表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/59

花言葉ものがたりより「ハイビスカス」

 青い空と青い海。

 広い海岸には、私一人。

 海風が心地よい。


 春に移動してから、毎日残業だった。こんなにゆったりした気分は久しぶりだ。

 それにしても、私どうしてこんなところでまったりしてるんだろう?


「ひどいじゃないですか」


 背後から聞こえた声に驚いて振り返ると、真っ赤なTシャツに緑のハーフパンツ姿の少年が立っていた。金髪青い目の美少年だ。


「僕、待ってたんです」


 私に外人の知り合いはいないわよ。人違いじゃない?


「僕の妹や弟たちはちゃんと見てあげてくださいね」


 どういうこと?


『ちょっと待ってよ!』


 自分の声に驚いて目を覚ます。

 ……なんだ、夢か。

 時計を見ると、もう七時半。やだ、会社に遅れちゃう。

 支度を整えて家を飛び出したら、鮮やかな赤と緑が目に入った。

 門の脇に植えてあったハイビスカス。咲くのを楽しみにしていたのに、気が付かなかった。


「あ……」


 花壇に、萎れて落ちた花冠がひとっつ。


「ごめんね」


 小さく声をかけると


「いいですよ」


 という、あの少年の声が聞こえたような気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
[一言] 短い文章の中に”素敵”が、一杯ですね^^)ハイビスカスは、実家の母が綺麗に咲かせてました。母が入院してる今は、観葉植物のようですが。手入れの難しい花なのね。 鉢植えで売ってるのをみて、いつも…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ