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【おとぎの国のものがたり】「空中階段」

 私が住んでいるお家は、崖の上にあります。

 下界に続く道はありません。

 崖の上には森があり、小さな森とお家とお庭、それから空中に浮かぶ丸い階段があります。そうですね、崖の上に水車がくっついて浮かんでいるように見えるかもしれません。

 空中に浮かぶ階段は、お家の中にあるような小さなものではなく、大きなお城のエントランスにあるような幅の広いもので、そこには草や木も生えています。

 そこでは私を含めて七人の女の子が、みんなで助け合いながら暮らしています。

 私の仕事は洗濯係。

 だって、この空中階段が怖くないのは私だけだからです。

 今日も天空は良い天気です。

 私は七人、加えてもう一人分のお洗濯を抱えて空中階段を登ります。

「いてっ!」

 声が聞こえて、私は踏み出した足をもとに戻すと、足元に目をやりました。

「またお前が踏みつけやがったのか!」

 むっくりと起き上がった大男は、金灰色の頭髪から角を二本、にょきりと生やした魔物です。”加えて一人分の洗濯物”は、こいつのものなのです。

「まったくおまえときたら、毎回毎回……」

 魔物はブツブツ言いながら、私が踏んだ肩をさすっています。

  「そんなところで寝ているあんたが悪いのよ」

 肩をすくめながらそう言ってやると、魔物はもごもごと口を動かしながら、またごろんと横になってしまいました。

Twitterに投稿したものに手を加えました。

入院中に見た夢を小さな物語として仕立て直しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 観月さんの夢のお話! ゴロゴロしている魔物や階段。 ちょっと恐ろしいものという存在にも平然と立ち向かう私さん、痛快です。 パワーを感じるお話をありがとうございます!
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