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義理の兄妹になっても僕らは両想いなので、学園でも家でも隠れて付き合うことにしました。  作者: まさな
■第一章 そして僕らは家族になっていた

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●第九話 お前は何をやっているんだ(2)

 その日は3Dモデルに関する本を図書室で読んでいたので、帰宅が遅くなってしまった。


「ただいま。ふう、ちょっと遅くなったな」


 喉が渇いたのでちょっとジュースでも飲もうかとキッチンに向かうが。


「おう、悠真、遅かったな」


 そこにバスタオルを巻いただけのあられも無い姿で真夜が牛乳を飲んでいた。


「お、お前、なんでそんな格好で出歩いてるんだよ」


 いくら見慣れた幼なじみといっても、そんな格好だと目のやり場に困る。


「いや、ちょっと汗掻いたらさっぱりしたくなってさ、お風呂借りに来た。やっぱ風呂上がりの牛乳って最高だよな!」


 真夜はちっとも恥ずかしくないようで、上気した健康的な肌を際どいところまで見せているときた。胸の谷間や太ももがなんだかまぶしい。


「いいから、早く服を着てこい。だいたい今は――」


 この家には先週から葵達が一緒に住んでいるのだ。こんな格好を見られたりしたらきっと誤解して――

 ガシャンと何かが割れる音がした。

 そちらを振り向くと、葵がマグカップを落としたようで、その場でフリーズしている。


「おっと、大変だ」

「ち、違う、違うんだ、葵」

「……何が違うんですか? やっぱり、悠真くん達って付き合ってたんだ。それならそうだって最初から言ってくれれば……くっ」

「ええ? ははっ、鈴崎、何言ってるんだ。私とコイツはタダの幼なじみだぞ。付き合ってたりはしてねえよ」

「そ、そうそう。そうだぞ」

「本当に?」

「ああ。だいたい、家族なら肌を見せても平気だろ?」

「いや、それはどうかと思うぞ」

「ええ? ウチの親父とか家の中じゃ裸で歩き回るぞ」


 それは知ってるがおじさんは男だからな。いや、男でもそんなナチュラルにぶらんぶらん見せつけられても困るが。


「だいたいそれは自分の家の中だけだろ」

「ああ。まあ、悠真の家だし、おじさんも自分の家だと思っていいぞって言ってくれてるし」

「次からお客さんとしての自覚を持て。父さんにも言っておく」

「ええー、なんでだよ」

「葵や真理亜さんがいるからに決まってるだろ」

「ああ、そっかぁ。とにかく、掃除機掃除機、割れたの片付けないと」

「それは僕がやっておくから、お前は早く服を着ろ。誰のせいでこうなってると思ってるんだ」

「え? あー、驚いちゃったか、ごめんごめん」


 なんとか真夜を脱衣場に追い返し、僕はマグカップを葵と一緒に片付けた。


「ごめんなさい、悠真くん。私、疑ってしまって……」

「いや、いいんだよ。あの状況だと疑うなってほうが無理だから。あとで真夜は叱っておく」

「うーん、まあ、バスタオル姿であなたの前に出てくるのはちょっとやめてもらわないと」

「そうだな」

「それに、なんで自分の家のお風呂を使わないのかしら」

「そうだな。まあ、ちょっとうちのほうが広くて新しいから真夜が気に入ってるんだよ」

「そう……。あと、大葉さん、胸が結構大きかった」

「そうだな。うっ? いやそれは……」

「悠真くんって、胸の大きい女の子が好きなんですよね?」

「だ、誰がそんなことを」

「だって、今朝、きょ、巨乳がどうのこうのって……」

「あー、あれは明智の好みだから。僕じゃない」

「そ、そうなんだ。良かった……」


 まったく、明智のバカ。あいつにも二度と女子の前で巨乳と言わないように注意しておかないとな。


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