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武具乙女  作者: ふきの精
第三章
37/41

36

本日二話目の投稿です。

私はカラルさんに先導されるがままに後ろをついていく。

できれば私だけという言葉に、エンテ達は不満顔になったけどね。


 それにしても……

周りの景色がなんだかすごく豪奢なかんじになってくるんですけど。

どうも貴族の人達が住んでるような区域だね。

てっきり子供は入っちゃいけない様な場所に

案内されるとばかり思ってたけど。

ほら……探してるのは精力薬だし。




 「あの……大丈夫なんでしょうか?」


 どんどん歩いていくカラルさんに、心配になって声をかける。

だってさっきから扉の度に見張りの人が立ってるし。

脇に置いてある調度品も、なんとなく高級感があるし。

大富豪の邸宅に迷い込んだ気分だね。



 「心配するな。変な場所じゃねぇよ」


 まぁ……ここまで来たら信じるしかないね。


 ようやくカラルさんの足が止まる。

建物に入って歩き続けて結構な時間がたってるけど、

どんだけ大きな建物なんだか……。


 カラルさんがひと際大きなドアを無遠慮に叩く。


 「おい、俺だ。入って大丈夫か?」


 「…………今お開けします」


 少し遅れて女の人の声が聞こえる。ちょっと予想外だ。

この人が精力薬を持ってるのかな?



 カラルさんに続いて私も部屋の中に入る。

出迎えてくれる上品な身なりの女の人。

どこかで見た気がするけど……。


 「カラルか。それに……そっちはヤトと言ったか。

 武技大会の一位と二位が揃って用件とはただ事ではなさそうだな」


 奥から男の人の声がする。んーこの人もどこかで……って王様だ!?


 「お、王様!?」


 私の驚く声をカラルさんが聞きとる。


 「あぁ、フジン……メレテクト王とは腐れ縁でな」


 どんだけ大きな建物なんだと思ってたけど、王宮だった。




  どうやら城門とは別のルートから城に入ったみたいだね。

どおりでなんだか人がほとんどいないのに豪奢な風景だと思ったよ。

そんな裏ルートを顔パスで入れるカラルさんってすごいな。



 「これから魔物の侵攻についての軍議がある。

あまり時間はとれんぞ」


 「ああ、時間はとらんよ」



 今は王様とカラルさんが真面目な顔をして会話している。

私? 私は――



 「もぅ、可愛いわ」

 「本当に。こんな小さい身体で、優勝しちゃうんだからすごいわねぇ」

 「ふふっ、緊張しなくてもいいわよ。

フジンは怖そうな顔だけど、根はやさしいんだから」



 絶賛、王妃様達に抱きしめ&撫でられ中です。

緊張というか、ナイスバディなお姉さま方に囲まれて身動きがとれません。


 「その魔物の侵攻に対して、用立てて欲しいものがある」


 「ほぅ。クワドラプルのお前が欲しがるものか。いいだろう。

 今回の魔物の侵攻にはメレテクトの存亡がかかっているといってもいい。

 俺の力で用意できるものならば惜しまずに助力しよう」


 私をよそに話はトントン拍子で進んでいる模様です。


 「用立てて欲しいのは、精力薬だ」


 カラルさんの言葉に王様とお妃様達の動きが止まる。

時間にして十秒くらいかな。うん……凄く長い間止まってたね。



 「カラル……お前ってやつは……こんな幼い子供に――」


 「ヤトちゃん、いくら生死のわからない戦いになるからって、無茶だわ」

 「こんな小さな子に……クワドラプルって変態なのね」

 「もぅ、そんなに戦い前に発散したいなら、町に行ってきなさいよ。

 いくらヤトちゃんが可愛いからって……」



 「いや、待て。絶対にお前たち勘違いしてるぞ」


 なんていうか、カオスです。あれかな……

生きて帰ってこれるかわからないから、

愛するものと最後の時間を過ごす的な。

まぁ普通に考えたらおかしいけど、

カラルさんも色々はしょり過ぎな気がするよ。

私と二人で現れて精力薬とか言ったら、そりゃ何事かと思うよね。


 「えっと……すみません、精力薬を欲しいのは私で――」


 「「「ヤトちゃん、自暴自棄にならないで!」」」



 あっ、お妃様の声が綺麗にはもりました。




 というわけで、なんとか説明をし終えたよ。すごいハードな任務だった。


 「ふむ、ヤトの切り札の力となるか……

 わざわざこの状況で嘘を言うとも思えんし、信じよう。

 武技大会優勝者の発言でもあるしな」


 王様からの信を得ました。武技大会の優勝者っていう肩書きは、

かなりの力を持ってるのかもしれないね。


 「しかし確かに持ってはいるが、なぜ一番に俺のとこに来るんだ? 

 失礼なやつだな」


 王様は納得しつつも不満をあらわにするけど、

まぁこんだけ綺麗なお妃様を三人も侍らせてればねぇ。

王様ってたぶん五十過ぎくらいじゃないかな。

日本にいた時も、上司がそんな話をしてたから

持ってるだろうと予測はつくけど、たしかに失礼かも……。


 「だが、俺の持っている薬は五十本くらいだぞ? それで足りるのか?」


 いや、王様頑張りすぎだと思います。

バルーザの町でお爺さんがあまり出回っていないとか言ってたけど、

この人が買い占めてるんじゃないかな……。


 「お嬢ちゃん、それで足りそうか?」


 カラルさんが聞いてくる。うーん……十分だとは思うけど、

多いに越したことはないんだよね。


 「ならば今から開く軍議の席で、大臣や貴族たちからも集めるとしよう。

 一本八十万だすといえば、それなりの数が集まるだろう」


 それは有難い申し出だね。

買い取るといえば、隠してる人も持ってくるかもしれないし。

貴族の人達ならいっぱい持ってそうだよね。


 私はにっこりと笑顔で頷く。


 「ありがとうございます! 決して無駄にはいたしません」


 「…………ヤトとやら。もし今回の戦いが終わったら、わしの側室に――」


 王様の発言が終わる前に、お妃様達の平手打ちが飛んでいました。

なんというか、ご愁傷様です。





さて、戦闘が始まるまでに、しておかないといけない事があるね。

私はカバンからバースダイアモンドリングを取りだす。

もっと落ち着いてる時に呼び出せたらよかったんだけど、

状況が状況だけにそうも言ってられない。


 私はエンテ達と合流すると、宿の方へいったん戻る。



 部屋にみんな集まってきたね。それじゃあ早速呼び出すとしようか。


 「秘められし魂よここに……サモン!」


 私の力ある言葉とともに、手に持つ指輪が消え去り一人の女性が現れる。



 「嗚呼、我が君お会いしとうございました。

 わたくしはイリアと申します。どうか我が君の傍らで

 輝くことをお許しください」


 目の前にはウェーブのかかった輝くブロンドの髪を長く伸ばした、

目の覚めるような美女が潤んだ瞳をこちらに向けている。

白銀に輝くドレスを身にまとい、

その指には輝くバースダイアモンドリングがはめられている。

頭の上にはシンプルながらも上品なティアラがのっており、

王女様という表現がばっちりあてはまるね。


 私はその視線を受けながら、イリアの能力を確認する。



 ★★★★バースダイアモンドリング イリア  指輪タイプ


世界の創生に生まれたとされる、十二のバースジュエルのひとつ。

その輝きは永遠に失われることがないとされる。

身につけた者に不滅の力を与えるといわれており、

あらゆる状態異常や災厄を退ける。

清純無垢な雰囲気を持つお姫様ではあるが、

頑固な性格をしており一途に愛する者を思い続ける。





アビリティ


・偶数ターン時、攻撃のかわりに回復魔法を使用する     : Lv-1


・ターン開始時確率で味方全体の防御力を上昇させる     : Lv-1



スペシャルスキル


・不滅の輝き   味方のあらゆる状態異常を治療し、体力が完全回復する。



 



 うん、流石は防御・回復に特化している武具乙女だね。

回復魔法は文字通りプレイヤーの体力を回復させてくれるもの。

一つのクエストで戦闘数が少ない「武具乙女」では

あまり回復が重要視されていない。

回復するよりも、防御力を上昇させつつ

攻撃を強化したほうが周回には良かったからね。

そのかわりボスクラスの敵との戦闘では、いるのといないのとではかなり違ってくる。

ただこれは「武具乙女」での話。現実になった今は、

回復魔法がほんとにありがたい存在に感じるよ。


 スペシャルスキルは珍しくよく使われていた。

というか、回復効果のスペシャルスキルは

万が一のために使える状況にしていたというか……。

レアアイテムをドロップしても、

クエスト途中で負けちゃうと持って帰れないからね。

たぶんスペシャルスキルを課金してでも使う、唯一の機会じゃないかな。


 イリアの他にも回復する効果を持つスペシャルスキル持ちは

何人かいたから、とりあえずその内の誰かは入ってたね。

もし★★★★★をドロップしても負けちゃったら……

うっ、考えただけで胃がキリキリと痛むね。




 「よろしくね、イリア。

 今は落ち着いてゆっくりしていられる状況じゃなくてごめんね」


 その言葉を聞いて、イリアはゆっくりと首を振る。


 「我が君の窮地に間に合ったことを感謝こそすれ、

 謝られることなどございません。

 わたくしの身と心は我が君の為にあるのですから」


 そういって、潤んだ瞳でジーッと見つめるイリア。なんていうか、破壊力高いな。

こんな王女様がお願いして来たら、そりゃ勇者も魔王退治にいきますよ。



 「ゴホン、マスターの言うとおり今はゆっくりしていられませんね。

 というわけで、イリアをまじえた作戦を練りたいと思います。

 マスターはお疲れでしょうから、少し休息をとられてください」



 外はもうかなり暗くなってきてるね。エンテの言うとおり、

武技大会から魔物の侵攻と続いて、たしかに休んでなかった。

お言葉に甘えてちょっと休ませてもらおうか。

たしか騎士団の出発が明日っていってたから、

それに合わせて私達も出発する予定だったかな。


 「うん、それじゃあ休ませてもらうね。

 エンテ達も明日の為に早めに休むんだよ」


 「はい、少し話をして休むことにします」


 その言葉を聞いて、私はベッドへと向かう事にした。





 「では始めるとしましょうか」


 「あの……いったいなにがはじまるのでしょう」


 イリアは不安げに周囲を見回す。

周囲の女性がみんな自分と同じ存在なのだとはわかる。

不安そうなイリアに、ウイナは微笑んで声をかける。


 「そんなに緊張することはありませんよ。

 今から始めるのは第六回従者会議です。

 皆が思い思いにお嬢様のことを妄想する場です」


 ウイナはもう話し合うという目的を放棄していた。

そのことに異論を唱えるものは誰もいない……。



 「というか、前回はエンテがさっさといなくなったから、

 話し合いにならなかったのですわ」


 「話し合いが成立した記憶がありませんよ。

 だから私はマスターの温もりを早く感じたかっただけです」


 エンテとジュネがいつものようにぐぬぬと睨みあう。

その姿に、武技大会で素晴らしい戦いを繰り広げた面影は無かった。


 「エンテもジュネもいい加減にしなさい。

 まずイリアと自己紹介し合うのが先でしょう」


 そんな二人をたしなめるウイナ。

そんな光景をジト目でみつめるディナーナ。


 (ウイナ、いつも御苦労さま)


 武具乙女のまとめ役として苦労するウイナを心の中で労わる。


 「イリアと呼ぶわね。私はウイナと申します。よろしくお願いしますね」


 「はい、ご丁寧にありがとうございます」


 ウイナとイリアがお互いにお辞儀をし合う。

それに続いて他の武具乙女たちも自己紹介を行う。



 「状況は理解いたしました。たしかに大変な状況ですね。

 ですが、わたくしの力を役立てられるのならばこれ以上の喜びはありません」


 イリアはウイナ達から現在の状況を聞いたうえで、

改めてヤトの為に力を尽くそうと心に誓った。


 「ふふっ、その心意気です。

 お嬢様は私達を大事に思ってくださるあまり、

 自らの危険を顧みない事が多々あります」


 ウイナはかつて塔での戦いの時に

目の前に飛び出したヤトを思い出して、胸に手をあてる。

どれだけ日が経っても、あの光景を忘れることはできない。


 「ですから、仲間が増えてくれることは私達皆の喜びでもあります。

 ともにお嬢様をお支えしましょう」


 ウイナとイリアはお互いに手を握り合って頷き合う。



 「わたくしの力は守る力。そして癒す力。我が君の為に存分に力を振るいましょう」

 

 イリアの言葉にメビウスは頷く。メビウスもまたヤトを守る力を持っている。

イリアの防御力上昇効果は、

元々の防御力が高いメビウスにもっとも効果を発揮するといえた。

メビウスは己の力をイリアに伝えると、

お互いが力を高め合う存在だと二人は理解しあう。


 「姫様の身は必ず守りとおします」


 「ええ。その補助はおまかせください」



 「あの……私も攻撃魔法だけじゃなくて、

 みなさんの素早さを高める魔法が使えます。

 この力を使ったらますたーを守ることが出来る……でしょうか?」


 アドナが不安げにメビウス達を見る。

アドナにとって、これからの戦いは経験のない規模のものになる。

そのことに性格的にも気弱なアドナは不安を隠せない。

そんなアドナの頭を優しく撫でるメビウス。


 「アドナにも期待していますよ。私は重鎧ですし速いとは言えないですからね。

 アドナの力があれば、姫様を守るのに助かります」


 その言葉と手の感触に、ホッとしたように笑顔を浮かべるアドナ。

そのまま眼を細めて、メビウスに撫でられ続けた。

そんなアドナをイリアも好ましげに見つめる。




 「あら……なんだかちゃんとした会議になってるわね。

 最初の言葉は訂正しなくちゃいけないかしら」


 ウイナはそんな様子を見て微笑む。


 「いや、ウイナ……あれあれ……」


 ディナーナが部屋の隅を指さす――


 

 「ふぅ……マスターの添い寝……心地良かったです。

 マスターが眠られた後は、ギュッと抱きしめて――」


 「甘いですわ。私なんて主様の耳を甘噛みしたことがありますわ。

 寝ていても少し反応してくださって――」


 「むっ!? 抱きしめたといっても背中越しではなくて、

 正面からですよ。もう唇と唇が触れ合う寸前でした。あのまま――」


 「なっ!? あ、甘噛み以上のこともしたことがありますわ(妄想で)。

 主様の首筋に舌を這わせて――」



 ウイナが頭を抱えてよろめくのをディナーナが支える。


 「ディナーナ……私の提案を聞いてくれるかしら」


 「……だいたい察しがつくけど……なに?」


 「今度からはエンテとジュネの二人から

 お嬢様を守る話し合いをした方がいいと思うの」


 「うん、賛成」



 こうしてウイナの心労を蓄積させながら、第六回従者会議は幕を閉じた。







 メレテクトにある寂れた酒場で、一人酒を飲むカラル。


 そこに三人の人影が入ってくる。



 「相変わらず一人で飲んでるのかよ」


 ギュイはカラルに呆れた声をかける。


 「ほっとけ。それよりも、珍しい顔が見えるな」


 カラルはギュイの後ろにいる人物を見る。一人は酒場には場違いな少女。

もう一人は妖艶な赤いドレスに身を包んだ女性。

ギュイの姉、グリティーヌだった。


 「流石にあんな報告を聞いたら動かざるを得ないでしょう。

 私はあなたと違って動くときには動く女よ」


 あんな報告とは、ギュイが伝えた魔物の大侵攻。

それを裏から仕組んだ魔人の存在についてだった。

武技大会の第三回戦が始まる直前にルルカが感知した魔人の力。

メレテクト辺境で感知したそこに、

ギュイのスキルを使い移動した二人が見たのは膨大な数の魔物だった。


 そこからの行動は速かった。

パーラサスにいる姉に事の次第を伝えると、

グリティーヌは組織の人員とともにメレテクトに向けて発った。

すでにパーラサス王家に援軍を向けるように口添えをしてある。



 「やはり魔人がいるか……それでクワドラプルのお前が来たのか」


 その言葉に頷くグリティーヌ。

彼女もまた数少ないクワドラプルの一人であった。


 「本当はエジェナのバシンも連れて来たかったけど時間がなさすぎるわね」


 「ふん、クワドラプルを全員集める勢いだな」


 カラルは酒をグィッと飲むと、追加のボトルを注文する。


 「出来るならそうしたいくらいだわ。

 それより呆れるわね。明日の戦いは大丈夫なの?」


 「このくらいで酔わねぇよ。それよりルルカがいても厳しい相手なのか?」


 カラルは先ほどから無言で酒場内を、

興味深げに見まわしている少女に声をかける。


 「感知はできたけど、力量が計れない。こんなのは初めて」


 その言葉にカラルはふむと考える。

力量がわからないというのは、力の隠蔽が相当に巧みなのか、

それとも実力差があるからなのか……。

もし後者の場合だと――


 「災害級……か? 伝説みたいなもんだと思ってたがな」


 災害級。それはランクとしてのみ存在しているもの。

国で対処できるまでが準災害級。それ以上の存在となると国ですら対処できないほど。

まさに猛威が収まるのをじっと待つしかない。



 「よりによってその存在が魔人とはな」


 上位の竜であれば、暴れるだけ暴れてあとは静まる。

だが魔人は人を敵視する。

下手したらこの大陸の人間を殺し尽すまで収まらないかもしれない。


 「だからここでなんとしてでも止めるのよ。幸い武技大会で実力者も集まっているわ。

 魔物達は彼らに任せて、私達は魔人を討つ」


 グリティーヌは力強く拳を握りしめる。その拳が炎に包まれる。


 「おいおい、熱くなるのは良いが酒場を燃やすなよ。

 お前が力を放てば、一瞬で消し炭になっちまう」


 「そのくらい制御できるわよ」


 グリティーヌはそう言うと、拳を包んでいた炎を消し去る。


 

 「しかし、金なら優勝したんだからたっぷり持ってるだろうに……。

 最後になるかもしれないんだから、景気づけにもっと豪勢にいこうぜ」


 ギュイの言葉にカラルは苦笑する。


 「優勝じゃねぇ、準優勝だ」


 その言葉にギュイとグリティーヌが驚愕の表情を浮かべる。

ルルカですら眼を大きくしてカラルを凝視していた。


 「おいおい、クワドラプルを破るとか誰だよ。

 まさかバシンが名前を隠して参加していたとかじゃねぇよな?」


 「バシンに負ける気はねぇよ。ヤトってお嬢ちゃんだ」



 カラルの言葉にギュイは参加者の顔を思い出す。

たしか黒い髪の少女だった気がするが……


 「……マジなのか? 正直魔物の大侵攻を見た時以上に驚きなんだけど」


 「その子、そんなに強いわけ? 実は魔人だったとかじゃないわよね?」


 ギュイとグリティーヌの言葉にカラルは首を振る。


 「魔人じゃねぇな。だが……正直なところ、力を計りかねる。

 強いのは確かだが……どこか普通じゃない」


 カラルはヤトという少女を思い出しながら言葉を紡ぐ。

一見すると素人。人型になる武器を持っており、

その力を使えば自分を破るほどの実力をもつ。

さらに奥の手があるというが……

精力薬が何の役に立つのかまったく想像がつかない。



 カラルは楽しそうに更にグラスを傾ける。

明日は色んな意味で楽しくなりそうだと。



 



バースダイアモンドリング イリア

見た目 十九歳前後

髪型 ウェーブのかかったロングヘア 眩い金髪

服装 トップス 白銀のドレス  

   ボトムス 白銀のドレス

性格 純真で一途。ただし融通のきかないところもある。

口調 我が君


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