012:|千堂颯希《せんどうさつき》のスキル操作
ここまで読んでいただいた皆様申し訳ございません。
更新する順番に不備がありましたので、008~010を本来予定していた順に更新し直させていただきました。
変更内容は以下の通りです。
008:隠し部屋調査 → 008:姦し会談
009:姦し会談 → 009:隠し部屋調査
010:隠し部屋調査 → 010:隠し部屋の攻略
あらためてお読みいただければ幸いです。引き続き、よろしくお願いいたします。
オレは教室に一人残り、川越ダンジョン攻略についてを思案する。
といっても、今回はお試しで一階層のみを回る予定なので、綿密な計画を立てるというよりは、主に美玖と千堂さんの役割をどうするのか悩んでいる。
二人の所持スキルが近すぎるから、推奨するジョブがかぶるんだよな……。せめて、もう少しだけステータスに差をつけられれば、それなりに住み分けができるんだけど、さすがに千堂さんにスキル操作を行うって訳にはいかないし……。
いや、藍澤さんの聖魔法なら、おそらくヘイストが使えるはず。その魔法で千堂さんの敏捷を上げられるとすれば、美玖と千堂さんをいい感じで生かせるか?
そんなことを考えていると、いつの間にか一時間くらいの時間が経過していた。
そろそろ引き上げようと帰宅の準備していると、ガラッと教室のドアが勢いよく開かれ、千堂さんが入室してくる。
「お、いたいた!」
んっ? 何か忘れものか?
「輝っちにちょっとお願いがあるんだけど」
そう言いながら千堂さんは、自分のバッグからスキルジュエルを二つ出し、オレの前に置く。
「これ【攻撃+1】と【防御+1】のスキルジュエルなんだけどー、駅近のアイザワで今買ってきた」
「はい?」
+1のスキルジュエルって、一つ五万円くらいした気がする。それをポテチ買ってきたみたいな感じで二つ買ってくるって、金銭感覚バグってるだろ。千堂さんも、もしかしてセレブ系女子な感じなのか? ギャルっぽい容姿からは想像しがたいんだけど。いや、セレブギャルってのも世の中には存在するとか?
いや、そんなことよりも購入したスキルジュエルを、オレの目の前に出している状況が、何を意図しているのか全く分からない。
「これでスキル強化よろー」
「なっ!」
スキル強化よろーって、スキル操作をするってことだよな。この人何言ってるんだ? それってエッチしちゃうのと同義なんだが。
「千堂さん?」
「んっ? あ、美玖っちも了承済みだから、問題なし!」
あれ……オレがおかしいのか? オレの倫理観が理解の範疇を超えてくる。しかも美玖も了承済みって……。
「えーっと……千堂さん……。それってエッチしちゃうってことになるんですけど、大丈夫なんです?」
「んっ? あーし、どうしても強くなりたいんだよね……。エッチの責任取れなんて言わないから安心して!」
えっ? オレはこれから千堂さんとエッチしちゃうの? ギャルっぽいけど超かわいい娘とエッチすることを想像してしまい、ビックリするほど心臓の鼓動が跳ね上がる。
「輝っち、顔がまっかだよー。もしかしてもう興奮しちゃった? ちょっとリラックスしよっか」
そう言うと、千堂さんはなんとオレにハグをしてくる。完全に自分の身体をオレの身体に密着させて、背中に回した腕で完全にオレの身体をホールド密着した身体の暖かさと千堂さんから香る匂いが、オレの理性を狂わせていく。これ、リラックスさせる行為とは正反対~。
「せ、千堂さん、ヤバいって」
「輝っちは奥手だから、あーしが積極的にしてんのよー」
そう言いながら身体をオレにぐりっと密着させてくる。ホントはリラックスさせる気皆無? しかも、特に下半身の密着度は高くて、上目遣いでオレの反応を見ながら、密着させた腰を執拗に押し付けてくるから、オレの大事な部分もそれに合わせて反応する。
「ははっ、輝っち、早くも元気満タン?」
してやられた感に少しイラっとして、さっき目の前に出されたスキルジュエルを異空間に収めると、そのまま異空間操作で千堂さんもろとも、その空間へと移動する。
「えっ!」
オレに抱きつきながら目を白黒させる千堂さん。そりゃ驚くよな。いきなり教室じゃない場所に、一瞬にして移動したんだから。
「え、っと……。ここは異空間操作で移動した部屋っす」
惚けながら周りを見渡し状況を把握しようとする千堂さん。そりゃまあ動揺するわな。だけど、この状況で理解しようとしているのは、ダンジョンで命のやり取りをしている成果なのかもしれない。
しかも、ほんの少しの時間で冷静さを取り戻し、いつものテンションに戻っていた。
「へへー。輝っち、とんでもエロスキルを手に入れたと思ったら、こんなヤリ部屋まで用意してたのねん! さすがだわ!」
むむっ! 早々に自分を取り戻したと思ったらもうこれだ。ヤリ部屋ってなんだよ。決してそんなことを目的にした部屋ではありません!!
「で、連れ込んだってことは、私のスキル上げOKってことね!」
異空間に移動して動揺させれば、オレがイニシアチブを取れるかと思ったけど、これってエッチすることを肯定しただけって捉えられた?
リアクションが見つからなくて茫然としていると、勝手に話が進展していく。
「なるほど、なるほどー。輝っち積極的ぃー」
はあ……もうどうにでもなれ。千堂さんの希望通り、スキル操作を行ってやるか……。
「にしても殺風景ね。あっ! こんなものあるしっ」
オレが昼寝用に異空間へと収納していたエアーマットとブランケットをめざとく見つけ、意味ありげな視線をオレに向けた後、ニヤニヤしながらエアーマットとブランケットを部屋に広げていく。あれは絶対、ヤリ部屋確定って顔をしてるぞ。なんか悔しい。
エアーマットとブランケットを敷き終わると、千堂さんはブランケットに潜り込み着ている服を脱ぎ始める。
「ちょ、ちょっと千堂さん?」
制服を脱いで、潜り込んだブランケットからひょこっと顔だけ出す千堂さん。流石に羞恥心があるのか、顔が赤み掛かっている気がする。
「輝っち、も、もういいわよ?」
うん……。もう深く考えるのはやめよう。
オレも来ている服を脱ぎパンイチでブランケットの中に潜り込むと、下着姿の千堂さんが背を向けて寝転んでいる。こっちを向いて茶化されると思っていたので、ちょっと意外。
背中越しの千堂さんに少し触れると、なんか小刻みに震えてる。あれ? もしや緊張してるのか?
「千堂さん? もしかして震えてる?」
「ち、ちげーし、むしろ武者震い?」
ああ、察し……。
この瞬間に千堂さんは、オレの中でとってもかわいらしい生き物へと昇格し、愛おしさから背中からギュッと抱きしめていた。
「なっ!」
そのままスキル操作ができるまで進展したんだけど、この空間の滞在時間が三十分という制限があったため、購入したスキルジュエルの使用と敏捷力を二十ポイント上げるだけに留まった。
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名前 :千堂 颯希
レベル :4
年齢 :17
HP :24
MP :20
経験値 :300
未配能力値:20
筋力 :10
敏捷力 :16ー>36
耐久力 :12
知力 :10
判断力 :16
魅力 :18
運 :16
スキル :攻撃+3ー>4
:防御+3ー>4
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ただ、最後に一つ計算違いというか、異空間に入った時のやり取りを計算することを忘れていたため、性欲&性感度が収まる前にまっぱのまま元居た場所……つまり二人とも教室へと戻されてしまった。
誰もいなくてよかったよ。ホントに。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
次の更新は月曜日21時を予定しています。




