表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル操作で現代ダンジョンを生き抜く!  作者: ももんが


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/53

030:黄昏の月(トワイライトムーン)デビュー戦

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いします。

 会場に設置された自分たちのスペースで待機しているうちに、予選第三グループの制限時間が終了し、ダンジョンへ潜っていた予選参加チームは帰還タイムに入った。

 最終的に予選を通過したチームは、『赤城サンブレイク』『堕天使の翼』『深淵のベルーガ』の三チームが決勝進出を決めている。


「予選通過のチームは、概ね予想通りだなー」

「これまで予選を通過した三チームは、他のチームと比べ総合力が飛びぬけているので、予選で同じグループにならないよう調整したようです」


 各パーティー名と予選通過ポイントが、ステージに設置された大型モニターに表示されると、会場は歓声が響き渡る。


 ■赤城サンブレイク

       獲得数 獲得ポイント

  魔物   15  75,000ポイント

  魔石1   5   2,500ポイント

  魔石2   3  15,000ポイント

  合計ポイント   92,500ポイント


 ■堕天使の翼 

       獲得数 獲得ポイント

  魔物   14  70,000ポイント

  魔石1   6   3,000ポイント

  魔石2   2  10,000ポイント

  合計ポイント   83,000ポイント


 ■深淵のベルーガ

  魔物   13  65,000ポイント

  魔石1   5   2,500ポイント

  魔石2   3  15,000ポイント

  合計ポイント   82,500ポイント


 どの予選グループも、一位と二位の差がダブルスコアなので、おそらく50,000ポイント程度でも予選を通過できると思うが、多少マージンを取った方がいいので、大体の目標を定めた。


「みんな、今回の予選目標は、魔物討伐目標数を十六体として、1Fをメインに周回ということで。十六体なら討伐数だけで80,000ポイント獲得できるので、この目標数で予選通過は可能だと思う」


 そう説明しながらも、オレの予想では余裕で上振れすると思っているんだけどね。そもそもこの換算に、魔石分を入れていないし。ただ、とどめの一撃は、なるべく俺は避けようと思う。オレがとどめを刺すと、恐らくは運のステータスが活躍して、ありえないアイテムドロップをしそうなので、なるべくオレ以外の攻撃で討伐するようメンバーに伝える。


「でもさ、ホントは輝っちのガチ運見てみたいよね!」

「そのうちみせるよ。そうだな、もうすぐ冬休みだから、今度は川越ダンジョンにどれくらい潜れるか試してみよう。さすがに今日は、ゴブリンから【魔石 LV2】とか、グレイウルフから【攻撃+2】のスキルジュエルとか出たら、いろんな意味で注目され過ぎる」

「たしかに、そりゃヤバいわ……」


 そんな雑談をしていると、予選第四グループの集合と予選チーム名が、MCの美しい声でアナウンスされる。


「皆様お待たせしましたー。いよいよ予選最終グループのスタートです! 最終グループのメンバーは、ステージまでお越しください。最終予選パーティーは『鴨川キラーホエール』『土浦パープルライン』『国立イーグルアイ』『黄昏の月(トワイライトムーン)』の四チームです」


 特にオレたちのチームがアナウンスされると、何故か今までにないくらいの大歓声だ。なんで?

 メンバーを引き連れて、ステージへ進みながら会場に耳を傾けると「聖女様」とか「玲様」とかの、藍澤さん……いや、ヒメへの声援が多く聞こえる。なるほど、ヒメ人気が大きいのか。そもそも川越ダンジョンをメインに活動して、聖女とか言われているんだから、この場所で人気があるのは頷ける。ただ、時々「なんだあの男は」とか「ひもやロー」とかの、オレに対するものと思われる罵声は、さすがにへこむから勘弁してほしい。


 まもなくステージには四チームが揃い、各チームのダンジョンへ突入する準備が完了する。あとはスタートの合図を待つばかり。

 スタート後、ステージ後ろの特設通路に入れば、数メートルでダンジョン入口へと到達する。

 各パーティーがこう並ぶと、やっぱりオレだけ異色感がハンパない。甲冑や盾、ロッド、剣に弓など、それぞれがファンタジーっぽい格好とちがい、オレ一人だけ軍隊っぽい。メインウェポンが二十式小銃でサイドアームがハンドガンなので、この装備が一番しっくりくるからしょうがない。


「それでは、いよいよ予選第四グループスタートのカウントダウンを開始します。会場の皆様もご一緒に! せーの、テン! ナイン! エイト!」


 な、なんだ? こんなにイベントっぽかったのかよ。予選開始からじっくり見とくんだった。


「スリー! ツー! ワン! 予選スタート!」


 ついにスタートの合図。その合図と同時に、オレたち以外の三チームは一斉に入口へと向かう。オレ達はその後ろを小走りで進んでいく。

 後ろから見ると壮観だな。配信用のドローンは、各自一台プラス各チーム一台が割り振られている。つまり、一斉にダンジョンで飛び込むチームの後ろには、十八基のドローンがついて行っている。アレだけごちゃついて、よく衝突しないな。

 ちなみにオレ達の後ろには、自前のドローンを飛ばしているので、数的には同数のドローンが飛行している。


 オレ達もダンジョンへと侵入すると、先に侵入した各チームの姿はすでになく、遠方から戦闘音らしき物音だけが聞こえてくる。

 ダンジョンの最初の分岐点に到着すると、物音は直進する方角からのみ聞こえる。どうやら、どのチームも高額ドロップ狙いで、下層へ進む選択をしているようだ。オレ達は、計画通りその分岐点を右折するルートを取る。この先は行き止まりだが、終点に到達する前に、それなりの数の魔物と遭遇するはずだ。


 右折すると百メートル近い直線が続く。川越ダンジョン内は入り組んだ場所は少なくて、長い直線が続いている場所が多い。直線とは言え、両サイドは岩肌で魔物が隠れられる場所があるため、左右にアネゴとミク、中央にはオレが二人より少し下がり目の位置、ヒメはオレの後方に待機する陣形、なんちゃって鶴翼の陣の陣形で警戒しながら進んでいく。

 直線の半分くらい……おそらく六十メートル位進んだ場所で、二十メートル先に六体のうごめく魔物の影を発見する。グレイウルフだ。

 グレイウルフ程度なら、オレ一人でも力押しで倒せるけど、連携の練習をかねて出し惜しみなく色々試してみるか。


「前方二十メートルに魔物発見。五メートル進み、攻撃パターンAを展開」

「「「了」」」


 攻撃パターンAとは、オレ達四人で取り決めた主要攻撃パターンの一つで、今の陣形で攻撃ポイントまで進んだのち、ヒメが後方から先制で魔物にスロウを発動後、ヒカルが先制攻撃。その後、アネゴ、ミクは外側から攻撃。戦闘が継続ならヒメが後方からサポートするというパターンを意味する。「了」って返事は、取り決めの時に短めがいいよねーって話してていた時、自衛隊がOKに時に使うという話をしたら、短くてサイコーってことで使用が確定した。

 

 攻撃ポイントに到達すると、ヒメが速攻で「スロウ」を唱える。魔物にスロウが掛かるとこちらを認識した。そのタイミングで、オレが二十式小銃のフロントに装着されたグレネードを発射すると、十八発の魔弾が六体のグレイウルフにダメージを与える。

 だが、まだ倒れるほどのダメージではない。だが少し弱らせることはできた。

 今度はアネゴとミクが、外側のグレイウルフからレーザーサイトで狙いをつけて撃っていくと、初撃でグレイウルフを倒していき、オレの初撃から十秒も経過せずに、六体のグレイウルフの群れを討伐した。更に【魔石+1】が三つドロップしている。


 中々幸先のいいスタートを切れたんじゃないか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございました。 初投稿作品です。お手柔らかにお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ