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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第10章 輪廻へ還す

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198-10-1_セシリカ作戦始動!

「もち、の、ろん、よ! 誰とシンクロする?」


「そしたら、セシリカと話せる?」


「分かったわ!」

 

 エイルは、頭の上に座ると、目を閉じて言った。


「エリア様、いいわよ。始めてッ!」


 エイルの合図に合わせて、意識をエイルに集中する。そして、セシリカに付いているエイルに同調した。すると、ぼんやりと視覚が変わり始め、数秒でハッキリとした景色が認識できる様になった。さらに、聴覚や嗅覚も感じられ、体感温度も変化した。


 凄〜い!


 それに、こうしてシンクロした先の様子と同時に、今ここの状況も分かる。


 エイルのシンクロって、バイロケーションなんだね。まるで、ここと、その場所に同時にいるみたいっ!


 セシリカは、ローズ男爵領で収穫される来年産の小麦を、商業ギルドの先物契約市場に上場するため、王都にあるローズ男爵別邸で執務しているはずだ。


 セシリカ何処にいるかな?


 すると……。


「あ~ん。ウフフフフ、う~ん! たまらなく、おいしいですっ!」


 ん? 何?


 目の前に見えたのは、誰かの大きな口だ。しかも、その人物は、フォークで何かを口一杯に入れ、左手をリスのように膨らませた頬に添え、目を閉じて悦に浸るようにとても満足気な顔をした。


「モグモグ……ゴックン! あ~、幸せ! 王都と言えばこれこれ! いや~、苦労して並んだ甲斐があったってもんですね~。今、王都で一番人気、スイーツの名店、パフィパフィの特盛クリームイチゴショートケーキっ! コクのあるクリームが、ふんわりと口の中でとろけて、もう、たまりませんっ! いや、でも、危なかったです。残り最後の一つだったんですよ。ホント、ギリギリセーフッて感じでした! ウフフ。ここなら、誰にも邪魔されずに、至高のひと時を楽しめますからね……」


 そして、また、大きな口で、二口目を頬張った。


「セシリカ? 何食べてるの?」


「ブハッ!」


 セシリカは、口いっぱいに頬張ったスイーツを、勢いよく吐き出してしまった。辺りに、白いクリームが飛び散る。


「ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ! だ、誰ですか!?」


 セシリカは、ようやく目の前のエイルに気が付いた。


「私よ。私」


「えっ!? エイルさん? い、いつの間に?」


「私だってば! エリアよっ! エ・リ・ア!」


「んん? え? エリア様!? な、なんで!?」


 セシリカは、口の周りをクリームで汚しながら、フォークを持ったまま驚いている。


「一人で、こっそりと何してんのよ? おいしそうなもの食べて」


「ち、違いますよっ! こ、これは、その……」


「何が違うって?」


「……ちょ、ちょっと、頭が疲れちゃいますと、甘いものが食べたくなると言いますか……。ヘヘヘッ」


 セシリカは、青縁メガネのズレを直すと、その場を繕うように笑った。


「まぁ、別にいいんだけどね。それより、セシリカ。そっちの状況はどうなの?」


 セシリカは、不思議そうな顔になって覗き込むようにこちらを見ている。


 先に、口の周りを拭きなさいって、ホントだらしない。ラヒナに告げ口しちゃおうかな。 


「こ、こっちの状況は、全く、問題ないです。と言いますか、もう、予定収穫量は全部売り切っちゃいましたし、奴らは、正にハゲタカみたいに群がってきましてね。予想どおり、いえ、それ以上に高値で取引ができました……」


 彼女が言うには、通常の小麦卸価格が、一トンで金貨一枚の取引価格のところ、金貨四枚と銀貨十枚で契約したらしい。


 え~と、金貨一枚で銀貨二十枚だから、通常価格の四.五倍!


「凄いわね!」


「はい。来年も、例年どおりですと二万トンの収穫が見込めますので、合計で金貨九万枚です」


「嘘っ! それなら、補償金もあっという間に清算できるじゃないっ!」


 セシリカは、予想以上の成果にもかかわらず、特に興奮している様子もなく、淡々と状況を説明した。


「まぁ、机上の計算ではそうなりますが、恐らく、強欲なアトラス派の貴族の中には、資金不足に陥る者たちもいるでしょうから、その場合は、彼らの土地や財産を押さえることになりそうです。それで、ボズウィック男爵様と相談しながらなのですが、作戦の二を発動しようと考えてまして……」


「作戦の二? アトラス派貴族たちのダブついちゃう在庫の現物買いでしょ?」


「それもあるのですが、作戦のニは、先物契約が高値で取引できた時の追加作戦なんですよ。これが上手くいけば、アトラス派貴族たちは、これからの商取引でかなり追い詰められる事になると思いますよ」


「そうなんだ」


 追加作戦? そんな作戦あったかな?


 詳しい話を聞きたいところだけど、私が心配しなくても、セシリカに任せておけば何も問題ない。セシリカの方は順調そうなので、私は私のやるべきことをしないとね。


「セシリカ。詳しくは、合流してから聞かせてちょうだい。私は、これから小麦の浄化作業に取り掛かるわ!」


「はい。よろしくお願いします。でも、エリア様、気をつけて下さい。レックスたちが、また、何か仕出かすかもしれませんから」


「分かったわ! 油断しない様に気をつける。セシリカの方はどうなの? アトラス派の怪しい動きとか、あったりする?」


「あるとしても、それは、エリア様の作業が終わってからでしょうね。何れにしても、アトラス派たちは、ウチとの契約を終えましたので、改めて、畑の様子を確認する為に、調査員をそちらに差し向けてくると思います。彼らが現地確認するのは、種まきして十四日を過ぎてからですので、恐らく、明日くらいじゃないでしょうか。彼らは、小麦の種が発芽していないことを再度確認すると、ギルドの方へ、ローズ男爵の契約不履行の訴えを起こすつもりでしょう。彼らが狼狽えるのは、調査員による、彼らの予想だにしない報告を受けた時ですから、その後は、きっと、ややこしい輩も出てくることでしょうね。そんな時は、ククリナ様に守ってもらいますから、大丈夫です」


「そうね。彼女がいれば安心ね」


 セシリカには、彼らの動きが手に取るように分かっている様だ。


「ところで、他の人はどうしてるの?」


 セシリカは、ようやく口の周りを拭いた。


「はい。ボズウィック男爵様は、お屋敷の方におられます。ピュリス様は、恐らく王宮騎士団の詰所にいらっしゃると思います。ただ、国王陛下への謁見許可は、まだ下りていないみたいですね。昨日、男爵様にお会いした時、そう仰っておられました」


「そうなのね」


 ピュリスさんは、五日ほどって言っていたけれど、何か問題でもあるのだろうか? やはり、首輪を付けた者が国王陛下に謁見すると言うのは、難しいのかもしれない。


 許可が下りるかどうか心配ね。でも、まぁ、その事以外は、特に問題もない様だ。


「じゃぁ、セシリカ、また後でね」


 そう言って、セシリカとの会話を終えた。シンクロを解除し、意識を元に戻すと、イリハたちは、まだ楽しそうに精霊たちと話をしていた。


 この子たちはもう少し話をしそうね。ウィンデイーネとラーシャを連れて行こうかどうしようかと考えていたけれど、折角、話が盛り上がっている様だし、二人は、このまま置いて行こう。


 でも一応、声だけは掛けなきゃね。


 そして、念話を使い、ウィンデイーネとラーシャに話しかけた。


「あなたたち、ちょっといい? 私はこれからローズ男爵領に行かないといけないんだけど、二人はここにいるでしょ?」


「……」

「……」


 ダメだ。夢中になりすぎて、念話に気が付かない見たいね。まぁ、いいわ。ウィンデイーネたちは、ここにいてもらおう。


 そうして、アリサを呼び、ローラ夫人に伝えてもらうと、自分の部屋に、一旦、戻ることにした。

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


下の ☆☆☆☆☆ から、作品への応援お願い申し上げます。


面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に励みになります。


重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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