表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トラウマ女神のやり直し〜 隷属の女神の伝説/王国編〜 ♡♡♡TSして最強美少女になったはいいけど、心まで女になるなんて聞いてない!♡♡♡  作者: トンブタ
第8章 水の精霊のイニシエーション

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/358

139-8-6_呼ばれた理由

「重要な点ですか?」


「ええ、その通りです。人間の自律的な意識には、強い力があるのです……」


 アクアディアが言うには、巫女は、女神の力を借りて精霊の力の一部を魂に融合させ自らを精霊化させる。彼らは、存在としては精霊であるものの、人間の意識を持つが故に、僕と同様に、自律的に人間社会に干渉し能動的に変化を起こすことができるとのことだ。そして、僕が、女神の加護による真の力を発揮する時には巫女たちの力が必要となるらしい。また、アクアディアは、八人の巫女以外にも、精霊化した人間たちは人間社会の価値観を変化させていく重要な役割を果たすだろうと言った。しかし、ヴィースやカリスたちのように元々から非物質である存在たちについては、僕の眷属となることで強力な力とはなるけれど、彼らは、あくまで純粋な自然エネルギーであるため、彼らの力をどのように使うかについては僕次第だということだ。


 人間の集合意識を変える力が人間自身にある。それは逆に、この世界を変えることは人間にしかできないということなんだ。八人の巫女はその鍵となる存在であり、彼女たちの力を借りて、この世界が破滅に向かう流れを変えることができるってことか。それなら、ダメ元で聞いてみよう。


「八柱の精霊や八人の巫女について、教えてはもらえないよね? 後、真の力の事とか……」


「残念ですが……」


 やはり、直接、答えを得るのは難しいようだ。


「……私がお答えできるのは、水の精霊の巫女のことだけです。彼女の事は、後ほどお伝えいたしましょう」


 アクアディアは、そう言って微笑んだ。水の精霊以外の事は、自分で調べるしかなさそうだ。ただ、水の精霊が示す巫女だけは教えてもらえるということなので、それだけでも、僕がこの先何を成すべきなのかを知る重要な手がかりだ。それに、一つだけ確かになったことがある。彼女は、さっき、僕がご神託を受けていると言った。それは、あのインスピレーションのことに違いない。インスピレーションの主は、神。これは、状況からして女神ガイアで間違い無いだろう。


 そう考えていると、また、僕の考えを読まれているように彼女が言った。


「女神ガイア様は、私たち精霊がエリア様をお支えすることを望んでおられます。ですから、女神ガイアの祝福加護を持つ者は、必ず、このアクアディアーナを訪れるよう導くの」


 そうだったんだ! う〜ん、何だか僕の冒険が本格的に動き出す気配……。


「……ここアクアディアーナでは、水の精霊の、とある儀礼を行います。エリアさんを呼んだのはこの為よ。あなたは、この儀礼によって、水の持つ多様な側面を理解するでしょう。そして、水の精霊の真の姿との邂逅があるかもしれません。水の精霊の加護を得ることができれば、その加護の権能が、この先のエリアさんを支えてくれることになるわ」


「儀礼?」


「ええ」


 何のことだろう……。


 アクアディアは、右手を自分の目の前に上げ、宙を掴むような動作を行った。すると、次の瞬間、彼女はその手に、ピンク色の液体がなみなみと注がれたカクテルグラスを持っていた。そして、それを静かにテーブルに置くと、そのカクテルについて説明した。


「これは、月下美人という花の雫なのですが、月下美人が満月の夜に一晩だけ咲いたそのときに、花に溜まった夜露を集めたものです。この雫には、満月の効果が凝縮しています」


「満月の効果? もしかして、僕がこれを飲むと……」


「そう。エリアさんの身体が一時的に成長するわね」


「そんな物があるんだ!」


 それにしても、やっぱり、あの日、突然、成長したのは満月の効果だったんだ……。


「でもどうして、これを?」


 今からこれを飲めということだと思うけど……。


 カクテルの効果は理解できるけれど、どうして身体を成長させなければならないのだろう? 前のように、身体が敏感に反応しないか少し不安だ。


 しかし、アクアディアは、相変わらず優しい眼差しを向けてくる。


「これから行う儀礼は、成長した身体で臨む必要があるのです。それは、魂の上で、この儀礼が水の精霊との婚姻を意味するからです」


「婚姻?」


「はい、婚姻の儀礼。魂の結びつきを強めると言う意味です。そして、普段、男性性が支配的なエリアさんにとっては、この儀礼が受動の学びとなるでしょう……」


「受動の学び? 何それ?」


「受動の学びというのは、つまり、真の処女性の獲得に向けた学びよ。誤解の無いように言っておくけど、処女性というのは、単に、男性と交わらないという話ではないの。まぁ、難しい話は置いておくんだけど」


 アクアディアによれば、神なる水の精霊は、僕にとって神性が高く未知の存在であり、心に湧きあがる不安や恐怖を乗り越えてその存在を信じ、未知なる物事は未知なる物事として疑いを持たずにそのまま受容する。それが処女性であり僕の女性性の活性化と女性としての自律につながるということらしい。ちょっと難しくてよく分かんないけど、僕の女性性の活性化は、エリアの記憶を思い出すことに必要なことでもある。


 でも、やっぱり不安だよね……。


 僕の様子を見て、アクアディアさんが言った。


「大丈夫ですよ。危険が無いよう見ていますから」


 う~ん。そうは言ってもねぇ……。


 しかし、ここまで来て、悩んでいる場合じゃないということは理解している。アクアディアさんは、水の精霊の意識であることは間違いない。その水の精霊が僕と結びつきを強めようとしているのだ。水の精霊の加護を得るための通過儀礼。この経験をすることで、僕は、ある意味、新たな自分に生まれ変わるのかもしれない。


 これは僕にとって、水の精霊のイニシエーションなんだ。


 イリハが受けたいと言っていたイニシエーションは精霊との契約を目的としていたけれど、それと違って、このイニシエーションは、根源的な魂の成長が目的だと思う。


 それなら、やるしかないか……。

「面白いかも!」


「続きが気になるぞ!」


「この後どうなるのっ……!」


と思ったら


下の ☆☆☆☆☆ から、作品への応援お願い申し上げます。


面白かったら星5つ、つまらない時は星1つ、正直に感じたお気持ちで、もちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に励みになります。


重ねて、何卒よろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ