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トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第8章 水の精霊のイニシエーション

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158-8-25_精霊 ”天邪鬼”(挿絵あり)

 指笛が高らかに響く! その音は、真っすぐに遠くの空へとかき消えて行った。しばらくすると、同じような指笛が遠くの方で鳴った!


「返事が来た!」


 かすかな音だけれど、間違いない。そして、次の瞬間!


「あっ! 天邪鬼!」


「呼ばれてない。呼ばれた」


 彼女は、一瞬でやってきた。


「今の転移?」


「そう、転移」


「転移じゃないのね」


 それなら天邪鬼は、どうやって移動したんだろう? まぁ、どうだっていいか。


 天邪鬼は、キョトンとした顔をしている。真っ白の髪に赤い目、可愛い角も生えている。


 やっぱり、キュートで可愛いよね。


 しかし、天邪鬼は、物質的な存在感が薄い気がする。どちらかと言えば、自然に近い存在だろう。


「ねぇ、天邪鬼、お願いがあるんだけど……」


 天邪鬼に一通り説明を終えると、彼女が首を傾げて聞いてきた。


「精霊様、赦さない。赦す?」


「そうね。今から、私が聞いてくるから、ここで待っててほしいの。それでね、ワニの奴らがやってきたら、この人たちを守ってくれるかな?」


「そんなの嫌」


「ありがとう、天邪鬼!」


 そう言って、彼女を抱き上げて頬にキスをした。天邪鬼は、無表情のままキスしたところを指でなぞると、その指を口に入れて舐めた。


 これって、どういう反応なの?


 天邪鬼をそっと地面に降ろす。今のやり取りを間近で見ていたシャルが聞いてきた。


「この子、嫌って言ってたよ」


「そうなのよ。嫌って言ったら、いいってことなの。面白いでしょ?」


 そう言うと、シャルが満面の笑顔になって、天邪鬼の両手を取った。


「ねぇねぇ、天邪鬼ちゃん、私、シャルって言うの。猫族よ。友達になってくれない?」


 すると、天邪鬼が無表情で答えた。


「友達? 嫌。でも、いい。そんなのいらない。でも、欲しい。精霊様、赦す? 赦さない?」


「……? 天邪鬼ちゃんなんて言ったの?」


 シャルは、振り返ってそう聞いた。


「天邪鬼はね、水の精霊様の赦しがあれば、友達になってくれると思うわよ」


「ホント!? じゃぁ、水の精霊様に赦してもらえるまで、少しだけお友達になってもいい?」


 ん? なるほど。仮のお友達ね。


 天邪鬼は、シャルにそう言われて、キョトンとしていたけれど、コクリと頷いた。


「ヤッターッ!」


 シャルが大喜びで言った。早速、二人は、半分だけの友達になったようだ。シャルは、「女神様のおねぇちゃん、早く戻ってきてね」と言って、天邪鬼と手を繋ぐとを、そのまま、彼女を洞窟の中へと引っ張って行った。


 さあ、出発しよう。


 イニシエーションをクリアして、早いこと戻ってこないといけない。


 洞窟の入り口では、ウェンネと若いラケルタ人の女の子たちや、クータム、それにラケルタの戦士たちが集まっていた。私を見送りにきてくれたようだ。


「おい、マグナスはどうした?」


 クータムが、隣の男に聞いた。


「さっきから、姿を見てませんけどね」


「なんだ、マグナスに、一言、詫びを入れさせようと思ったんだけどヨ、いねぇのか。しゃぁねぇ奴だぜ、まったく」


 クータムはそう言うと、頭を掻きながら詫びた。


「すまねぇ、女神さんよ。マグナスは、その、あんたのことを、その、なんだ……」


「私の事を、慰み物にしようと言ったことよね」


「ああ。ホントに、すまねぇ。奴には、俺から強く言っとくからよ」


 彼は、申し訳なさそうに言った。


「そうね。彼に言っといてくれる……」


 アリサやセシリカのことが頭をよぎる。


「……私とは、二度と会わないように祈っておきなさい。もし、会えば、それは、彼の命が無くなる時だから」


 クータムは、目を見て、「分かった」と返事をした。少し、その場の空気に緊張が走ってしまったかもしれない。でも、ホントにそう感じているから口にしたまでだ。


「じゃ行ってくるわ。カメさんお願い!」


 そして、ラケルタ人たちは、見えなくなるまで深く腰を曲げていた。


 ーーーー。


 ようやく、イニシエーションに戻ることができた。とは言え、まだまだ何があるか分からない。それに、どこに向かっているのかさえ知らないのだ。


 そう言えば、カメにも聞いて無かったね。


「ねぇ、この先、どっちへ進んで行くの?」


 すると、カメが答えてくれた。


「ガウガウガウッ」(もうそこだ)


「そうなの?」


 しかし、周囲を見渡しても、相変わらず湿原が広がっているだけで、景色に変化は無い。

 

「ガウ。ガウガウ、ガウッ」(ほら、着いたぞ)


「えっ? どこ?」


 何にもない。


「ちょっと! まだ、湿原の真っ只中でしょ?」


「ガウッ!」(それだ!)


 カメは、大きな頭の鼻先で、ひょいっと左手の方角を差した。


 ん? えっ!? 何それ?


「ガウガウ。ガウウッ」(入口だ。早く行け)


 遠くばかり見ていたので、足元には注意を払っていなかったけれど、カメの差したところには、直径一メートル程の小さな水たまりがある。


「水たまりでしょ、コレ?」


「ガウガウガウ、ガウッガウッ!」(めんどくさい奴だな。今日は、それが入口だ。早く行け!)


「今日は、って何よ?」


「ガウガウ、ガ~ウッ!」(じゃあな、ほぉ~らよっ!)


 カメは、突然、身体を傾けた。


「ちょ、ちょっと、落ちるって! やだっ! 嘘? キャッ! わっ、冷たっ! えっ? マジ? マジでぇ~~~~~~~~っ!?」


ーーーー

挿絵(By みてみん)

水たまりでしょ、コレ?

AI生成画像

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


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