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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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190-9-17_シャルと天邪鬼

 ふぅ~。 あれ? ここは……?


 目が覚めて目を開けると、カリスの優しい眼差しと目が合った。


「あ、カリス?」


「お目覚めですか?」


 どうやら、カリスの膝に抱かれているようだ。ゆっくりと上体を起こす。身体には、薄い布が掛けられていた。


 あっ、裸だ……。


 布を胸元に引き寄せる。


 何してたんだっけ? そうだっ!


「シャルはっ? それに、天邪鬼っ?」


「大丈夫でございます。今、ウィンディーネ様があの子たちを見ておいでですから」


 カリスは、ニッコリと微笑んだ。


「ウィンディーネが……?」


 そうだった。彼女が力になってくれてたんだ。


 辺りを見渡す。


 ここは、負傷者の空洞ね。


 広場の奥の方へと視線が向いた。ウェンネさんの遺体はもう無い。誰かが彼女を移動させたようだ。遺体のあった方向を眺めていると、カリスが言った。


「族長のご遺体は、クータムが片づけました」


 片づけた? まさかね……。


 どうやって片づけたかは聞かないほうが良さそうだ。それよりも、とりあえず、服を着なきゃ。


 アクアセラーからお気に入りのワンピースとショーツを取り出し、身に着けた。身体は、まだ、少し、温かい感覚が残っていて、まったりとした気分だ。でも、今日は、まだやらなきゃいけないことがあって、気持ちには少し焦りがある。


 今日中に、ローズ男爵領の小麦を浄化しなければいけないんだ。早くレピ湖のお屋敷に戻らないと。


「カリス、助かったわ。みんなのところへ、行きましょ!」


 そう言って、入口広場に戻った。


 広場に行くと、ラケルタ人たちが行儀よくまとまって座っていた。そして、その前にはシャルがソマリの横に腰掛けている。天邪鬼も、シャルの隣に座っていた。どうやら、上手く分離できたようだ。


「ウィンディーネ! ありがとう!」


「いいわよ。エリアだけじゃ大変だったでしょうから。それで、エリアはもういいの?」

 

 そう言ってウィンディーネが気遣ってくれる。


 結構、優しいとこあるんだ……。


「ええ、大丈夫よ。それにしても、なんとか上手くいったみたいね」

 

 ヴィースとクータムも、ウィンディーネの隣に突っ立っている。


「あなたたちも、ご苦労様。クータムもよく頑張ったわね」


 彼らにそう声を掛けると、クータムは、腕組みをしたまま、「ヘヘッ」と笑った。


「ほらっ! 雷の精霊を見てみなさいよ。かなり力を失ってしまったようよ」


 ウィンディーネが、腰に手を当ててそう言った。確かに、ウィンディーネの言ったとおり、天邪鬼の魔力はかなり小さくなっている様だ。


 それでも、流石は雷の精霊ね。まだ、相当の魔力を秘めているようだわ。


 シャルと天邪鬼の前に行き、彼女たちに話しかける。


「シャル。気分はどう?」


 シャルは、グレーの髪を取り戻し、瞳の色も黒に戻っている。


「私、元気だよ。あ、あの……。女神様のお姉ちゃん……ごめんなさい」


 ちゃんと、ごめんなさいができたわね。よしよし。


「もう、いいわよ。シャルも頑張ったもんね」


 シャルは、元気そうだ。それにしても、守護精霊に庇護されているデミヒューマンを別の精霊と融合させる時は、十分注意しなければならないことが分かった。今回のケースでは、シャルの魂よりも守護精霊、白虎の庇護力が勝っていて、それと釣り合うように天邪鬼の力が融合されてしまっていた。当然、シャルに制御が出来るはずもなかったのだ。後から分かったことだけと。


 デミヒューマンの場合は、もう少し慎重にしなきゃね。


 そうして、彼女の頭を撫でてあげた。すると、シャルは、テヘへと笑った。


 シャルは大丈夫そうね。天邪鬼の方はどうかな?


 隣にいる天邪鬼に声を掛ける。


「天邪鬼。あなた、気分はどう?」


「女神。怒ってる?」


 どうやら、天邪鬼は、私の反応を気にしているようだ。


 そんな風に、人の気を遣うようなこともできるのね。


「さっきは本気だったけど。今は怒ってないわ。でも、もう、無茶な事しないでしょ?」


「女神。友達?」


「もちろんよ」


 天邪鬼は、無表情ながら、目が何となく微笑んだように見えた。


「女神の言う事、聞く」


「えらいわね、天邪鬼」


 天邪鬼も素直になったようだ。これで何とか問題をクリアできた。


 一時はどうしようかと思っちゃったけど、みんなのお陰だね。


 その時、ウィンディーネが念話で話してきた。


「ねえ! この精霊、あなたの言う事聞くって言ったわよ」


「えっ? そうね、そう言ったわ」


 ウィンディーネは、小さい身体で腕を組んだまま、顎で天邪鬼を指した。


「ほらっ!」


「えっ?」


「何してるのよ? ほらっ!」


「何が?」


「あんた、ホント鈍感ね。今なら、この精霊があなたの眷属になるかもしれないって言ってんのよ」


 あっ! そういう事か! それは、大チャンス! それなら、今のうちに天邪鬼の気持ちを確かめなきゃ!


「天邪鬼! あなた、私の眷属になる気ある?」


「……?」


 天邪鬼は、ぼ〜っとしている。


 あれ?


「天邪鬼?」


「……女神と友達になる」


 あ〜、まただ……。

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


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重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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