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聞いて無いけど?

新作の方を投稿し始めましたので、こちら↓の方もよろしければ……

https://book1.adouzi.eu.org/n1872ln/

「で、店員さん達から帰る時に恐怖の眼差しを向けられるんだよね」

「そりゃあ、あれだけ食べる人たち連れて行ってるならそうでしょ」


 鳥辺境伯に始まり、スイーツアイランドでの異世界組の食いっぷり。

 そして、それを目の当たりにした店員さんの反応を姉貴に話していたら、至極真っ当な感想が帰ってきた。

 まぁ、うすうす気付いてるよ。

 あの人らと一緒に行ったお店はもう俺の名前で予約は取れんだろうなぁと。


「それで? その話を聞いた上でなお、異世界組を連れて行く、と?」

「うん。まぁ、本番には呼べないだろうし?」

「服装とか大丈夫か? ホテルのビュッフェなんて」


 俺が姉貴に今までの食べ放題の話をした理由。

 それは何と姉貴が、俺と異世界組を連れて某ホテルのビュッフェに向かうとか言い出したからであり。

 正直、俺としては断固反対なわけだけど。


「まぁ、服装に関してはあの人らの魔法で何とかなるんじゃないの?」

「服装はいいにしてもマナーとかは?」

「別にホテルのビュッフェでマナー見てる人なんていないって」


 姉貴としては、どうやらもう連れて行く方向で話が決まっているっぽい。

 まぁ、目的が目的だしねぇ。


「にしても、藪から棒に結婚て、マジで何があったの?」

「や、前から交流はあったのよ、あの人とは」


 姉貴の目的とは、今度式を挙げるホテルの料理を事前に調べたい、との事。

 一応、評価とかではかなりいいって話らしいんだけど、自分で試してみないと気が済まないとかなんとか。

 それよりも、である。

 この姉貴、急に家に帰って来たと思ったら、第一声が、


「あ、私結婚するから」


 だったのだ。

 鳩が豆鉄砲を喰らったよりもポカンとした俺は、状況が呑み込めずに、


「ふーん」


 で済まそうとして。


「なんて?」


 脳が理解するまでに、リアル十秒かかった。


「同じ仕事だし、結構いろんな場所で会ってさ。何度か会う内に食事とか誘われて」

「で、今回の日本旅行中に会った時にプロポーズされた、と?」

「そそ。まぁ、最初はプロポーズって訳じゃなかったんだけど、偶然会って、何してるか聞かれて、泊まる温泉宿聞かれて……」

「教えたら付いてきて指輪を渡された、と?」

「そ。いつの間にか指のサイズ測られてたらしくて、彼が手に入れてた中で一番いい宝石を指輪に加工されててさ」

「渡されて落ちちゃったわけだ」

「落ちた言うな」


 とまぁ、こんな馴れ初めらしいんです。

 ちなみに彼は外国人との事なのだが、どうにも日本大好きらしく。

 温泉とスキー、スノボにドはまりしてるとは姉貴談。

 顔は見た事無いんだけど、まぁ、なんだ。

 こう言うのもなんだけど、姉貴と結婚するなら色々と苦労はしそうだなぁと。

 

「式も二回あげるんでしょ?」

「日本と、彼の母国でね」

「どっちかで済ませばいいのに」

「いやぁ、向こうが日本でもやる! って聞かなくて……」

「へぇへぇ」


 姉貴にしっかり自己主張して手綱を取れるなら任せていいや。

 ま、弟の俺がいくら口出ししたところで止まるような姉貴でない事は、今までの人生でしっかり染みついてるし。


「てことで、ホテルビュッフェ行こ」

「はいはい」


 というわけで今回は、姉貴の結婚式の下見として、ホテルビュッフェ。

 頼むからあの人らは大人しくしておいてくれよ……。



「なるほど」

「まぁ、服装に関しては魔法でどうとでもなりますわね」

「ある程度の節度を持って、との事だが、あるだろ? 俺らにも」

「デザート前にした状態で同じ事言えます?」

「言えるが?」


 言えねぇだろ。

 もっと自分を俯瞰してもろて。

 ちなみに今回は車だと結構不便って事で電車での移動です。

 何度か外出してるおかげで景色とかに驚きはしないけど、切符の券売機や改札には一々反応していたね。

 凄いぞ! とか、切符が吸い込まれた!! とか。

 あ、あと、マジャリスさんが、


「カケル、この図は?」

「路線図ですね。どこら辺に駅があって、どの路線だとどこに停まるかが書いてあるんですよ」

「なるほど」


 路線図に興味津々だった。

 写真を撮ってくれと言われ、スマホで撮影したら、電車で移動中ずっと見てるの。

 何かあったのか聞いたら、


「いや、いわゆる主要都市を結ぶ移動手段なわけだろう?」

「ですね」

「それをここまで複雑に出来る理由を知りたくてな」


 だって。

 そこはまぁなんというか、日本の鉄道システムですとしか。

 ただまぁ、どうやら路線図を見るだけでも色々と勉強になるとかで、


「…………」


 移動中は静かで大人しかった。

 デザートを前にしてもそれくらい静かだと嬉しいな。

 特に今日は。


「で、着いたわけですけれども」

「全額支払うから気にしなくていいわよ」


 電車を降り、軽く歩いて目的のホテルへ。

 受付でビュッフェのみの利用で予約していた事を告げ、席に案内され。


「お時間は120分となっております。また、食べ残し等ある場合は、別途料金がかかります」


 という軽い説明をされ。


「ワインやウイスキー、ビールと言ったアルコール類はあちらにございます。ソフトドリンクはそちらですね」


 飲み放題のアルコール類の説明と、ソフトドリンクの場所を教えてもらい。


「それでは、ごゆっくりとお楽しみください」


 ホテルビュッフェがスタートしたのだった。

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― 新着の感想 ―
さて、ホテルレストランのスタッフの顔色の変化が楽しみだなぁ〜w 翔姉御!ご婚約&ご結婚おめでと〜・・・生活の方は・・・うんまぁ〜ねぇ〜w 翔くん今のうちにお姉さんの取説を書いて義兄に渡すのだ!
こっわ!こっわ!ホテルの飲み放題! てか姉貴は結婚したんですねえ。
更新ありがとうございます∠(`・ω・´) とりあえず翔君姉御を娶るという剛毅なお相手に(返品不可)だとしっかり伝えよう(๑•̀ㅂ•́)و✧ あと床を盛大に汚されたくないならオムレツを作るとかやらせちゃ…
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