表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/85

50.ツンデレ白馬

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 撮影は続く。

 寮の中は、人魂? みたいなのがうようよしていた。


 これも、妖魔なんだろうか。


「……これはオーブ。陰の気が凝固したもの」

 

 と咲耶さくや


「ほぉん……陰の気ねえ……」


 そういえば、妖魔も、陰の気が凝縮してできたもんっていっていたな……。


「じゃあこのオーブってのも、妖魔ってこと?」

「そうね。妖魔の一歩手前ってかんじかな」

「妖魔の卵的な感じか。なるほどねー」


 ふよふよしてるオーブなら、白馬も咲耶も見えている様子。まあ、もっとも……。


「わ、わー、また目の前がみえなくなってきたよぅ」


 ……ユリアの周りには、オーブがめっっっっっちゃ集まっていた。

 なんかもう集まりすぎて、ユリアがブドウ人間みたいになってる……。


「ほんと、妖魔ってユリアみたいな、陽の気を発しまくる存在すきなのな」


 妖魔は陽キャが好きと。

 ……逆に、陰キャはあまりお気に召さないと。


 咲耶はともかく、この白馬も陰キャなのか……? キザったらしい言動してるくせに。


「な、なんだよ……僕をじろじろ見て」

「いや、別に。それより、いいのか? オーブを滅しなくて。それとも、なに? 力を温存してるとか?」

「馬鹿にするなよ! すすき!」


 白馬が胸のバラを抜いて、鎌へと変形させる。 

 ぐるんっ、と振ると、オーブが消えていった。


「あ、また体が軽くなったよ!」

「フッ……お礼はいいよ、ユリア……」

「ありがとー、ゆーじくんっ!」


 ……どうやらユリアのやつ、俺が妖魔を倒したって思ってるらしい。

 ぐにゅり、と俺に抱きついて、そのデカい乳をくっつけてきた。


「やめれ」

「やーだー」

「それに、今回お祓いしたのは、そこのキザ野郎だよ」

「玉子ちゃんが……?」

「おうよ」

「そか! ありがと玉子ちゃん!」

 

 白馬は感謝されたっていうのに、なんかあんまり嬉しそうじゃあない。

 こういうとき、めっちゃ調子乗りそうなんだけど……。


「……どういうことだよ?」


 と白馬。


「……あ? どういうことって?」

「……自分の手柄にすればいいのに」

「……は? なんでそんなせこいことしないといけねえんだよ」


 なんで他人の手柄を奪う必要あるんだっての。ったく、俺がそんなちっこい男に見えるんってか?


「……ふんだ。別に、少し良いとこだなとか、思ってないからなっ」

「え? なに?」

「別に! いい男だなんて、思ってないからな……!」

「うるせえ……!」


 耳元で怒鳴りやがってったく……。

 って、あ。


「か、監督……? なんでこの絵をとってるんすか……?」


 御嶽山みたけやま監督の指示なのか、カメラがこっちをじーっと見つめているではないか!


「こちらは気にせず」ってフリップ出されてるんですけどいやいやいや。

 端から見ると、女子二人に囲まれてるおとこって図じゃあないっすか。


「やめてこれ、放映しないで」

『こっち気にせず』


「だから、まじやめてねほんとやめてね! 使わないでね、絶対!」


 学校で絶対なんか言われるんだから、もー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『捨てられ聖女は万能スキル【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる』

― 新着の感想 ―
やめてやめてはフリだよね 監督「絶対に使えという信念を感じた!」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ