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榊、夜会に神を語らう

 作戦も決まったあと。

 寝支度を整える村人たちから離れて、榊は無愛想な狩人に話しかける。


「聞いてもいいか」


 手探りで矢羽のつくりを検めていた狩人は、闇にも鋭い眼光でじろりと榊を一瞥した。すぐに視線を落とす。


「……なんだ」

「なぜ神のない狐村で信仰を保っていられたんだ」


 狩人の訝しげな視線に促されて、榊は言葉を補う。


「神が実在するこの世界で、存在しない対象にどうして祈りを続けていたのか。疑問なんだ」


 狩人は怪訝を深くした。

 矢を矢筒に収めて、傍らに片付ける。その片手間のようにつぶやいた。


「お前は知らないだろうが……」


 耳を澄ませる榊は、


「春になると雪が溶けて草木が芽吹く」


 そんな言葉を聞き取った。


「夏になると畑がよく育ち、秋がくると豊かに実る。そしてまた静かの冬がくる」

「それが……なんだ?」


 わからないか、と狩人は榊を眺めた。


「我々には計り知れない力が働いている。我々は、その恩恵に与って生きている。……加護や奇跡も似たようなものだろう」


 榊の目に様々な想念がよぎった。常識や自然科学と呼ばれるもの。そしてそれら自然法則を生み出す始原の存在としての信仰も。


「なるほど」


 だから榊はそう言った。

 だがそこで疑問を収めず、榊は問い重ねる。


「しかし、お前たちに充分な恵みではないだろう。足りないから出稼ぎしているのではないのか」


 自分たちを救わない神に信仰を抱いていられるのか。その端的な疑問を、狩人は冷笑でもって拒絶した。


「お前は、頂いた物に文句をつけるのか?」


 なるほど、と榊はまた言った。

 狩人は矢筒の革紐を確かめて戦支度を整えながら、その間だけと言わんばかりにつぶやく。


「頂いた物はありがたく受け取る。もっと活用できる方法があるなら、そうする。頂き物を増やせるならありがたい話だ。祈りを捧げる理由など、それだけのことだろう」

「同感だ」


 榊はそう言った。

 榊が生まれ育った元の世界では、なによりそのような信仰が神道として体系化されたからだ。稲荷神社を訪ねて回った榊もまた、街中に埋もれた山や荘厳な山、それら神社のたどった信仰の推移を見続けている。


「神に祈る理由など、そう変わるものでもないか」


 榊の得心を見て取った狩人は、ひたりと目をすがめた。


「お前はどうなんだ。環様の奇跡を信じていないのか。力をくれる便利な相手とでも考えているのか?」

「俺は奇跡を信じていない」


 榊は即答した。そして腕に陽炎のような光をまとわせる──環の加護を。


「だがたしかに。環様から力を賜れば、できないはずのことができるようになる。それは奇跡と呼ぶなら納得できる力だ」


 だから。と榊は続ける。


「俺は環様の便利な道具で構わないと思っている」


 狩人は榊をまじまじと見つめた。

 榊は腕の光を消して首を振った。


「環様には自分の信念を持てと叱責されているが」

「当然だな」


 狩人は目をすがめてうなずく。


「己の力と意志をどこに向けるのか神に決めてもらおうなど、人間のすることではない。たしかに環様は我らを見守り、ときに手助けしてくださる。だが今このとき生きているのは、俺たち人間自身だ」


 そうだな、と榊もうなずいた。


「人間ごときがどう生きたところで神の尊さに資するものではない」


 狩人は声を失って榊を見る。

 話が噛み合わない。

 榊は手元を見つめている。手元を見るようでもっと別の、追憶に思いを馳せている。

 それはどこか夢見るようで──


「興味深い話をされていますね」


 まるで雲間から差した日に照らされるような、柔らかな声。

 聖女サンが榊たちに歩み寄ってくる。

 柔和な微笑は夜闇にあって仄かに明るく感じられるようだった。

 太陽神の加護を総身に授かる聖女は笑う。


「太陽神としての説法はしますが、なかなか他の教義を聞く機会はないんです。お話に混ぜてもらってもよろしいですか?」


 狩人は場所を空ける榊を横目に見て、言葉を選ぶように口を開く。


「座るところも何もないが」

「お構いなく。暗いところも照らせるからと大掃除ではドブさらいが担当なんです。森の泥なら望むところですよ」


 といって聖女は張り出した木の根に平気で腰を下ろした。白い神官衣が汚れるのを気にする気配もない。

 榊は聖女に目を向ける。


「太陽神も姿がないが、なぜ太陽神を信じられる? 実在する神がいくらでもいるだろうに」


 聖女は優しげに目元を緩めて応じた。


「毎朝、その御姿を以て我々を照らしてくださる──というのは、きっと答えにはならないのでしょうね。太陽神官ですら何もお答えくださらない"日光"には疑問を抱いていますから」

「そうなのか」

「はい。白く丸い空の太陽は、太陽神の奇跡のひとつにすぎません。それでも感謝と祈りを捧げるには足りますが……」


 サンはどう説明したものか考えるように唇に指を添えた。


「やはり加護の存在が大きいでしょうね。太陽神は御姿を示されないまま加護をお与えくださいます。古くから特別な力を与えられたシャーマンたちの知恵と力、信念。それらが体系化されたのが今の太陽神殿です」


 だから厳密には、太陽神殿が祀る神は太陽と関わりがあるかどうか確証がない。ほぼ間違いがないだろう仮説という立ち位置になる。


「与えられる恵みへの素朴な感謝。それが太陽神の信仰を支えています。──たしかに、少し珍しい形態かもしれません」


 無差別に、信心不信心に関わりなく太陽の恵みは与えられる。

 そのやり方はある意味で雅の手法に近かった。

 力を与えられたから神に祈り、祈られる神は神格を高める。

 組織に属することを一つの目安にする雅に対して、太陽神のそれは真に無差別に行われる。規模の違いが結果の差を生んでいた。

 聖女は狩人を見て小首を傾げる。


「狩人様は、神の奇跡を授かる人がどのように選ばれると思いますか?」

「お前の問いが理解できない。我々は、日々神の奇跡に与っている」


 驚いて目を丸くするサン。狩人は億劫そうに言葉を補う。


「朝に雲が晴れて日が差すのも、畑の作物が育つのも、獲物になる獣が山にいるのも。一つひとつが奇跡であり、神の指先だ」


 山に暮らす自然宗教の発想だ。

 山の厳しさを肌で受けて寝起きし、山の恵みがあって初めて食べ物を口にできる。彼らは日々の空気の向こうに神の存在を感じている。


「……興味深いですね。私も山奥の修道院で修行したことがありますが、そこまで素朴に神の存在を肌で感じたことはありません」


 羨ましいです、と大陸でもっとも神に近しい少女は素直に微笑んだ。


「太陽神殿の立場としては、太陽光が自然を育んできた──ということになりますが。自然もたしかに神の奇跡のひとつでしょう。……でも太陽神が人に授ける加護もまた身近な奇跡のひとつです」


 では、とサンは目を伏せた。


「なぜ太陽神は、私どもに力をお与えになるのでしょう。力を与えながら、なぜ何も応えてくれないのでしょうか」

「さあな。神の考えることなど、卑小な人の子にはわかるまい」


 荒ぶる狐神を慰撫し続けた山村の民はあっさりとしたものだ。

 取り持つように榊は水を向ける。


「聖女様はどう思うんだ」

「わかりません」


 あっさりと答えた。

 鼻白む榊にニコリと微笑み、聖女は続ける。


「でも──偶然にすぎないのでは、と思っています。根ざした場所によって、植物の浴びる日の陽射しが異なるように」


 恵まれた環境で、大きく葉を伸ばしたものだけが太陽神の奇跡を操る信徒となりうる。

 榊は驚いたように顎を引いた。


「……ずいぶんと淡白だな。信仰心は関係ないのか」

「信仰心なんて些細なものです。断食をしたから、修行をしたから偉いなんて……した側の傲慢でしかありません」

「なぜそこまで断言できる?」


 サンはふと口を閉ざした。

 目を閉じ、深く呼吸をして、ゆっくりと語りだす。


「私は千里眼の加護で人々を、世界を見続けていました」


 開かれた目はひどく冷めきっている。


「世界中で、罪を犯す人々の姿を」


 環が振り返る。

 膝を突き合わせて話し合う榊たちの姿を見た彼女は、また振り返って村人たちの手伝いに戻っていった。セナは早々に寝入っている。

 夜の虫の音に紛れるような密談は続く。


「程度の大小はありますが」


 とサンは言った。

 程度の差はあれど、誰もが罪を犯している。人を傷つけて利益を得ている、と。

 どんなに優れた好人物に見えてもそうだ。過去人生において一度も他者から奪わなかった者はひとりも──真にひとりもいなかったと。


「わたくしは全世界を常に同時に監視できるわけではありません。だから私が気にかけていないときや、私が千里眼の加護を賜る以前のことはわかりません。……それでも、この限られた機会ですらそうでした」


 妬み、嫉み。盗み。嘘。罪を犯さない人間はいない。


「ならおそらく、法や戒律は思い違いをしているのです。間違った人間が罪を犯すのではない」


 罪こそが人の本質だ。

 大陸を統べるすべての信仰の頂きに座す聖女。サンがそんな冷酷を口にする。

 狩人は目を見開き、わずかに前のめりになって勢い込む。


「馬鹿な。罪などが人の本質なはずがない。それではなぜ人は互いを助け敬うのだ」

「ゆえにこそ、人は過ちを犯します──善、と呼ばれる過ちを」


 人の本質に背き、己の本性を抑圧し、自らの生命に反した幻想。


「自分だけ都合よく目を瞑ってもらい、己のために人を貶めながら、他方の手で熱心に神へ祈るのです。贖罪を求めて」


 自覚のあるなし、程度の差はある。けれど、誰もが思っている。

──これくらいならまだ許される。

 懺悔し、悔い改めて、それで罪が洗われる。

 ああ美しい白亜の聖都。

 聖都の維持費は贖罪を目的に含む信者の寄進で賄われている。

 人の罪が重いほどに、聖都の美しさは増していく。


「人は起きながらにして白昼夢を見るのです。善たる者になろうなどと。そんなの……、」


 奇跡と呼ぶにふさわしいと思いませんか?


 サンは微笑んだ。

 人を慈しむような、人の罪を赦す聖母のような。甘く温かい微笑みだった。

 狩人は絶句している。

 榊もまた推し量るようにサンを見つめている。

 サンは終始変わらない穏やかさで語り続ける。


「私は、そんな人を増やしたくて聖女をしているんです。私が搾取されていると心を痛めるジンのような──愚かなくらいに優しくてまっすぐな、人の道を外れたひとを」


 榊は慎重に口を開いた。


「それが太陽神の考え方か?」

「いいえ。私の考えです。太陽神は、私を見放してはいないようですが」


 サンは困ったふうに微笑んだ。

 いっそ、聖女のちからを失って、考えが誤りだと証明してくれたらいいのに。そんな突拍子もない考えすら真実味を持つ、気弱な笑みだった。


「なるほどな」

「榊様は否定されないんですね」

「宗教によって色々な世界の()え方がある。お前のそれは性悪説という、それほど珍しくもない発想だ」

「榊様は神学にも堪能でいらっしゃるのですね」


 悪意なく笑いかける聖女を、榊は見据えていた。

 たしかに、聖女は初めから市民の庇護を第一目標としていた。

 悪人も善人も関係ない。正義も悪もない。丸めてまとめて、「太陽神の膝下に助けを求めてやってきた信者を救う」その一点のみでカラマンダへの抗戦を決断した。

 なぜなら。

 彼女には、そもそも正義の概念が存在しない。

 市民は「太陽神に守られる人」として聖都に存在する。だから守る。そのような「平等」な視座で戦っていた。


「お前の考えは、短絡的だ」


 対して。

 狩人は聖女に敵意すら宿してにらみつけている。


「狼だって助け合う。利己心のみをして人間の本質とうそぶくのは偏っている」

「カラマンダ軍を見てもそれを言えるのですね」


 榊はひとつ気がついた。聖女の優しさは徹底している。それは相手を思いやっているからではない。

 "聖女"とは"優しい人"であるからだ。


「『他人を傷つけてでも自分たちだけは助かりたい』……雅様は、そんな根源的な欲求を守り助ける神です。だからこそ貧困のカラマンダで信仰を集めています」

「それは彼らが追い詰められているからだ……」

「そして聖都もまた、己を投げ出してカラマンダを救おうとはしません」


 奪われることを恐れる、人として当たり前の反応を示した。そして、戦争が起こった。

 なんの不思議もない当然の展開。

 その示す意味に、狩人は言葉の接ぎ穂を失う。

 聖女は静かに目を伏せる。穏やかに、たおやかに、決して明るい希望を失わない優しさをにじませて。


「昨日までが奇跡だったのです。もう奇跡は起こらないかもしれない。人から奪うことに味をしめてしまうかも。それでも私は信じている──信じたい。信じられる自分でありたい。戦争さえ終われば、人を助け、同情し、罪を恥じる……善の夢を再び見てくれると」


 サンは最初から人を信じてはいなかった。

 聖女となったその瞬間から、サンにとって「人」は庇護する対象でしかない。


「ひとつ、聞いてもいいか」


 榊はそう口にした。

 もちろん、と応じるサンに対して榊は問う。


「なぜ太陽神は人に善の夢を見せているんだ?」


 その質問に、サンは少し困った顔をした。

 聖女は周囲をちらと見回して、恥ずかしそうに声をひそめる。


「……これは、わたくしだけの想像なんですけれど」


 続けられた言葉に、榊は瞠目してサンを見た。狩人は呆れて物も言えない。

 サンは内緒だと示すように口の前で人差し指を立てている。

 彼女は二人にこう告げた。


「わたくしたちが崇める神なんて、世界の奴隷に過ぎないのかも」


 ──と。


「神は神で生きているので暇ではなく、我々は畑のあぜ道に住み着いた虫に過ぎないのかもしれません」


「神の耕した世界で、神が畑に撒いた土の飛沫に浴して、また豊かな土が降ることを祈って待っているような」


「それなら神が奇跡を示してくださらないときがあるのも、うなずけます」


「つまり、なぜ我々が善の夢を見ているのかというと」 


「──そんな深い考えなんて、ないんじゃないかと思うんです」


 太陽神に選ばれた聖女は、そう話して笑った。


 §


「やってしまったのぅ、ルガ将軍」


 天幕の机に腰掛ける雅は、盃を舐めながら横目で若きカラマンダ将軍を見た。

 浅黒い肌の青年将軍は、椅子を前にして座らず苦虫を噛むような表情で雅の揶揄を甘受している。


 ランタンの照らす薄明かりの天幕で、ルガ将軍は机に広げた地図に最新情報を反映し段取りを見直す作業にあたっている。

 とはいえ物資に乏しいカラマンダに選択肢は多くなく、代わり映えしない力押しを採るしかない。

 それを知っているから、雅は存分にルガ将軍の邪魔をしていた。


「じゃから環には気をつけいと言うたのに、悠長にしておるから逃してしもうた。少数とはいえ弓と騎馬まで連れておる。別働隊がおっては、包囲の背中を削られ放題。いやらしい敵を解き放ってしまったのぅ?」


 獣の唸るような声でルガ将軍が顎を引く。謝罪の言葉を絞り出す直前に、天幕が無遠慮にめくられた。


「ずいぶんと間抜けな物言いね、雅」


 途端に雅は不快げに目をすがめて振り返る。

 天幕のランタンに照らされる青いヘルムと、光を押し固めたような金の長髪。長柄の豪槍を今は帯びていない。


 傭兵の名をかたる、戦と雷の現人神ガーデナーヴァ──カテナが姿を見せていた。


「漠然と『気をつける』だけで、あんな無茶苦茶な陣中突破を防げるわけがない。結果だけ見て後から鼻を高くするなんて間抜けのすること」

「……わかっておる。ちょっといじめて遊んだだけじゃ」


 ふん、と雅は拗ねたように鼻を鳴らす。


「予期したとしても、あんな脳筋相手に軍を動かせぬ。結果が少数の手勢で済むなら、いっそ被害が出ぬよう素通りさせたくらいじゃろう」


 雅の力で強靭な肉体が与えられたといっても、カラマンダ兵士は所詮は雑兵。個々の技量も現場指揮も満足の域にはとても届かない。

 だからこそ傭兵カテナの存在は大きかった。


「ガーデナーヴァどの」

「カテナでいい。本名には仰々しい箔がついちゃったし、こっちのほうが自分を呼ばれてるって感じがする」

「……カテナどの。俺は雅様から、そして雅様もまた知り合いから、お前を紹介された状態だ。俺はまだお前をどこまで戦力に数えていいのかわかっていない」

「肝心なところで情にほだされるかもしれない……ってこと? 慎重なのはいいこと」


 カテナは気を害する様子もなくうなずいた。傭兵として長くさすらう彼女にとって慣れ親しんだ疑念だ。


「あたしの故郷は孤島だった。土は痩せて作物もほとんど根づかない。遮るもののない海の空で、太陽はあたしたちの命を脅かすなによりの存在だった」


 太陽神は生来の敵。太陽神につくくらいなら、はじめから戦争に関わらない。

 端的な吐露にルガ将軍は黙り込む。


「……そういうわけで、太陽神に因縁があって、貧しさで滅びゆく民に対しては思うところもある。お金以外の理由を求めるならそんなところ。作り話でない証拠がほしいなら自分で調べて。あたしは士官向けの酒と食べ物をくすねに来たの」


 放り投げるような言い方に、雅の柳眉がひそめられる。

 堂々と食料を盗んでいくカテナに、しかし苦言することはしない。その程度の待遇は当然の活躍をすでに見せている。


「信じるしかないだろう。お前には売り込みに必死になる理由がない。ハッキリさせたいのは別のことだ。──知り合いなんだろう」


 環たち。

 カテナは憮然として素っ気なく言う。


「あいつらは戦う理由ないでしょ。脱出したんだから、もうこの戦争とは関係ない。セナは太陽神の信徒だけど、そのへんドライだから神殿をどうのとか考えない」


 燻製肉の塊とワイン──カラマンダ産の、酢に近い低質なものを小脇に集めて、カテナはルガをにらみつける。


「姿は見せた。逃げろとも言った。べつに追い回すつもりもないし、追い回されるほど恨まれた覚えもない。戦うことはない」

「では、もしもの話だな。──それでも立ちはだかったら?」

「決まってるでしょ」


 カテナは億劫そうに吐き捨てた。


「戦うわ」

 好きなもの!


 優しさの裏側。

 優しさが突き抜けると冷酷になる感じ。すき。

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