エピローグ:黄金の手と、新製品と。
エピローグ:黄金の手と、新製品と。
夜が明けた。
湊花町は、祭りの喧噪が嘘のように静かで、澄んだ空気に包まれていた。
石畳には、夜露がきらりと光り、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
クマちゃんは、ぽてぽてと商店街の方へ歩いていった。
そこには焼きたての香りを漂わせる小さなお店──湊花クッキー工房があった。
店先に並んでいたのは、新しいクッキー。
金色のリボンで包まれた袋に、こう記されていた。
「湊花クッキー・黄金の手 ──パイナップル味」
メイドちゃんは手に取って目を細めた。
「わたくしたちの団結が、こうして形になったのですわね」
ミルクティーの彼女は微笑んで頷く。
「爽やかで甘酸っぱくて……友情の味がします」
クマちゃんは口いっぱいにほおばり、
「ん〜っ!おいしいのですう〜っ!」と笑った。
その笑顔は夜明けの光よりも眩しく、
そしてどこか、あの金色の手を思い出させた。
湊花町に新しい朝が訪れる。
友情と団結を胸に、今日もクマちゃんはまた──ぽてぽてと歩いていく。
(完)
クマちゃん「これで本当に大団円なのです!新しいクッキーが友情の証になったよ」
メイドちゃん「はい、テーマ“友情”を象徴する綺麗な余韻ですわ」
ミルクティーの彼女「本当に。余韻も残して……素敵なエピローグになりました」
スイッチくん(作者)「湊花クッキーが友情を繋ぐとは。最後までご覧いただきありがとうございました。次の作品での“クマちゃん”の活躍?をお楽しみに!」
クマちゃん「またね~(お耳真っ赤で、しっぽブンブン)」
あ。プロローグが無かったという……(-ω-;)




