69.おかしいな
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
玉姫が転校してきたらしい。
「しかしなんでまたうちに……?」
「別に君がここにいるから転校してきたわけじゃあないからな! 勘違いするなよな!」
「え、じゃあまじでなんでここに来たの……? わざわざ……」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
ばしばしばし、と玉姫が俺の肩をたたいてくる。なんなのん……?
『ほんとに人の心ないなおまえ……』
子犬が、ぽんっ、と玉姫の肩の上に出現する。何この可愛いの……?
『おまえが人妖って呼んでたやつだよ』
「あーあー、人妖な。早太郎と合体して式神になったんだっけか」
『そうだよ……』
しっかし魔剣使いが、この学校に3人もいることになっちまったな。
「ちょっと過剰戦力過ぎないか、ここ? だいたい、妖刀使いって12人で、良く世界中を守れてるよな」
世界は広いのにな。
「妖魔は基本日本しか出てこないからね。それに、東京、長野、京都の3カ所にしか基本現れない」
「まじか。え、そうなん? 日本……しかも3カ所だけ?」
「そう。日本には、古来より呪術とか、そういうのがあるせいか、妖魔が集まりやすいんだ」
「ふぅむ……」
たしかに、呪殺とかあるもんな。たしか、妖魔は負のエネルギーの集合体だって言っていた。
呪いのように、強く人を呪う (思う) 気持ちが、日本人は強いんだろう。だから日本に妖魔が多い。ここはまあ、わかる。
「なんであと東京、長野、京都なん? 人が多いからっていうなら、東京京都はわかるが、長野はどうして?」
「古来、山は陰の気がたまりやすいって言うからね。四方を山に囲まれた長野県は、妖魔にとっては住みやすい環境なんだよ」
はーん……なるほどね……。
「妖魔が、日本の、3都市限定で出るっていうんだったら、まあ12人でも守れるか……」
「まあ例外はあるよ。その3都市以外でも妖魔が出るレアケースはあるし」
「そういうときはどうしてたん?」
「今までは妖術総監部が、敵出現を察知して、妖刀使いを派遣してたんだけど……今は機能してない」
「なんで?」
「君が! 壊したんでしょうが!」
あー……そういやそうだったわ。ぶっ潰したわ、妖術総監部。
「なんで忘れるかな、そんなビッグイベント……」
「いやたいしたことない出来事だったし」
『こういうやつがいるから世の中からはいじめがなくならないんだろうな……』
人妖がため息交じりに言う。えー……どういうこと?
『加害者のくせに、加害者意識がない。だから沢山の被害者を増やす』
「失礼な。俺ぁいじめなんてしないぜ?」
『あんたの戦闘、バトルっていうよりいじめに近いんだよ!』
なんだそりゃ……。いじめ……? どこら辺が……?
「人妖の言うとおり。君のはなんというか、いじめだ」
「えー……いじめてるつもりないんだけどなぁ」
まあそれはさておきだ。
「で、なんでうちにきたの?」
「理由はまあ、3つ。1つ、妖刀集会が東京で開催されるから。2つ、芸能活動のほうをしばらく休業して、学業に専念しようと思ってるから」
「ふぅん……。ん? それって東京にいる理由にはなるけど、ここに転校する理由にはならなくね? それに、3つめは?」
玉姫が顔を真っ赤にして、そっぽを向く。
「だ、だから……その……べ、別に君がここにいるからじゃあないんだからね!」
「じゃあまじでなんでここなんだよ……東京なら学校なんていくつもいたたたたたた」
玉姫のやつが俺の脇腹をぎゅううううううっとつまんでいた。
「おかしい……俺の殺気センサーが反応しなかった! なんだその攻撃!?」
『おかしいのは、おまえの鈍感さだ……』
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