キャラクター紹介4
サ行
サナン・トリナーノ準男爵(見習い104)
名前のみの登場。コッテン村でアデリーナに脅されたシュバイル・トリナーノの叔父。
サビアシース・ニルヘルグ・ドウマンデサールア(だった223)
聖竜や竜王、聖母竜の異名を持つ、全ての古竜の祖神。メリナさんの守護精霊。好戦的な性格で神界の一角を支配していた。
メリナさんに打ち負かされ、その莫大な魔力が神界を荒らすのを防ぐため、アンジェの魔力変換によって物質へと変えられ、人間界の新大陸となる。後にレオン達がその土地を冒険することになる。
「神々の残滓が地上の陸地で、長い年月を掛けてまた神に戻るとかティナが言ってました」
「だとすると、常に神を足蹴にしていることになるのですね。心地よいことで御座います」
「誰かアデリーナ様の頭に治癒魔法掛けてくれないかな」
サブリナ・タムナード(拳王17)
諸国連邦の端っこ海に面する国であるシュライド出身の下級貴族の娘。メリナの同級生。水色の髪を持つ。優等生と思いきや、テロリストの協力者。絵画が趣味だが、画風は常人離れしている。兄が大好きで、兄の恋愛沙汰には理性を失くしがち。でも、彼の結婚式では何とか我慢しきった健気な女の子。毒物に詳しいケイトを尊敬しており、また、マリールやフランジェスカといった薬師処の巫女と仲が良い。
「私の親友です」
「親友の絵を気持ち悪いとか言ってはなりませんよ」
「……誰しも欠点はあります。それはサブリナも例外ではなかったということです」
「まぁ、納得致しましょう。私以外の者には何らかの汚点があるでしょうからね」
「アデリーナ様、お言葉ですが、アデリーナ様のるんるん日記も大概キモかったですからね。お忘れなく。あと、酒乱」
ザムラス(見習い232)
狼頭の獣人。メリナさんの母やパウス、アシュリンが一目を置いていた優れた戦士。
シャール侵攻の際に、メリナさんの氷結魔法により足元を凍らされ、呆気なくルッカに噛まれて気絶。その後、獣人から人に変わった事に興味を持ったヤナンカによって生きたまま解剖され死亡。ルッカは一番最初に王都軍の最大の強敵を葬ったことになる。しかし、そのために作中ではメリナさんの記憶には残らず、名前が出ないまま死亡している。
サラニースノルース(だった320)
シルフォル宮殿の一階の受付として働く神。名前のみ登場。急襲したメリナさんに頭を破壊される。異名は氷の乙女神。
ザランジョーヌ(だった373)
どこかにいた魔王。自身の禁句を聞かれたフォビが隠蔽目的で瞬殺する。
サリカ(見習い265)
王都の安酒場で働く娘でカッヘルの恋人、後に彼の嫁。
戦場から戻らないカッヘルを心配している中、偶然にメリナさんの口から彼のことを聞き、強引に彼の下へと行く。
ノノン村で子供を出産。
サルヴァ(拳王7)
ナーシェル王国の第3皇太子にして、留学中のメリナのクラスメイト。当初は周りの囃し立てもあって粗暴な性格であったが、メリナの教育とサンドラとの愛の結果、心を入れ替えて真っ当な道を進むようになる。
彼が若くして死んだ母はブラナン王国の花都ナドナムから嫁いだ聖娼。花都では極めて高い地位にいた女性だが、事情を知らないナーシェルでは只の娼婦として軽く見られていた。そのため、その子供であるサルヴァもバカにされ、鬱屈した感情を持って育つ。
ただ、進級できず1年生を5年続けていた伝説の生徒であるサルヴァは、実際にバカだったので仕方がない面もある。
「私の教育の賜物です」
「性根を正しても過去の振る舞いは消せませんけどね。貴族の子女を侮辱していた訳ですし」
「いやぁ、まぁ、そうなんですけどね」
サルマ(だった203)
古くからノノン村に住む長老格の老婆。
廃村同然だったノノン村を救ってくれたロイとルーに感謝しており、ルーに森の神様の伝承を伝える。
ルーとの魔物探索には参加した経験がないため、瀕死からの回復による魔力増加をしておらず、ただの老婆である。
サンドラ・パーシ(拳王4)
ナーシェル貴族学院の副学長。とんがりメガネの中年女性。ブラナン王国への不満からメリナさんに対してもトゲトゲした物言いだったが、学院生活の中で徐々に親しくなり、メリナさんの力量を認めた。
生徒であるサルヴァと結婚。幸せな家庭を築く。
「メリナさん?」
「はい?」
「たまに寝言でこの方の名前を出しながらうなされておりますよ」
「ちょっとしたトラウマでして。軽いいたずらがとんでもない事になって……」
「いつもの事でしょうに」
ザンハダムダ(だった320)
シルフォル宮殿の一階にいた神。急襲したメリナさんに「何者だ!?」と言っている最中に頭を粉砕された。異名は雷王神。
ジェイド(見習い46)
シャール騎兵隊のマンデルの部下。若い騎兵。
ジェイナ(見習い310)
名前のみの登場。フローレンスやガインが若い頃に組んでいた冒険者。パットとも面識あり。時期的にはガイン達がキャロルやアシルらと組んでいた頃よりも20年近く後の人物。
シェラ・サラン・シャール(見習い2)
伯爵家の娘。母が第4夫人であるため、政略結婚の道具に使われる人生がほぼ確定していたが、竜の巫女になることで免れる。大きな胸を持ち、黄金舐瓜と称される。
アデリーナが王位に付くまでは王都情報局の協力者。その戦闘能力はエルバ部長より上とメリナさんに評されている。
情報局瓦解後はメリナさんの心からの親友となる。
アデリーナから王都タブラナルの半分の領有権を認められ、共同統治者としてディムーディー・タブラナルの称号を貰う。
「シェラかぁ。聖竜様の御前で舞った初めての巫女になりましたね」
「えぇ、本来であれば血筋としても巫女長になるべき者でしょう」
「それをフローレンス巫女長に進言してください!」
「メリナさんからおっしゃいなさいな」
「親友を売れません! アデリーナ様が売ってください!」
師匠(見習い235)
マイアにより作り出された偽りの生命体のゴブリン。マイアの夫の設定であるが、夜の営みはなく、名前さえないのが哀れ。
趣味は石磨き。本気のメリナさんの追走を一定時間躱す能力を持つ。無詠唱の火炎魔法も遣える。無駄にハイスペック。
魔力で作られているため、魔力の薄い地上では消滅する運命。
「えっ、師匠、いつか消滅するんだ」
「また作ればよろしいでしょ」
「マイアさん、一人じゃなくなったからもう要らないんじゃないかな」
ジトジール(だった165)
剣王ゾルザックとソニアの息子。無邪気。将来はミーナに匹敵する剣士となる。
ジャグヌハット(だった335)
シルフォル派の神。名前のみ登場。異名は光明神。1,000年間一瞬たりとも休むことなく神界を照らす修行をシルフォルから課せられていた。
邪神ミミ(拳王98)
メリナさんに巣くっていた精霊。世界を滅ぼす目的があったが、メリナさんに負け、その想いを捨てる。ミミの名は仮称で、邪神が乗っ取った魔族の名前をそのまま使用している。
後に剣王と結婚し出産。敵対していたガランガドーとも和解し、人間界での生活を堪能している。精霊としての姿は白と黒のまだらの体に、顔無しのドラゴン。
邪神と言われているが、本当は神でなく精霊。古い時代にスードワットとマイアにより封印されたが、ヤナンカがそのカケラを回収。実験の一環でメリナさんにも食べさせ、邪神を宿らせた。その実力は高く、神にも打ち勝つだけの実力を持つ。
裏設定として、元々はティナの体の一部であり、それが別人格として動いている。ティナと邪神が合一すると世界が終わる。
「世界が終わる……」
「肩を震わせてどうしたのです? メリナさんが恐れることでもないでしょうに」
「い、いえ、何とか我慢しようとしているんです。怒ったら世界が崩壊する誰かさんのことを思い出して……」
ジャニス(娘3)
ノノン村の住人。ルーと親友になり魔法の才能を開花させるが、無知による薬物中毒事故で死亡。レオンの母親。
シャプラ(見習い312)
ウサギの獣人。王都で暮らしているが迫害されており、パン屋の雑用係の僅かな報酬で生き延びている。苦しい生活から闇宗教に加入。白くて長い耳を持ち、黒髪とのコントラストが映えるとはメリナさんの評。
メリナさんに先輩と呼ばれていたが、いつの間にか立場は逆転。12歳だが獣人のために成長が早く、成人女性の外観。育った村を魔物に襲われ、両親が死亡し王都に来た。パン屋の前は人買い経由で売春宿屋に雇われたが、獣人であった為に即座に解雇。
情報局の犬として闇宗教に潜伏していた。土下座が美しい。
シャマル(見習い236)
マイアさんとともに暮らす金髪の少年。師匠よりも年長であるが、彼を父として暮らす。
裏設定では事故死を免れたアデリーナの弟で、当時のデュランの聖女によりマイアの下に保護された。
師匠とは血が繋がっていないが、メリナさん曰く、師匠と同一の緑に白が混ざった魔力で、魔力的には家族と評される。
「シャマル君がアデリーナ様の弟!?」
「驚きました……」
「悪魔が2匹になるのなら、この世から消し去った方が良いのでは!!」
シュトッルト(見習い400)
ヤナンカが使役していた象。幻鳥ブラナン復活の混乱の中で情報局に突入したアシュリンを迎え撃つ。ヤナンカとの連携で彼女を追い詰めたようだが、ガランガドーの長距離不意打ちによりヤナンカは蒸発。シュトッルトもメリナさんとアシュリンに討たれる。
シュバイル・トリナーノ(見習い104)
ラナイ村の代官。
フロン成敗を終えたメリナさん、アデリーナ、アシュリン、エルバ部長を偽巫女呼ばわりする。シャール伯爵領チヌール方面管理官管轄域タナン地方事務官担当所属のドール第三秘書官の配下。
王都が攻めて来た際には、即座に投降し、先遣部隊長のカッヘルに取り入る。たぶん、シャールと王都で和解が成立した後に処刑された。
シュラーザイック(だった323)
シルフォル派四天王の一柱。東の守護で、雷撃魔法と剣技が自慢の武闘派。メリナが召喚したサビアシースに食べられる。
シュリュートアーク(だった342)
竜王サビアシースの側近の火竜。本来は黒緑の体色だが戦闘時は全身に炎を纏い、敵を燃やし尽くす。
聖竜スードワットの生みの親。性格は上品。竜化したメリナさんに首を噛まれて敗北。
シュルヴィチーア(だった353)
ダンの嫁である女神の1柱。夫を尻に敷いている。竜王サビアシースを魔法の鎖で拘束できる実力者。
シュルビアスニュルン(だった320)
シルフォル宮殿の一階にいた神。名前のみ登場。メリナさんに頭を粉砕される。異名は幻影。
ジョアン・フェデレクス(拳王4)
サルヴァの子分だった者。独立派による陰謀に荷担し、ナーシェル王国の失墜を狙って、王国の皇太子であるサルヴァの評判を落とす行動を取っていた。
ジョディ(だった199)
オズワルドに開拓村の護衛で雇われた冒険者。豊満な肉体を持つ戦士。頭は悪い。その後、新大陸に渡り青年となったレオンとも知己になる。
シルフォ(260)
シルフォルの人間界での名前。2000年前の魔法使いであり、当時、マイアを弟子としていた。
大魔王との決戦ではマイアが唱える封印魔法の手助けを行う。その後、疲労困憊のマイアを石化させた。
シルフォルフォンヌ(266)
通称シルフォル。最高位クラスの神様で、六万の神を束ねる存在。人の世に紛れて暮らすのが趣味。過ぎた技術は毒という考えで、彼女が制御する地域は、文化発展が進むと配下の神により滅亡させられる。
秩序を尊び慈愛を以て人々を導く存在だったが、メリナさんに殺される。この世界で初めて死んだ神様。
スーザン(だった192)
禁書に出てくる巫女見習い。アデリーナを苛めていたが、最後は巫女長によって奴隷として売却される。なお、その内容は真偽不詳。
スードワット(見習い72)
シャールで信仰される聖竜。大昔は邪龍と呼ばれていた。年齢は五千歳に満たないくらいの若い精霊。普段は威厳を保つために尊大な物言いをしているが、驚くと素が出る。
2000年前に大魔王を討伐した英雄の1人。
メリナさんの狂愛を一身に受ける。
かつて騎乗を許していたフォビに対しては異種族ということで、一切の恋愛感情はなく、ミミズを愛した方がマシとさえ思っている。同様にメリナさんのこともそう思っていた。
「思っていた、つまり、過去形ですね」
「ポジティブシンキングは大事で御座いますね。世界のために」
「はい。私と聖竜様の世界は大切です」
ソニア(だった9)
幼い女の子。子供らしくない皮肉的な喋り方は、とても不遜な印象を与えていた。
実は帝国の一地方の支配者の娘。皇帝が父の反乱を疑って統治していた街を襲ったため、王国に逃亡してメリナさんと出会う。
後に、時の進みが速い部屋で剣王と愛を育み、結婚し母となる。経緯を知らない周囲から、夫の剣王は幼児を妊娠させた卑劣な変態と見なされる。
ソフィ(見習い53)
正巫女になれず引退した見習い。精霊鑑定士なのに物品販売課に配属された不幸な人。
ゾルザック・タブナード(拳王65)
剣王。サブリナの兄。海を超えて帝国で武者修行し、ブラナン王国の弱体化を狙う帝国軍を引き連れて帰国する。
サルヴァの横槍が無ければ、油断していたとはいえメリナさんを斬り殺していた程の実力者であったが、更に成長したメリナさんの前に何度も敗北する。
幼女2人と結婚し、周りの大顰蹙を買うが、本人は気にしていない。
髪は黒。くせっけのある髪。武者修行をしていた帝国では体制反対派を応援し、政権交代を成し遂げた。
「気にしろよ! オロ部長にまで手を出しやがって!」
「英雄、色を好むで御座いますね」
「何で他人事なんですか!? 皆のオロ部長にまで毒牙を向けたんですよ! オロ部長もこいつの何に惹かれたんですか!?」
「聖竜様を手籠めにしようとするメリナさんと同類で御座いましょ」
「違うわ!」




