342-16-22_お説教
ククリナは、少し目が座っている。
なんか、ククリナの雰囲気が……?
「……あなた、エリア様を何と心得ているのです? このお方は、深淵なる女神ガイア様の御子様なのですよ。それなのに、エリアちゃん、だなんて! 寛大なエリア様がお許しになった事なのでしょうけど、無礼にもほどがありますわ!」
「はぁ」
ペディットは、呆気に取られている。
「ククリナっ! ペディットは今日会ったばかりで、私の事何も知らないんだって!」
「エリア様の事をご存じ無い? ならば、なおさらの事でございますわ。エリア様への理解が乏しい人間に、少し分かってもらいましょう……」
「な、何する気?」
ククリナはそう言ってペディットを見つめる。すると、突然、ペディットが足をガクガクと震えさせ始めた! 彼女は内股に足を閉じて、お腹の下を両手で押さえるっ!
「んんんんーーーっ!」
彼女の顔が、真っ赤に変わった!
ククリナのヒーリング魔法だわ。身体に悪いものじゃないけど、みんなの前じゃ、ペディットが可哀想よ!
ペディットは、唇を噛んで目をギュッと閉じている!
「ククリナ、もうそのくらいにして!」
「も、もう、ダ、ダメっ!」
ペディットは声を漏らし、地べたにぺたんと座り込んでしまった!
あっ!
それを見て、マーカスが叫ぶ!
「ペディットっ!」
「マーカスっ! 動かないで下さい!」
マーカスが身を乗り出そうとすると、オスカルがそれを止めた!
「……我々は、護送馬車の準備に戻ります!」
「えっ? でも、ペディットが……」
「いいから、行きますよ」
マーカスは、オスカルに引っ張られながら扉に向かう。そして、男二人は玄関の外に出て行った。モートンもいつの間にか下がっていて姿がない。
アリサがペディットに近づき、彼女の隣にしゃがんだ。
「ククリナ様」
アリサは、ククリナを嗜める様にそう言った。
「仕方ないですわね。エリア様もアリサも。途中で止めちゃうなんて、それこそ蛇の生殺しですわ」
「ククリナ、やり過ぎよ」
「うううっ!」
ペディットが身体をこわばらせた! 彼女は、小刻みに身体を震わせる! その後、彼女は、何も言葉にする事なく、口を開けてゆっくりと呼吸をし始めた。
「ペディット様、お召し替えを……」
アリサに声を掛けられて、ペディットがコクリと頷く。そして、彼女は、アリサに肩を抱き抱えられながら、二人は使用人棟の方へと向かった。
「もうっ! ククリナのヒーリング魔法は特別な刺激がきちゃうんだからね」
「彼女のためですわ。あの子、少しお肌が荒れていましたし」
「確かにそうだったけど、そういう事はちゃんと本人に説明してからでないとダメでしょ!」
「分かりましたわ。でも、エリア様もエリア様です! 二度とあんな風に男をその気にさせるような事はしないで下さい!」
「マーカスの事?」
「そうですわ」
「そんなつもりじゃ……」
「いいえっ!」
童顔のククリナに睨まれてしまった。
怒ってるの?
「……エリア様にその気が無くても、男の方が誤解しますわ。あんな事をすれば、咄嗟に何をされるのか分からないのですよ!」
言われてみれば、そうだね。あぁ、ククリナはやっぱり怒ってるんだ。
「ご、ごめんなさい。これからは気を付ける……」
「そもそも、エリア様はガードが甘いのです……」
ガ、ガードが甘い?
「そうかなぁ……?」
「……アスモデウス様も仰られていたとセイシェル王女から聞きましたけれど、エリア様はまだお若いので、情に流されたりなどの注意が必要だと……」
「そ、そうだった」
面目ないです……ううっ。
「……しかし、ご本人がこれでは、我々眷属も気が気ではありませんわ……」
「だ、だよね……」
返す言葉もございません……。
「……よろしいですか、エリア様。男と言うものはみんなケダモノなのです……」
それは、重々承知してるんだけど……。
「……例え善人に見えたとしても、生殖本能には抗えない生き物なのですからね……」
それも、知ってるんですけどぉ〜。
「お分かりいただいてますか?」
「分かってるよ〜」
「分かってませんっ!」
ムゥ〜〜〜。
「この先、エリア様は、女神ガイア様の眷属精霊にお会いになり、それぞれの精霊様によるイニシエーションを受けていただいて、残り七人の巫女をお探しいただかなくてはなりませんのよ。その間は、決して神聖な御身を男に汚されてはならないのですからね……」
何度も言われてるし。
「……女神様の真のお力を得るための道のりは、まだまだ続くのです。それなのにあなた様は○◇?!□+△○◇、×?◼︎□+△○◇!☆、△○◇、×?◼︎□…………」
ククリナのお説教は、その後も続いた……。
うぇ〜〜〜ん。も、もう勘弁して下さぁ〜いっ!
ーーーー。
しばらくすると、ペディットとアリサが戻ってきた。どうやら、ペディットのお召し替えが終わったようだ。彼女は、元の笑顔一杯のペディットに戻り、スッキリした表情をしていた。
「あ、あの、アリサさんからエリア様の事を伺いました。ククリナ様がイグニス山に坐す蛇神様の巫女様であると言う事も。今の魔法も、私のためのヒーリングでしたし……」
ペディットは、両手を頬に当てた。
「……こんなに、お肌がプルプルになるなんて、どんな治療術師でも真似できないと思います……」
ペディットは、目を閉じて美肌効果を味わうように目を閉じた。
「……それなのに、私……調子に乗っちゃって……。って、あれ? 私の話、聞いてます? どうしたんですか、エリア様? そんなに暗い顔して」
「何にもないよぉ〜〜〜」
「少しお説教していただけですわ……」
助けを求めるようにアリサを見ると、彼女は目を閉じて澄ましていた。
アリサまで……。
ククリナは、ペディットに話を続ける。
「……そんな事より、ペディットさん、あなたにお願いがありますの」
「私に?」
「ええ」
「何でしょう、ククリナ様?」
「面白いかも!」
「続きが気になるぞ!」
「この後どうなるのっ……!」
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