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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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186-9-13_クータムの覚悟

 念の為、ミセリ話を向けた。


「ミセリ、クータムはああ言ってるけれど、どうする?」


 すると、ミセリが土下座のようにして身を伏した。


「も、申し訳ございません。わ、私は、ど、どうしても足が竦んでしまって……こ、この精霊様の前に立つことが……で、できません」


 彼女がそう言って詫びると、彼女の後ろにいた若いラケルタ人の女の子たちも、同様に身を伏して詫びた。


 まぁ、仕方ないよね。


 彼女たちだけじゃない。ラケルタ人はみんな魂までも弱体化してきているのだろう。守護精霊から切り離された彼らは、精神力までも失いつつあるようだ。


「分かったよ。それなら、クータム、ここに来てくれない? それから、他のみんなは、精霊化したクータムと守護精霊の契約をすればいい」


「ヘヘヘッ」


 クータムは、癖になっている愛想笑いをすると、目の前にドスンと腰を下ろし胡坐をかいて座った。


「どうするんだ?」


「じゃぁ、目を閉じてくれる?」


 まずは、クータムにキスをしなければならない。キスと言っても、加護を与える行為だけど、唇を重ねることに変わりはない。男にキスをするのは、これで二回目だ。一回目はヴィース。彼は、要領を得ない僕に、半ば強引にキスをした。


 まさか、眷属契約ってキスの事だなんて、知らなかったしね。


 ヴィースは、あの時、すでに、半霊半物質の首長竜だった。だから、男と言っても数の内に入らない。しかし、クータムはただのデミヒューマン。人型種族の男性だ。


 これって、男との初キッスって事?


 自分でも以外だけど、ちょっと、ドキドキしてしまう。それに、彼は、仲間を見捨ててでもこの僕を自分のものにしようとしたのだ。


 まぁ、あれは、成長した身体だったんだけど。


 クータムは言われた通り、目を閉じている。


「ところで、クータム。なんで、クータムだけ肌の色が違うのさ?」


 キスの前に、気になっていたことを聞いた。


「ヘヘッ、本当はヨ、ラケルタ人はみな、俺と同じ色だったんだけどヨ、段々、色が変わっちまってヨ。まぁ、俺もその内こいつらと同じ色になるんだろうヨ。ヘヘッ」


 なるほど。皮膚の色にも弱体化の影響が出ているようだ。クータムは、ラケルタの力を、まだ、多少なりとも保持しているということか。それなら、そもそも、精霊化はクータムが適役だったということだ。みんなのリーダーになるんだから、一番、力のある者がいいに決まっている。


 クータムの顎に手を添える。すると、彼が薄目を開けた。


「ちょっと! 目を閉じてねって言ったよね!」


「ヘヘヘッ。どんな顔するのか見たくてヨ」


「まったく……」

 

 クータムに、女神の祝福がキスの事だなんて言ってないんだけど、この雰囲気で分かるんだね。それとも、感がいいのかな。


 刹那的で無責任男なくせに。これは、大サービスなんだからね。


 そう思いながら、彼の唇の先に、唇を重ねた。女神エネルギーがクータムに流れていく……。彼は、一瞬、身体をピクつかせたようだ。女神エネルギーの力強さに驚いたのだろう。しかし、その後は、大人しく、目も閉じられていた。


 やっぱり、女の子とのキスの方がいい……。


 十数秒、そのままキスをすると、ゆっくりと離れた。切れたままだった彼の尻尾も元に戻り、皮膚の色が、ほんの少しメタリックな感じに光を反射している。


「どう?」


「あ、あぁ。お、驚いたぜ。め、女神さんてぇのは、やっぱ本物だ!」


「なんだ? 信用なかったんだね」


「ヘヘヘッ」


 彼は、両手を握ったり開いたりして力を確認していた。そして、肘を前に出し腕を見ると、尻尾を動かして感触を確かめた。


「コイツは凄い! 今なら、奴らとでも戦えそうだぜ。ヘヘヘッ」


「何、言ってるのさ。本番はこれからだよ」


 そう言って、ワーム精霊に視線を向けると、精霊は身体を大きく伸ばし、クータムの目の前に大口を開けた。


「クータム。この精霊は、心の怯えを見てるんだ。クータムが融合に値するのかどうかをね。怖がっちゃうと、食べられるから気を付けてね」


「へへへッ、マジか」


 彼がそう言うと、後ろのラケルタ人たちが、また、少し、後ずさりした。ワームの精霊は、じっとクータムを見つめている。クータムも、しっかりと目を反らさず、ワーム精霊を見ている。ワーム精霊が、少し身を乗り出した。精霊の大口は、クータムの鼻の先だ。


 大丈夫かな?


 しかし、クータムは身じろぎせず、動じる様子が無い。すると、ワーム精霊がさらに身を乗り出してゆっくりとクータムに覆いかぶさると、彼の頭が、精霊の口にすっぽりと隠れてしまった。


「うっ!」


 まさか、違うよね?


 後ろのラケルタ人たちは一斉に、「ううう~っ」と震えるような声をあげ、大きくずり下がり、中には、立ち上がっていつでも逃げることができるような姿勢の者もいる。カリスが、ソマリとシャルを端の方へと下がらせて、彼女たちを自分の側に寄せた。精霊は、しばらく動かずにいると、クータムから離れ、今度は、少し胴体を地面に沈みこませて、上を向いた。


 そして!


「キィィィィーーーーッ!」


 精霊は、突然、天井に向かって大きな奇声を発した。そして、身体をくるくると回転させ、螺旋状にくねらせたっ!


 何だっ!


「フフフッ」


 ウィンディーネが念話で笑う。


「えっ!」


 ワーム精霊は、身体を膨らませ、そこから一気にっ!


「わぁぁぁーーーーっ!? クータムっ!?」

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


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重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

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