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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第9章 不審な魔石

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179-9-6_水の巫女(挿絵あり)

 アクアディアさんは、八人の巫女の一人、水の巫女についての話をした。


「水の巫女は、ドゥオのシビュラ。二の巫女になります。もちろん、他の巫女と同様に、あなたの持つ女神の祝福加護の、真の力を発揮させるために、彼女の力が欠かせません……」


 水の巫女はニの巫女なんだ。ドゥオのシビュラか。


「……しかし、巫女である彼女たちは、その自覚が無い者が殆どでしょう。彼女たちを探すのには、骨が折れるでしょうね……」


 彼女の話によれば、水の巫女は、既にこの世界で生きていて、まだ若い女性だということだ。但し、今、この世界の何処にいるのかは分からないと言った。水の精霊の意識が関われば、巫女の居所は簡単に分かるのかもしれないけれど、自然エネルギーの存在は、例え人間社会が滅びようと、決してそれをしないという。こうした存在は、導きはすれど、あくまで、人間が自律的に行動しなければ何も起こらないのだ。

 

「巫女たちを探す手がかりがあるとすれば……そうね……。それぞれ、守護者となる精霊の性質に縁が深い生き方をしている。ということぐらいかしら……。ただ、ドゥオのシビュラに関して言えば、エリアさんは、その子の魂とは、既に出会っているはずですよ。あなたの記憶から、そう読み解くことが出来るわ」


「私が? もう、出会ってる?」


「ええ……」


 アクアディアさんは、含みを残すような視線で私を見つめた。


 もう出会ってるって? 


 今は、記憶を探しても当てがない。


 今まで出会った人間で、私と同じ歳くらいの女の子といえば、メイドの女の子たちか、奴隷商の荷馬車で一緒になった女神の祈り加護を持った彼女くらいだけど……。


 しかし、あの子とは会話すらしていない。


 お互い、奴隷だったしね。まぁ、出会ったと言えば出会ったのかな? でも、彼女の魔法は、浄化系だったんじゃないかな? 水魔法は持ってなかったはずだけど……。


 その時、アクアディアさんの隣に、水色のキラキラした光が出現し、一瞬、輝いた後、そこにウィンディーネが姿を現した。ウィンディーネは、椅子に座ったまま足をぶらぶらとさせて、うつ向いている。彼女は何だか元気が無さそうだ。


「ウィンディーネ。見送りに来てくれたの?」


「……」


 あれ? 


 返事が返ってこない。


「どうしたの? ウィンディーネ?」


 ウィンディーネが、呟くように言った。


「お、おめでとう……」


 イニシエーション達成のお祝い? 急に、何だろう?


「あ、ありがとう……」


 ウィンディーネの様子を窺いながら返事をする。


 なんか、元気無いんだけど。


 アクアディアさんは、優しい眼差しでウィンディーネを見ている。


「もう、行っちゃうんでしょ?」


 ウィンディーネ、詰まらなさそうにそう言った。


「そうね。もう行くわ」


「……」


 彼女は、また、黙り込んでしまった。すると、アクアディアさんが、ウィンディーネの頭を撫でながら優しい眼差しをした。


「ちゃんと、言いたいことを言わないと後悔するわよ。ウィンディーネ」


「……」


 アクアディアさんにそう言われて、ウィンディーネは、ぶらつかせていた足を止め、顔を上げてこちらを向いた。


「あ、あの……」


 ん?


「何だって?」


「わ、私も……」


「えっ?」


「私も……」


 良く、聞き取れない。


「何?」


「もうっ! 私もっ! 一緒にっ! 行きたいのよっ!」


「あっ! 連れて行けってこと?」


「フフフッ」


 アクアディアさんが、可笑しそうに笑った。


「何だ。それなら、最初からそう言えばいいのに」


「そう言ってるじゃないのっ!」


 逆切れだ。


 小っちゃい声だったから、分かんなかっただけなのに。


「あなたたち、いいコンビね」


 アクアディアさんは、そう言うと、軽く頷いて、「いいでしょう。その代わり」と前置きして言った。


「ウィンディーネ。あなたは、まだ、人間の魂と融合していないから、人間社会への積極的な干渉は避けなければなりません。なので、人間に向けての魔法行使は一切できませんよ。もちろん、あなたが仲良くなった人間が、危険に晒される状況になったとしても、それは同じです。その人間たちを見殺すことになるかもしれません。それでも、行きますか?」


「そ、そのときは、エリアが何とかしなさいよ」


 なんでそんなに偉そうなの? まぁ、でも、ウィンディーネが一緒に来てくれたら、水の巫女を探しやすんじゃないかな? 


「ウィンディーネが見れば、水の巫女かどうか分かるんでしょ?」


「当り前よ」


 ウィンディーネは、腕を組んで、頬を膨らませている。


「じゃぁ、一緒に行きましょ。イリハやラヒナも喜ぶわ」


「どうやら決まったようね。それなら早く出発した方がいいわ。エリアさん、ここでは一日も経っていないけれど、あなたが下界に戻れば、もう、十日が過ぎていることになるわ」


「そんなにっ!? 嘘? ヤバい! それなら小麦を浄化しなければいけない日は、今日ってことだわっ!」


 どうしよう? 間に合うかな? でも、ラケルタ人のところへも行かなきゃ!


ーーーー

挿絵(By みてみん)

そう言ってるじゃないのっ!

AI生成画像

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


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