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Eternity World Online  作者: 桐生紅牙
町と始まり
31/46

始まり

 カオルさんに相談してから、2日経った。

 俺は今、とうとう完成した店の前に立っている。

 店の外観は西洋風で、祖父に連れられて行った事のある、風見鶏の館の様だ。

 これから、この店を自分が使っていけると思うと、ここまでくるのに色々あっただけあって、感慨深い。


「どうだ、ヨル!俺達に出来る、最高の物を建てたぞ!」


「凄く良いですよ棟梁。棟梁たちに頼んで本当に良かったです」


 棟梁の言葉にそう返事を返すと、店が出来たと聞いて見に来ていたホルトさんやノーラさん達が声をかけてくる。


「良かったのヨル君。わしらも、今まで使われていなかった場所が役に立って嬉しい事じゃ」


「店を持てたのはいいが、あんたが頑張る必要があるのはこれからだよ。しっかりやりな」


「はい。ホルトさん達に頂いたこの場所で、これから頑張っていきます」


 そうだな、まだ店は出来たばかりだし、畑も中途半端で庭も出来ていない。

 それに、この世界で俺が作った物や行った場合、知っている物は、ほんの少しだけだ。

 まだまだ、やる事はたくさんある。

 俺がそんな事を考えていると、屋根の上にある風見鶏に乗って遊んでいたティアが、頭の上に乗ってきた。

 ティアにアプの実を渡しながら聞いてみる。


「ティアもこの店が気に入ったか?」


 アプの実をかじりなからも、俺の言葉を聞いて嬉しそうにしながら頷く。


「そうか、だけどなティア、まだこの店は本当に完成はしていない。これからも俺と一緒に頑張ろうな」


 またティアが頷いているのを確認した俺は、改めて店を見る。


 風見鶏が風を受けて動いている。

 

 あの風はどこまでも吹いていくのだろう。


 Eternity World


 この世界はどこまで続いているのか。


 Online


 どんな出会いがあるだろうか。


 らしくもなくそんな事を思い、俺は少しだけ笑ってしまう。  


 リュウに進められて始めたが、俺は今、この世界を進んで楽しもうとしている。




 さあ、ゲームを楽しもう。                                           

一先ず終わり。

現実を一話入れて、次へ進みます。

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