72.修羅場夕飯
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
で、うちで食事をしている魔剣使い美少女達。
「はい、ゆーじ♡ あーん♡」
俺の隣に座るももかが、すき焼きの肉を俺に差し出してくる。
「ももか、自分で食えるからいいよ」
「そっか♡」
「うん」
「あーん♡」
「話聞いてます……?」
「聞いてるわ。でも、アタシがあーんさせたいのっ♡ あーん♡」
「はぁ……」
強引だなぁ、この子……。
逆側に座る玉姫が「うぉほん!」と咳払いをする。
「浅間の肉なんて食べないほうがいいよ。毒が混入してるかもしれないからね」
「ア゛? なに、ケンカ売ってるの?」
「ケンカじゃあない。事実さ。蠱毒は浅間のお家芸だろう?」
「それはもう無くなったから! ゆーじだーりんのおかげで!」
左右からぎゃーぎゃーとうるさいなぁ。俺は一人で肉を食う。
正面に座る咲耶が「…………」無言で俺が取ろうとした肉を、横から奪っていく。
「あの? 咲耶さん? なんで俺の肉をとっちゃうんですか?」
「…………」
「無視はかなしいよぉう」
なんで怒ってるんだい、マイシスター……。
「ふふふ」
そんな俺らの様子をみて、微笑んでいる人物が一人。
端っこに座っている、俺の親父だ。
「いやぁ、お父さん嬉しいよ」
「嬉しい……?」
「うんっ! 咲耶ちゃんがこんなに明るくなって、お父さんうれしいよ」
あ、明るい……? どこが……?
ずっと俺たちをにらみつけてるんですけど、我が妹は……。
「本当に、お二人には感謝してます。ありがとう、浅間さん、白馬さん」
親父がももか達に頭を下げる。
ももかは慌てて「そ、そんな! 他人行儀はやめてください、お義父さま♡」
びきっ、と咲耶のこめかみに血管が浮かぶ。
「お義父さま……? いつからお父さんが、義理の父になったの?」
「え、もう確定してるし。ゆーじと結婚することは」
「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~? ふざけないでよ」
「? ふざけてないけど、大真面目だけど。ねー♡」
ねーって……。
「いや、確定してないですけど」
「もー、ゆーじってば照れ屋なんだからっ♡ そういうとこも好き♡」
両手で♡を作るももか。あかん、人の話聞いてないよこの子……。
「うぉほん! ももか、それはちょっと悠仁のことをないがしろにしすぎじゃあないか?」
「なによ? 文句あんの?」
「無論だ。悠仁が誰と結ばれるかなんて、悠仁が決めることだろう」
おお、玉姫がまともなことを……。
「じゃあ悠仁がアタシと付き合うってなったら、あんたは大人しく引いてくれるわけ?」
まあそういうことになるよな……?
「そ、そんなわけないだろう」
「そんなわけないのん……?」
あれぇ? さっきと言ってることちがくなーい?
「…………」
咲耶の髪の色が変化していく。あかん、異能を使おうとしてる!
「やめなさい、咲耶。食事中でしょうが」
「……帰り道は寝首をかかれないように気をつけることね」
どこの殺し屋だよ……。
「それにしても綺麗なお友達が増えて、お父さんうれしいよー。ところで……玉姫さん?」
親父が玉姫に尋ねる。
「な、なんでしょう……お義父さま」
「……お、義父さま?」
「あんたもじゃあないのよ!」
ぶち切れ魔剣使いたちをよそに、玉姫がしれっと言う。
「なにか?」
「君……どっかで見たことあるような~……。そう、どっかで……あ、そうだ!」
ぽちっ、と親父がテレビを付ける。
すると……白スーツに身を包んだ玉姫が、テレビに出ていた。
「あー! やっぱりそうだ! 白馬 玉子さんだ! わー、ちょー有名人じゃあない~!」
親父もさすがに気付いたようだ。玉姫が、あの有名な芸能人だって。
「わ、わ、すごーい! 悠仁君たち、芸能人とお友達だったなんて!」
「あ、いや……その……普通に接してもらえますと、助かります」
と玉姫。
「うん、わかったよ。……って、あれ? 咲耶ちゃん……? テレビにうつってない? 悠仁君も……」
……………………はい?
テレビに、映ってる……?
何言ってるんだ……?
「そんなまさか、映ってるわけないじゃーん……」
……テレビに目をやると、あれぇ?
おかしいな。
俺と、咲耶が、映ってるぞぉ?
あれれ~?
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