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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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191-9-18_雷神の子

 もちろん、友達になる事は、天邪鬼に約束したし、全然、いいんだけどね。


「とりあえず、加護を使いなさいよ。どうなるか分からないけど、友達のキスとか何とか言って、ほらっ。今なら、この精霊のエネルギーは、かなり小さくなってるわ。何とかなるわよ」


 ウィンディーネが急かすようにそう言った。


「それは無茶よ。天邪鬼を騙すみたいじゃない」


「でも、このまま放っておいたら、復活して、また暴走しちゃうわよ」


「そうなんだけど……」


 確かに、ウィンデイーネの言う通りだ。このまま、天邪鬼を野に放つ訳にはいかない。


 そうは言っても……。


 とりあえず、正直に言って、お願いしてみるしかない。


「ねぇ、天邪鬼。あなたに女神の加護のキスをしてもいいかな? もしかしたら、私の眷属になっちゃうかもしれないけど、まぁ、出来れば、そうなって欲しいと言うか、あなたとの絆を繋いでおきたいって言うか……でも、違うのっ! 別に、無理にっていう訳じゃなくて、その……」


「女神の絆、欲しい」


 天邪鬼は、自分の右人差し指を唇に当てた。


「えっ?」


「絆。友達……」


「ホントに?」


「ホント」


「マジ? ヤッターッ! ありがとう、天邪鬼!」


 天邪鬼は、唇をツンと出して、キス待ち姿勢になった。


 フフッ。何だか可愛い! それなら、気が変わらない内に……。


「目を閉じてね」


 チュッ!


 天邪鬼に軽い感じでキスをした。そして、女神エネルギーを流し込む。天邪鬼はもともと力が強く、女神エネルギーは必要ない。でも、天邪鬼を放っておくと、また、力を取り戻してしまう。だからこれは、天邪鬼のエネルギーを制御するためのものだ。天邪鬼の純粋なエネルギーが足りていないところに、女神エネルギーを注ぎ入れて、私との親和性を高めるのだ。


 もちろん、天邪鬼は、大きく力を取り戻すだろうけど、しばらくは以前の危険極まりない天邪鬼ではなくなるはずよ。これで、天邪鬼の力が制御できれば嬉しいんだけど。


 天邪鬼に、十分エネルギーを注入したところで、唇を離した。彼女は、相変わらず無表情だけど、ほんわかほっこりしているような目をしている。ように見える。


 天邪鬼の目を見つめる。


 透き通った綺麗な赤い瞳だ。


「えっ?」


 今、天邪鬼が……笑った!?


 いや、表情は変わってないんだけど、目の奥で、確かに笑ったのだ!


 そして、その時! 威厳のある響きの念話が聞こえてきたっ!


「汝、女神ガイアの子よ……」


 何、この声? 


 とても、神性が高い声が頭の中に響く。


「……衆生の罪をその身に受けし隷属の女神……エリア・ヴェネティカ・ガイアよ……」


 誰これ? 天邪鬼なの?


「あなたは、誰……?」


「我は……雷神。これ、雷神の子……」


 雷神の子? 天邪鬼が……?


「これ、汝の眷属にあらず。されど、汝との絆を得る者なり。なれば、汝、雷神の子を求むる魂の元へ、これ、導きたし……」


「えっ?」


 あっけに取られて、言葉が出ない。天邪鬼の見た目は全く変わらないのに、念話の雰囲気が、やたら威厳を纏っている。


 雷神って言ったよね。それって神様じゃないの?


 すると、天邪鬼が、無表情のままでしゃべった。


「私、雷神の子」


 雷神の子?


「この精霊は、雷神の分け御霊みたいな存在のようね」


 念話でウィンディーネがそう言った。


「分け御霊?」


「そうよ。私と、大きいお母さまみたいなものよ」


 ウィンディーネと水の精霊……?


「えと、天邪鬼、じゃなくて、雷神の子。ちょっと、聞きたいことがあるんだけど?」


「……」


 雷神の子は、キョトンとしている。


「あ、あのね、さっきの声だけど、雷神って、あなたの……」


「祖・神・様」


 雷神の子の視線は、どこか遠くを見ている。


「お、祖神様?」


 な、なるほど。


 やっぱり、ウィンディーネの言った通りだ。それなら、尋常じゃない魔力量にも納得がいく。それにしても、さっきの雷神が言った事って、どういう意味だろう?


 私の眷属ではないけれど、私との絆ができたから、この子を求める魂の元へ、私が連れて行けってことよね? でも、雷神の子を求める魂って、何の事かさっぱり……。それに、絆が出来たって、どういう意味だろう?


「この子には、あんたの絆加護が与えられているわね」


「ウィンディーネには分かるの? え? でも、嘘っ? だって、眷属にはあらずって、雷神が言ってたじゃない?」


「間違いないわ。あんたも秘奥義を身につければ分かるようになるんだから、あの石、早く、入れちゃえば」


 うっ! 


 思い出した。秘奥義を身に着けるための、大人の試練! それにしても、秘奥義があれば、他人の加護とかが分かるようになるんだ? やっぱり、キスをすれば、加護は付与される……。ただ、雷神の子は、眷属になることはないということね。それなら、絆って何だろう? 女神の絆加護には、他にも何か権能があるのかな?


 一人で考え事をしていると、雷神の子が無表情な目で私の方を見て言った。

 

「女神。名前付けて欲しい」


 えっ? 突然ね。でも名前か……。


 精霊は、名前を貰えれば、この世界への定着が、一層、確かなものになる。


 眷属じゃないんだけどいいのかな……?


 まぁ、私に名前を付けて欲しいってことなら、素直にそうしてあげてもいいわよね。


「分かったわ。それなら……」


 彼女は雷神の子。え~と、雷神……天邪鬼……らいじん、あまのじゃく。そうね……。


 目を閉じて名前が閃くのを待った。


 あっ、来たっ! これよっ!


「雷神の子。あなたの名は、ラーシャ。どう? 神秘的な感じでいいんじゃない?」


「ラーシャ……私……名前……ラーシャ」


「そう、あなたの名前はラーシャ」


 彼女は、嬉しそうだ。と思う。何故なら、身体を揺らしている。


「私、ラーシャ!」 


 そう言って、雷神の子、ラーシャは両手を胸に合わせた。

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


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重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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