表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
未定
37/46

宣伝(前)

お久し振りです。

またまた、遅くなりましてすみません。


少し区切りました。

なので、少し短めになっております。

 

 中ボスのブラックウルフを倒した事で出現した門を通った俺は、現在、ティアを頭にのせて草原を全速力で爆走中である。

 魔力付与とアイテムで強化したステータスで、前半の草原には存在しなかった丘を異常な速さでかけ登り、モンスターに見つかっても一瞬で振り切り走り続ける。

 進路上にモンスターがいた場合は、ティアが魔法で遠距離から一撃を入れて、怯んだ所に走る勢いのまま踏み潰すか、体当たりで吹き飛ばしている。

 体当たりの様なことをすれば、ダメージを受けるが、水魔法のレベルが上がって、Hpを回復出来る様になったティアがいるので問題ない。


 そういえば、何故俺がこんなに急いで大ボスの門を目指しているかと言うと、門をくぐった所で中ボス戦で使ったアイテムの効果を思い出したからだ。

 そして、そのアイテムと効果とはこれである。


 物理強化薬(特濃、魔)・ステータスのStr、Vit、Agi、Dexを1時間の間、40%増加させる。薬の効果が切れた後5時間、増加されたステータスが半減する。※使用してから12時間、再使用不可


 …………自分で作っておいて何だが、またヤバイ物を作ってしまったと思う。

 言い訳をさせて貰えるなら、このアイテムを作った時の俺は、開店初日であったり客が一人も来ないので、おかしくなっていたのだと思う…………多分。

 決して、熊狩りの時に1つだけ見つけたフィジカルリーフと言う素材が、畑で量産出来たので、面白そうだと思って作った訳ではない。

 効果を高める為に、二度と行わないと決めていた煮詰める作業を、4回も行ったのも、きっとおかしくなっていたからだ!。


 ……

 …………

 ………………

 ……………………とにかく、このアイテムの効果を思い出したので、俺は急ぐことになっているのだ。

 さすがにステータス半減は厳しいからな。

 あっ、また目の前にスライムが。

 取りあえず、踏み潰しておこう。


 そう言えば、周りから見た俺は今どうなっているだろうか。

 途中で2つ程、プレイヤーのパーティーと擦れ違ったが、一瞬ですれ違っただけなので、変に思われていなければ良いんだが。








 つ、疲れた。

 大ボスの門の前まで無事にたどり着いたが、危なかった。

 後少しで門にたどり着く所で、アイテムの効果と魔力付与が切れたのだ。

 そして、そこに登場したのがウルフの集団。

 はっきり言って、ここまで来て死に戻りするかと思った。

 まぁ、何とか倒すことは出来たのだが。


 それにしても、大ボスの門の前には沢山のプレイヤーがいる。

 殆どは大ボスに挑戦に来ているプレイヤーの様だが、何人かアイテムを並べて売っているプレイヤーもいる。

 どうやら、アイテムが足りなくなったプレイヤーを相手に商売をしているようだ。

 目的は微妙に違うようだが、俺もアイテムを売りに出そう。


 適当な場所に毛布を敷いて、商品を並べていく。

 今回は宣伝の為に持ってきているので、ポーションやエーテルは幾つかの種類を置いておく。※物理強化薬や他にもあるヤバイ物は並べないで置く


「おう、まだ準備中か?良かったら商品を見せて欲しいんだが」


 商品を並べていると、一人の筋骨隆々な男性プレイヤーが声をかけてきた。

 恐らくドワーフの進化した種族だと思われるが、金属鎧を着て、デカイハンマーを持っている。


「後は数を出すだけなので、ぜひ見ていってください」


「そりゃあ、ちょうどよかった!もうすぐ大ボスに挑戦するんだが、少しポーションが足りなくてな」


 俺が返事をすると、男性は二カッとでも言うように笑ってそう言うと、ポーションの効果を確認しだした。

 見た目は筋骨隆々で少し強面な顔をしているが、気持ちの良い雰囲気の人だな。

 俺が男性にそんな印象を持って、商品を確認している様子を眺めていると、ポーションを見ていた男性の様子がおかしくなっていく。

 何処かで見たこと有るような反応の気がするが、アイテムに不備があったのかも知れないので声をかけることにする。


「すみません、何か商品に不備があったでしょうか?」


 男性は、食い入るように見ていたポーションから視線を外すと、俺の方に真剣な顔を向ける。


「いや、商品に問題は無い。それで1つ聞きたいんだが、このポーションはお前が作ったのか?」


「はい、俺が全て作りました」


 男性は俺の言葉を聞くと、少しだけ何かを考えてから、思いもしない言葉をはっした。


「お前、俺のギルドに入らないか?」



                                                                                  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ