶりです。毎度毎度、遅くなってすみません。

さらに短いです。

まとまった量をあげようとすると、書いている時間が無いので取り合えず上げます。

これでご容赦をお願いします。


 

「少し早く来すぎたな」


 達也から連絡があった次の日。

 達也から指定された駅前に来たのだが、思ったより早く着いてしまった。

 9時28分、まだ指定された時間まで30分近くある。

 達也は時間にルーズでは無いし、いつも早めに来るのでそれほど待つことも無いだ「夜行さん」

 ん?

 今、後ろから名前を呼ばれたか?

 それも知らない女性の声だ。

 取り合えず確認を


「 」


 言葉が出ない。

 振り返った俺の目に写るのは一人の女性、いや少女と言うべきか。

 赤いリボンを使ってまとめられ、風に揺れる艶やかな黒髪。

 まだ幼さを残しながらも、美しさを感じさせる整った顔立ち。

 涼しげな白いワンピース。

 全体的に清楚な雰囲気を漂わせ、見る者を魅了するような美少女。

 しかし何よりも俺の目を惹き付けているのは、その美少女の浮かべている笑顔。

 頬にうっすらと朱がさし、嬉しいという気持ちがこちらまで伝わって来るようだ。


「夜行さん?」


 おっと、今度は確実に俺の名前が呼ばれた。

 さっき名前を呼ばれたのは気のせいでは無かった様だ。

 しかしどうしよう。

 俺の名前を呼んだと言うことは、彼女は俺の事が分かるが、俺は彼女が誰なのか分からない。

 俺は別に物忘れも激しく無いし、彼女の様な美少女を忘れる事は考えられない。

 これはどう反応するのが最適か……って、俺が返事をしないからか彼女の笑顔が少し変わってきた。

 どうする俺?

 これは黙っている時間が経てば経つほど気まずくなるぞ。

 適当に話を合わせて、彼女の事を思い出すまで繋ぐか?

 いや、それは思い出せなかったら最悪だ。

 ………………………あー、もうあれだ。

 ここは覚悟を決めて


「すみません。貴方は誰ですか?」


 正直に言ってしまおう。

 そして答えを得てから全力で謝る。


「えっ、私が、誰か、ですか?」


 俺の返事を聞いて、彼女が笑顔のまま固まる。 


 ヤバイ


 笑顔のまま固まった彼女を見た瞬間、心にそんな言葉が浮かび、さっきは彼女の魅力によって言葉が出てこなかったが、今も何故か言葉が出てこない。


「本当に私が誰か分からないんですか?」


 言葉が出てこない俺は黙って首肯する。


「そうですか。私が誰か分からない。ふふふ、夜行さんにも困ったものです」


 …………これは早まったかもしれない。

 彼女の顔は変わらず笑顔のままだが、あの笑顔は幼い頃に見た事がある。

 それは祖母が祖父に説教するときに浮かべていた笑顔だ!

 幼い頃から人間を辞めていると俺に思わせている祖父が、祖母に平謝りしていた光景は俺にとって軽いトラウマである。


「夜行さん、ちょっと私とお話しましょう?」 


 すまない達也、俺はお前との約束を果たせないかも知れない。

 生きていたらまた会おう。                                                                

次回、彼女の正体は!


って、普通に分かりますよね。

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