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スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


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036:1F分岐最奥へ

 分岐先での行動予定をメンバー同士共有するため、二つ目の分岐を数メートル進んでから一旦停止する。


「これから、この通路を行き止まり地点まで進む予定なんだけど、この通路に限っては、自分がメインで戦闘を受け持つ。ただ、自分の攻撃に併せてミクとアネゴの二人にも後方から攻撃に参加して欲しい」

「でも、ヒカルだけで倒せるんじゃない?」

「ここでの戦闘は、下げた運がどれだけドロップに影響が出るか試してみたいんだ。ただ、できる限りオレだけの攻撃でドロップしていることを隠匿したい」

「ミク、アネゴの攻撃でカムフラージュするということですわね」

「さすがヒメ。まさにそういうこと。MP消費の影響があるからゴメンだけど、協力をお願い」

「うん。分かった」「りょ」


 意思の疎通が済んだので、オレを先頭にした攻撃体形、攻撃パターンBでの移動を行う旨をを伝え再度進み出す。警戒しながらの歩行なので、通常の歩行の八十パーセント程度のスピードで奥まで進んでいく。

 三十〜四十メートル程度先へと進むと魔物の気配を感じる。微かな唸り声と歩行音がするため、周囲を警戒しながら少しずつ進むと、徘徊しているグレイウルフ三体を発見した。

 一旦、グレイウルフから身を隠すようにして、後方に待機している三人にハンドサインで自分が三体とも狙うことを伝えて、物音を立てないようにグレイウルフ三体が確認できる位置にまで移動する。

 ミク、アネゴも、自分の攻撃に併せ攻撃を行うために後方を追随し、ヒメも最後尾からついていく。

 移動が完了したオレは、その位置からグレイウルフに狙いを定め、三体がなるべく密集するまで息を殺して待機……。数秒後、オレが想定した位置にグレイウルフが移動したので、グレネード型散弾を射出するためのトリガーを絞る。その瞬間「パスッ」と鈍い音と共に魔弾が十八発グレイウルフへ向けて射出される。炭酸ガスで射出したときには、もっと物々しい音を立てていたけど、魔銃化後は若干おとなしめだ。

 だが威力はそれとは真逆で、明らかにパンチ力は増している。散弾なので複数の弾が命中しているって影響もあるんだろうけど、命中すると同時にグレイウルフの身体が宙へと弾け飛び宙を舞う。

 結局一発発射しただけで三頭のグレイウルフの討伐は完了し、そのあとには【魔石+1】【魔石+2】が一つづつ残されていた。


 あちゃ〜。

 三頭倒して魔石が二つドロップって……ちょっとオレの運仕事しすぎだろ。しかも一つは【魔石+2】とはな。運の数値を50まで下げたにもかかわらず、この結果か……。

 オレが射撃した後に、二人とも併せて数発射撃してくれていたけど、これで誤魔化すことができるのか? できない気しかしない……。

 とりあえず奥まではオレがメインで行こうと思うけど、結果次第では、オレが倒さないよう戦闘を調整しないと目立ちすぎるかもな。


「うん……実況されている中ヒカルのこのドロップ率はヤバいわね」


 やっぱりそうなるよな。次の機会には30位まで下げてみるか。


「ヒカル、次からはAパターンに戻そうか?」

「いや、もう少しデータを取りたいから、最奥までは同じパターンでいく」


 魔石を拾い上げながら、ドロップについて思慮する。

 資料によると、魔物討伐時のドロップは五段階だったよな。グレイウルフの場合は、討伐時におおよそ50%はドロップしない。ドロップする場合のほとんどが【魔石+1】で稀に【魔石+2】がドロップ。ごく稀に【攻撃+1】か【攻撃+2】のスキルジュエルと言われているんだけど、オレの感覚値だと、ドロップしない率が20%ぐらいなんだよな。

 オレがガチで魔物を倒していったら、ごく稀な確率のスキルジュエルが何個か手に入りそうな予感しかしない。

 この通路の討伐が終わったら、予定通りなるべくオレがとどめを刺さないようにしようと心に決める。だけど、この場所だけはガチで行かせてもらおうか。


 かなりの距離を進んだけど、なかなか魔物と遭遇しない。恐らくだが、この先の少し広場になっている行き止まり部分に、吹き溜まっているんだろと予想し足を進める。

 少し急なカーブを描いている通路を進み、吹き溜まりを視認できる辺りで魔物の気配を感じたため足を止め様子を伺うと、そこに三体のグレイウルフが俳諧しているのが確認できた。

 二体は左奥、一体は右奥でゆっくりと徘徊している。

 ミク、アネゴに一匹の方を担当してもらおうことも考えたが、とりあえずここまでは初志貫徹。オレがすべて倒すべく、まずは二匹のグレイウルフへと狙いを定め、グレネード型散弾を発射する。

 二匹のグレイウルフはすぐさま吹き飛び討伐完了。

 もう一匹のグレイウルフは、グレネード型散弾の発射音に驚き身を縮こまらせて周囲を警戒しているが、オレ達の存在は確認できていない様子。

 すぐさま、生き残ったグレイウルフに狙いを定め、二十式小銃のトリガーをフルートで絞り、三発ほど魔弾を発射すると、三発ともグレイウルフに命中し無事討伐し、討伐した後にはドロップ品が二つ残されている。


「ねえ、ヒカル、あれヤバくない?」

「いうな!」

「うわ、やばっ!」


 二匹のグレイウルフを討伐した側には【魔石+1】がドロップし、最後に倒した側には【ジュエルボックス】がドロップしている。

 ないない、ありえない。グレイウルフから【ジュエルボックス】がドロップって、過去に数例あるくらいの確率じゃなかったっけ?  

 そんなもの、ドロップするかよ。勘弁してくれ・・・・・・。

 ジュエルボックスを拾い上げ、中のジュエルを確認すると【攻撃+2】のスキルジュエルと明記されている。

 パタッと蓋を閉じ、バックにしまう振りをして異空間へと収納し立ち上がる。


「さ、さあ、メイン通路までもどろうかー」

「ヒカルっち、ムリだから」

「うん、無かったことにはならないわね」

「覚悟をお決めください」


 三人とも、この状況を絶対楽しんでいるだろ! まったく……。

 半ば諦めの境地で、メインの通路へと引き返すべく、オレは足を向ける。




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