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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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195-9-22_十日ぶり

 ワーム精霊と融合し、浄化の権能を持つオオサンショウウオの精霊になったクータム。彼は、ラケルタ人たちの守護精霊ともなっている。クータムの大事な役割は、彼らラケルタ種族を繁栄させる事なのだ。とは言え、クータムには、私の眷属になった以上、用事がある時にはいつでも召喚すると言ってある。という事で、当面、彼はここに残り、ラケルタ人の戦士たちを訓練するらしい。その方がいい。彼に人間の町をウロウロされたんじゃ、そこいらの人間を食べちゃわないかと気が気でならなくなってしまう。


 それにしても、イニシエーションを受けて本当に良かった。色々と新しい事を体験する事ができたし、知らなかった事もたくさん知ることができて、自分の心構えも変わったかもしれない。

 私は、このイニシエーションを通じて自分が隷属の女神という伝説の存在であることをハッキリと自覚する事になった。だからと言って、心のままに生きていきたいって言うスタンスを変えるつもりはないんだけど、ただ、これからの冒険は、隷属の女神の伝説に導かれるんじゃないかって気がしている。


「……何となく、そんな予感がするのよね」


 そう言えば、ガイアと地球の未来が私の肩にかかってるって、レムリアさんに言われていたけれど、それは、多分、道半ばになっている隷属の女神の伝説をもう一度なぞって行く事で、その意味が見えてくるはずだ。そのためにも、この先に待っている出会いを一つ一つ大切にしていかないといけない。


「これで、やるべき事は、ハッキリしたわ」


 エリアの記憶を思い出す事や、もっともっと隷属の女神の伝説を知る事。それから、残り七柱の精霊やそれぞれの巫女を探して、彼女たちを仲間に加えていくこと。それ以外にも、新しい魔法やスキルを覚えたり、あっ、そうだ! 冒険者にもなってみたい!


 「アハハー。やりたい事多過ぎね」


 でも、もし、全部終わったら、きっと、いつか、女神ガイアにも会える時が来るかもしれない。私をこの世界に導いた存在、ガイアの守護者、女神ガイア。


「一体、どんな人なんだろう……?」


 ホント、長い冒険の旅になりそう……。とは言え、今は、ローズ家事件の事だ。今日中に、小麦の浄化を完了しないといけない。いつまでも、ここで、ゆっくりとしていられないのだ。

 

 ヴィースやカリス、そして、クータムも、それぞれのやるべき事に向けて行ってしまった。


 じゃぁ、私も……。


 今、一緒にウィンディーネとラーシャもいる。彼女たちは、私とともに行動する事になった。ウィンデイーネは、水の巫女を探す為。ラーシャは……そうね、あの子に相応しい場所を見つけてあげる為、かな? とりあえずは、レピ湖の別荘に帰らないと。思いの外、日にちが過ぎちゃってるみたいだから、みんな心配してるだろうな……。


 そうして、右耳に取りつけた二つのピアスに宿ったラーシャとウィンデーネとともに、レピ湖の別荘屋敷に戻ることにした。


 転移っ。


 ーーーー。


 転移魔法は、転移先の様子をあらかじめ確認したいときには転移窓を事前に出して、転移先の様子を確認してから移動する。でも、転移先の様子を確認しなくても良い場合には、いきなり転移する方が早い。屋敷に戻る時は、もちろん、いきなりの転移だ。その時には、転移して誰かにぶつからない様に、必ず、観音開きの玄関扉のうち、いつも留め金を掛けている開けない方の扉の内側に転移するようにしている。そこは、柱の陰になっていて、メイドが床や扉の掃除をしていない限り、誰かとぶつかることは無い。それに、この時間帯は午後のティータイムのはずだから、メイドがその場所を掃除する時間帯ではないはずだ。


 まぁ、直接、自分の部屋に転移してもいいんだけど、今日の気分としては、やっぱり、玄関がいい。それも玄関の内側だ。玄関扉の外というのは他人行儀な気がするし、ちょっと違う。


 そうして、今日も、いつもの通りの場所に転移した。実体化する瞬間、嗅ぎ慣れた屋敷の匂いがした。最近は、この匂いが安心の気持ちに繋がっている。


「さぁ、着いたわ!」


 その時!


「わっ! 危ないっ!」 


「エリア様ぁーーーーっ!」 


「ア、アリサ!?」


 もう少しでアリサにぶつかってしまうところだっ!


「ど、どこにいらしていたんですかぁーーーーっ!? うううっ……」


 玄関の左扉の内側に転移すると、アリサが待ち構えていて、彼女が、べそをかきながら、いきなり飛び付いてきたっ!


「な、何でアリサがそこにいるのよっ!」


「エ、エリア様ぁ~~~~っ! よ、よかったですぅ~~~~っ。グスッ!」


「ど、どうしちゃったの、アリサ?」


 アリサは、ギュッと抱き着いたまま、離れない。すると、アリサの後から声がした。


「おかえりなさい。エリアさん」


「ロ、ローラ夫人……」


 アリサの身体の陰になっていたので見えなかったけれど、アリサの後ろには、ローラ夫人が立っていた。彼女は、やれやれというような顔をして近付いてきた。


「心配したんですよ。エリアさん。アリサには、ちょっと行ってくると言ったきりで、どちらへ行ったのかも分からずに、十日も音沙汰がありませんでしたから……」


 し、しまった!


 そう言えば、行先も何も告げずに行ったんだった。それに、アクアディアーナで過ごすと、こっちの一日が、まさか十日も過ぎてしまうなんて、知らなかったから……。


「エリアさんのことですから、万が一にも心配はいらないと頭では分かるのですけど、それでも、やっぱり心配です……」


 ローラ夫人はそう言って、ハンカチで目尻を押さえた。


「ご、ごめんなさい……ローラ夫人。アリサも、心配かけちゃったわね。本当にごめんなさい」


 そう言って、アリサの背中をポンポンと叩いて擦ってあげた。


「ス、スミマセン……エリア様……。す、少し、取り乱してしまいました……」


 アリサがそう言って、身体を小さくしながらローラ夫人の後ろまで下がり、恐縮しながら控えた。

 彼女は、肩をヒクヒクとさせ、ハンカチで鼻を押さえている。


「アリサは、やつれるほどにエリアさんのこと心配していましたよ。この子は、毎日、扉のところであなたを待っていましたから……」


「そ、そうだったの……」


 しかし、ローラ夫人はニッコリ笑うと、私の両手を取って言った。


「……エリアさん。これからは、できるだけアリサを伴うようになさってくださいね。私も、その方が安心します。それに、行き先は、ちゃんと言って下さい」


「は、はい。ごめんなさい……」


 ホント、みんなに心配かけちゃった。すると、今度は、階段の上からイリハの声がした。


「あっ! エリアっ! 帰ってきたっ!」


「エリア様っ!」


 ラヒナも一緒だ。彼女たちはそう言って、階段を掛け降りてきた。そして、イリハは、目の前にやってくると、腕を腰に当てて言った。


「エリアッ! どこ行ってたの? みんな心配したんだからねっ!」


「ご、ごめん、イリハ、ラヒナ……」


 イリハに怒られてしまった。ラヒナは、その隣で心配そうな顔をしている。


「十日も行方不明になっちゃって、まったく! どこで何してたのかちゃんと話しなさいよ!」


「……ちょっと、水の古代遺跡に用があって。そ、そうね、落ち着いたら、ちゃんと説明する」


「絶対よ!」


「はい……」


 何だか、イリハの方がお姉さんみたい。


 イリハがそう言うと、ラヒナの肩に、突然小さな光が煌めいてエイルが姿を現した。彼女は、緑色で、ノースリーブのミニドレスを身にまとっている。さらに、イリハの前にも、光の粒がキラキラと輝き、ウィルが現れた。ウィルの衣装も、ミニドレスだけれど存在そのものが青くぼんやりと光っていて、髪の毛も青い炎のように揺らめいている。


「エリア様、何してたのっ! 愛すべき眷属をほったらかしにしちゃって!」


 エイルは、ちょっと怒ってる様だ。彼女がそう言うと、ウィルが腕組みして言った。

 

「確かに、急にいなくなって、少し、寂しかったわね。でも、エリア様だって、やらなきゃいけない事があるのよ」


「あんたなんて、全くエリア様の心配してなかったでしょ?」


 エイルが、ウィルに噛み付いた。すると、ウィルがすぐさま反論する。


「あんたに、私の事、分かるわけないじゃない!」


 まずい! また、始まった!


 イリハが、二人の妖精の喧嘩に、目を丸くする。その時、突然、念話が聞こえてきた。ウィンデイーネだ。


「エインセルに、ウィル・オ・ウィスプだわね。この妖精たち、仲が悪いの?」


「そうなのよ。顔を合わせるとすぐ口喧嘩になっちゃうわ」


「ふ〜ん。言いたいこと言っちゃうからよ、きっと。お互い似てるのね」


 あなたもだけどね……。

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


下の ☆☆☆☆☆ から、作品への応援お願い申し上げます。


面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に励みになります。


重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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