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黒神は異世界で異種族ハーレムを作る  作者: kaito
第1章 やっぱ異世界といったらケモ耳のおんにゃの娘だよね!!
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04 黒髪の少年はギルドマスターに会う

Sideカイト


「悪いな、この娘たちは俺の連れだ。用があるなら俺が聞くぞ。」


 そう言ってセシリア達と男たちの間に割って入った。

 セシリアに目配せして、ここは任せてほしいとの旨を伝える。

 うなずいてくれたので伝わっているだろう。


「おうおう兄ちゃん。ちょっくらこの娘達と遊ばせてくれよグヘヘ。」


 ・・・おいおい笑い声がグヘヘって。

 まぁ、コイツらの下衆顔見たら狙いなんぞまるわかりなわけで。


「それならこの娘達に聞いてみた方が早いな。どうするセシリア?」


「私たちはこの方々とは遊びません!」


 セシリアがきっぱりという。


「というとこだ、それじゃ。」


 と、俺達が立ち去ろうとした所、案の定男たちは腹を立てる。


「こっちがおとなしくしてりゃあなんだぁ?女置いてとっととうせな。」


 どこの三下だ?

 まぁ、コイツらは相手にしないことにして、さっさと宿屋でも探そうか。


「セシリア、ここらへんで安くて飯が美味い宿とかないか?」


「え?あ、はい、この街ですと”ノルダムの端っこ亭”というのがおすすめです。」


 ノルダムの端っこて。

 ネーミングセンスどうかしてるぜ。

 ・・・と会話をしていると、怒声を上げながら男たちが切りかかってくる。

 ・・・ギルド内で武器使うのはダメでしょうに。


「無視してんじゃねぇえ!」


 まずはセシリア達に声をかけてきた男が斬りかかる。

 冒険者だけあって剣筋は良いのだが、所詮三下。

 半歩下がって交わしざまに腹に蹴りを入れる。

 おぉ結構飛ぶ。

 ギルドの入り口らへんからカウンターの奥の方まで飛んでった。

 ・・・かなり手加減したんだけどな。


「あ、兄貴!!」


「おいてめぇ、兄貴に何しやがる!」


 と取り巻き2人が声を上げる。

 片方はひょろい体つき。

 もう片方はデブ。

 ・・・テンプレ過ぎて何も言えん。

 と、そこに


「おうおう、ギルド内で喧嘩か?」


 と肉達磨のおっさん登場。

 すると、取り巻き2人はおっさんを見るとみるみると顔を青ざめさせて一目散に逃げていった。

 ・・・なんだ?

 

 このおっさん、只者じゃないな。

 まとう雰囲気というのだろうか?

 見た目は気前のいいおっさんなのだが、身のこなしが歴戦の戦士のそれである。

 といっても、俺もそこまで強くはないので詳しくは分からないが。

 少なくともこのギルドの中にいる奴等の中では一番だろう。


「おう兄ちゃん達絡まれたのかい?」


 おっさんが俺に話しかけてくる。


「あぁ、俺の連れが絡まれてな。一人はぶっ飛ばしたんだが取り巻きがな・・・。助かったよおっさん。」


「おっさんか・・・。ガハハハ!いいね兄ちゃん。遠くから見てたが身のこなしも只もんじゃねぇ。期待の新人ってか。」


 そうおっさんが豪快にしゃべる。


「とりあえずセシリア達おれ・・い・・?」


 おっさんにお礼を言わせようと後ろを振り向いたのだが・・・。

 セシリア達は顔を驚愕に染めていて俺の声は聞こえていないようだ。


「おっさん、俺の連れが驚いるんだけど?おっさん何者?」


 原因はおっさんだろう。


「俺か?俺はここのギルドマスターやってるガインってんだ。よろしくな兄ちゃん。」


 どうやらギルドマスターらしい。

 フラグ回収終了のお知らせ〜。

 ・・・テンプレ多すぎ。


「はぁ〜、ギルドマスターなのかおっさん。俺はカイトだよろしく。」


 とりあえずは自己紹介。


「おう、ってことでカイト。俺の部屋まで来い、事情を聞かせてもらおうか。」


 とおっさんが言うので。


「セシリア、悪いが俺はおっさんに呼ばれたからここでお別れだ。またな。」


 そう言うと少しは回復したのだろう、セシリア達は顔を立てに振った。


 俺はおっさんの後に続いてギルドの3階へ足を運んだ。

 おっさんが部屋に入ったので多分ここがギルドマスターの部屋なのだろう。

 中は以外にも質素だ。

 ギルドマスターなんだからもっと豪華だと思ったのだが・・・。


「まぁすわれや。」


 おっさんが俺に椅子を勧めてきた。

 俺はテーブルを挟んでおっさんと向かい合う。


「で、おまえは何しにここに来たんだ。」


「開口一番がそれかい。まぁいいや。俺は今まで魔の森ってとこに住んでたんだが、今日セシリアたちが森の近くを通ってな、魔物に襲われてたんで助けた。それで、森も出ようかと思ったんでここに来た。冒険者ってのもやってみたかったんでな。」


 別に嘘をつく必要もないだろう。

 ・・・少なくともこっちに来てからのことは話してもかまわない。


「魔の森に住んでたって・・・。だがそうでなくてはAランクのバルゴ達を簡単には倒せないか。」


 どうやらあの三下達はAランクのようだ。

 ・・・おいギルド。

 あんな雑魚がAランクでいいのか?

 どうやら俺の心情が顔に出てたのだろう。

 おっさんが苦笑いで謝罪してきた。


「悪かったな、アイツらは腕っ節は良いんだが性格がな。まぁ今日を持って冒険者はクビだがな。」


 どうやらアイツらはクビにされるようだ。

 ザマァww


「そりゃよかったよ。で?まだ聞きたいことはあるか?」


 このために呼び出したわけではないだろう。


「あぁ、そのとおりだ。おめぇさっきのは全力じゃねぇだろ?」


 そりゃあ全力なんて出せるわけがない。

 そんなことしてしまったら三下達は今頃ミンチだ。


「大体3割出したかな?ぐらいだ。それがどうしたおっちゃん?」


「な!?3割!?あれで3割か?・・・おめぇひょっとしてバケモンか?」


「人間に向かってそれは失礼じゃねぇか?おっさん。まぁ良いや、で何?」


 人を化物呼ばわりとは失礼な。

 ・・・自分でも自覚してんだよ、心をえぐることはしないでほしい、切実に。


「あ、あぁ。冒険者はどんな奴でも最初はEランクからってのは・・・知らないよな。」


「あぁ、しらん。」


 俺の顔を見て、おっさんは何も知らない事を察したようだ。


 その後はおっさんがギルドと冒険者に関して説明してくれた。

 ギルドについては、


 ・ギルドは依頼の仲介がメインということ。

 ・素材の買い取りもしていること。

 ・ギルド内の騒動についてはすべて当事者が解決すること。

 ・ギルド内の騒動にはギルドは一切関与しないこと。


 などを教えてもらった。

 冒険者については、


 ・冒険者にはランクがあること。

 ・冒険者はギルド内の施設を自由に使う権利を有すること。

 ・時にはギルド側から強制依頼が出ることがあるということ。


 を教えてもらった。

 ランクには、


Eランク:駆け出し冒険者。

Dランク:半人前冒険者。

Cランク:一人前冒険者。

Bランク:中堅冒険者。

Aランク:ベテラン冒険者。

Sランク:一流冒険者。

SSランク:超一流冒険者。

SSSランク:英雄級冒険者。


 となる。


「で?ランクがどうしたって?」


「あぁ、お前魔の森で暮らしてたならわかるだろう?あそこの主である”ブラックドラゴン”がいなくなったんだ。・・・お前が倒したんだろう?」


 おっさんなかなか頭が切れるな。

 なんで肉達磨なんだろう?


「あぁ、そうだ。実物見るか?」


 ということで、ギルドの裏にある修練場まで来ました。

 そこには俺が倒したドラゴンが横たわってます。

 いや~、圧巻ですな。

 ハッハッハァ。


「・・・ほんとにお前はバケモンか?ソロでドラゴンを、しかも上級種のドラゴンを倒しちまうとは・・・。」


 おっさん言わんでください。


「そ、それでこいつとランクがどう関係あるんだ?」


「あぁ、このブラックドラゴンはSランクに属しているんだ。それをソロで倒せるお前さんは・・・。」


「Sランクか。」


「そういうことだ。と言ってもな・・・冒険者登録したその日にSランクになるやつなんて聞いたことねぇよ。」


 そりゃそうだよな。

 俺だってそう思ってる。

 そう話をしているうちに、俺の担当だった受付嬢さんがこっちに来た。


「こ、これがギルドカードです。お確かめください。」


 そう言ってギルドカードを渡してきた。

 ギルドカードは黒色。

 魔力を流すと白く文字が浮かんでくる。

 個人情報だな。

 ちゃんと書類に書いた通りに表示されているのを確認した。


「おっさんこいつの他にもいくつか魔物があるんだが、換金してくれるか?」


「おぉ、換金には少しかかるかもしれんが良いか?」


 まぁドラゴンの他にも結構数あるからな。

 当然だろう。


「わかった、いつ来ればいい?」


「明日だ、明日の日の入りまでには終わらせておく。」


 というなり、おっちゃんはギルド職員を集めて作業に移った。

 ギルドマスターが鑑定とか・・・良いのか?


 俺は依頼を受けてはいなかったのだが、ドラゴンの報酬があるというのでカウンターまで戻ってきた。


「えぇ〜と、今回のブラックドラゴンの報酬は。角や爪はカイトさんが自分でお使いになったということですので・・・・・・」


 と長ったらしい内訳をしゃべっているお姉さん。

 ホントお疲れ様です。


「・・・・・・ですので、合計魔鉱貨30枚になります。」


 魔鉱貨か・・・。

 一番価値のある硬貨だったな。

 まさか最初に手に入れる硬貨が魔鉱貨になるとは。


「どうもありがとうございます。」


 お礼を言い受け取る。


「それと、次回からギルドをご利用の際は私、ミレイをご指名ください。ギルドマスターからの伝言などをスムーズにお伝えするため、私がカイトさん専用受付嬢となりました。よろしくお願いします。」


 ということらしい。

 俺専用受付嬢・・・エロい。

 なんか、響きがエロい。


「はい、わかりましたミレイさん。これからよろしくお願いします。」


「はい、私のことはミレイと呼び捨てで結構です。それと敬語も必要ありません。」


「わかりま・・・わかった、ミレイも俺のことは呼び捨てでいいぞ。」


「わかったわ、カイト。それじゃまた明日。」


 俺はミレイに見送られてギルドを立ち去った。

なんかギルドマスターっていかついおっちゃんって感じですよねwww

いよいよ次回はヒロイン登場!!

それでわまた次回

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