表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第8章 水の精霊のイニシエーション

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/358

155-8-22_隷属の女神

 そう言うと、クータムは、「チッ!」と舌打ちをした。すると、ウェンネが呆れたように呟いた。


「別嬪に入れ込みおって。ワシらを見捨てようとするとはのぅ……」


「ヘヘヘッ」


 しかし、クータムは、始めから、猫耳少女たちを逃がす予定で、しかも、私の事も、奴隷にしないと決めたのだ。


 それなら、少し、派手にやり過ぎたのでは……?


 何となくラケルタ人の事情が見えてきた。この人たちは、私の事はともかく、奴隷狩りを行っていた訳ではなかった。どうにかして猫耳少女たちを逃がそうとしていただけだ。それなのに、彼らがクロック人に備えて慌てて作った砦を、木っ端みじんに破壊してしまったのは……。


 わ、私だ……どうしよう? 


 じゃないでしょっ! だって、あれは仕方なかったんだからっ! 私の事、手籠にしようとしたんだからね、この男はっ! ま、まぁ、砦を壊す必要まであったかどうかって言われると……。


 そんなの、今さらよっ!


 でも、私だって本当は、この人たちが皆殺しになるのは嫌だって思ってるし、何かいい方法考えようかな。


「ところでウェンネさん。ここは何処なの?」


「あぁ、ここは、レガリ湿原ですがな。ほれ、レピ湖の北西にある……」


「へぇ〜、そうなんだ」


 ふ~ん。レピ湖の近くに湿原があるんだ。


「あいや〜、乙女戦士様は、知りませんなんだか? あなた様は、一体、どこからおいでなされたのじゃ?」


「私?」


 言っちゃっていいのかな? まぁ、カメは事情を知っている様だし、水の精霊のことはみんな知っているだろう。


「私はね、水の精霊のイニシエーション中なの」


「み、水の精霊様の……も、も、もしや、あ、あ、あ、あなた様は……れ、れ、れ、隷属の、め、女神様!?」


「隷属の女神?」


 出た! 女神の加護持ちの二つ名、隷属の女神っ! ここに来て、まさかのリアル情報!


 目の前のウェンネの驚きようが、普通ではない。そして、彼女は地べたにひれ伏した。すると、他のみんなも一同に、その場でひれ伏してしまった。クータムは、「ヘッヘッヘッ」と笑っている。


「何してんの?」


「そ、そ、そ、そりゃ、お、畏れ多いですのでのぉ〜」


 ウェンネは動揺が収まらない。


 なんだか仰々しいわね。


「でも、なんで私が隷属の女神って思ったのよ? この首輪があるから?」


「そ、その通りでございます……」


「でも、ちょっとみんな驚き過ぎでしょ?」


「ヘッヘッヘッ、そりゃ驚くだろうぜ。伝説なんだからヨ」


「伝説ねぇ……」


 過去の加護持ちの足跡かぁ。誰だか知らないけど、その人たちが、色々と頑張った結果だもんね。私じゃないし……。


 しかし、ウェンネはテンションが高いままだ。


「い、いや、まさかワシの生きておるうちに、お目にかかれるとはのぉ〜」


「そんなの、私が隷属の女神じゃないかもしれないじゃない?」


「いえいえ、隷属の首輪をはめたままの者は、奴隷以外に、隷属の女神様くらいしかおらんじゃろ。それに、水の精霊様ともご縁がおありで、しかも、桁外れの強さとくれば、ワシらじゃのぅても分かるでのぅ」


「この首輪の事言ってるんでしょ? これは、隷属の首輪じゃないし」


「そうですかいの? それなら、なんでそんなもん嵌めておいでなさるんじゃ? その首輪はすぐに外れよるんですか?」


「え? え〜と、まぁ、すぐには、外れたりしないんだけど……」


「つまり、その首輪は魔法の首輪じゃな。ならば、やはり、あなた様は隷属の女神様じゃ。ワシら、デミヒューマンは、人間に比べれば数も少なくての、ひっそりと生きてきたのじゃが、その分、寿命は奴らより長いでのぅ。言い伝えもしっかり若いもんに伝えておるのじゃ。あなた様は、こんなワシらの絶滅の瀬戸際に現れなさったんじゃ。間違いないわ。なぁ、みんな?」


 ウェンネの言葉に、一同が、うむうむと頷く。


「……ワシら一族は弱いからのう。いつか、隷属の女神様が現れて、逃げ隠れせんでもええように、ラケルタの民に力を授けてくださる。ワシらは代々そうやって希望を繋ぎ、辛いことも耐え忍んできた訳じゃ」


 う〜ん、なんだか変な雰囲気になっちゃったわね。別に、私はそんなんじゃないって言い張ってもいいんだけど、実際、隷属の女神は、女神の祝福の加護持ちに対する二つ名なんだから、嘘ついちゃうみたいで、なんかそれも違う気がするよね……。

 

 私の顔が、少し困った顔に見えていたのかもしれない。クータムが、ウェンネに言った。


「ババァ、そいつぁ俺たちの事情だぜ。この姫さんには関係ねぇ」


「まぁ、そうじゃな。確かにクータムの言う通りじゃ」


 しかし、シャルは目を輝かせてこちらを見ている。


「戦士のおねぇちゃん、女神様なの?」


「う、うん、そうね、どうなんだろうね、この人たちが言っている隷属の女神って、良く知らないんだけど」


 思わずそう言ってしまった。でも、よく知らないのは事実だ。


 すると、ウェンネがクータムに向かって言った。


「クータムよ。こうなれば、お前の仕出かした事は、先祖の顔に泥を塗る事になるで赦されん事じゃ。ワシらも、覚悟の時が来た様じゃな」


「ヘヘッ」


 クータムは力なく笑うと、「俺たちぁ、クロック人どもには勝てねぇんだ。仕方ねぇ」と言って、視線を落とした。彼の言葉が床に落ちるように零れると、その場の空気がさらに重くなる。


 はぁ〜、やっぱ、放っておけない。


「ちょっと、待ちなさい、あなたたち。私は、まだ、あなたたちのことどうするかなんて、何も決めていないわよ!」

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


下の ☆☆☆☆☆ から、作品への応援お願い申し上げます。


面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に励みになります。


重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ