キャラクター紹介3
カ行
カークス・スルホニン(拳王4)
サルヴァの子分だった諸国連邦の学生。独立派に荷担し、ナーシェル王国の失墜を狙って、王国の皇太子であるサルヴァの評判を落とす行動を取っていた。メリナさんに懲らしめられる。
カーシャ(だった274)
竜神殿営業部販売第2課の課長。本人の意図に反して、異動後のメリナさんの世話役になってしまう。しかしながら、戦闘力の低さからメリナさんの敵意を向けられることなく、妙に懐かれてしまう。
「この人、イルゼさん並に情緒不安定だったなぁ」
「正巫女なのですから基本能力は高いのですよ」
カーフエネルリツィ(娘24)
リス型の精霊。精霊界の奥深くで漂っていたが、長い断食で瀕死となったルーの霊体と邂逅し、人の世に近付く。彼を精霊界の奥に追いやった精霊(森の神様)の駆除を条件にルーに協力することになる。
カーマフォビター(だった316)
シルフォル派の神の一人。名前のみ登場。
カーラ(剣6)
新大陸にあるギルドの受付嬢。若いが優秀。有望株と目を付けていたレオンとナタリアに何かと世話を焼いている。しかし、色々と鈍いレオン的には黒髪を後ろで束ねていることくらいしか特徴的な印象がなかった女性。アデリーナが部下にと求めたが、断っている。
「断って正解でしたね」
「断って終わりではありませんでしょうに」
「こわ」
カールトン(拳王167)
諸国連邦で英雄侯と呼ばれている歴史上の人物。名前のみ登場。ブラナン王国を攻め、一時は王都タブラナルまで肉薄した。
ガイン(見習い303)
シャールの冒険者ギルドを全統括する老人。訛りが酷いのは生まれが王国外であるため。かつては腕利きの冒険者でフローレンス達と聖竜を追い求めていた。外面と違い、実は結構冷徹。
「この人、結構な曲者ですよね」
「老獪とも別な本心を探らせない何かが御座いますね」
雅客(拳王132)
シャールの暗部の頭領。本人も認識していなかったが、正体はヤナンカのレプリカ。始祖ブラナンがメリナさんによって崩御した後、同時期に死んだヤナンカ本体の意識が入り込んだ彼女はデュランからの王国支配を目論む。手始めに聖女の排除を画策し、それを防ごうとするクリスラやメリナさん達と敵対。最期は愛弟子だったショーメ先生に爆殺される。
カトリーヌ・アンディオロ(見習い20)
魔物駆除殲滅部の部長。人的な要素は二本の腕だけな蛇型獣人。穴が掘るのを趣味として、自分の巣穴から様々な場所へ繋がる地下通路を構築している。フローレンスに匹敵するくらいに強い。
生まれ故郷は王都で、家族にもらった人形を大切に巣穴に飾っていた。
メリナさんの強さに影響されて、武者修行の旅に出ることを決意。巫女を辞めるも、獣人の里の守り人となる。
「オロ部長、オズワルドさんの村で暇してませんかね」
「剣王もいましたから退屈はしないでしょうね」
「そっか。邪神も居たから修行はできましたものね。剣王如きではオロ部長の相手はできないでしょうが」
「…………」
「どうしたんですか、アデリーナ様?」
「……英雄、色を好むという言葉がありましてね」
「はぁ……? ん? えっ、もしかして!?」
「……」
「まさか!? 剣王のヤツ、ソニアちゃん、邪神だけでなくオロ部長にも手を出したのですか!?」
「……」
「あいつ! マジで腐ってやがりますね!! 女ってか雌なら何でもアリなんですか!!」
ガランガドー(見習い162)
メリナさんの守護精霊。自称は死を運ぶ者。冥界を支配する竜と初対面のフローレンスに告げるが、それは自分を大きく見せるための工夫だった。尊大な心をメリナさんに徹底的に破壊され、それなりの常識者となる。
黒い皮膚を持っており、その漆黒はアデリーナの心の闇ほど深い。古語でガランは破滅、ガドーは闇を表す。
「どれだけアデリーナ様の心は闇に覆われているんですか?」
「失敬で御座いますね」
「でも、そっか、ガランガドーさんがアデリーナ様に恋したのは、それが理由だったんですね」
「竜のような獣にも美しさを理解する知能はあったというだけで御座いますよ」
「竜を貶すなんて竜の巫女としてどうなんですか。ガランガドーさんは竜神殿のマスコットだった時期もあるんですよ」
「その竜を本来の意味で調理していたメリナさんはどうなので御座いますか?」
ガルディス(だった50)
シャールスラム街の顔役だった大男。メリナさんの圧倒的暴力の前に倒れ、それ以来、彼女をボスと慕う。後にクリスラと結婚。
似た体格とメリナさんへの想いを持つサルヴァとは仲が悪い。繁盛している商家の息子だったが、余りにも計算ができず勘当されて、シャールに流れ着いた過去を持つ。
カルノ(見習い56)
ブルノの双子の弟。兄や妹分のニラとともにメリナさんに懐く。後に商店を開き、シャールを二分する勢力となる。
将来的にはブルノと経営方針で仲違いし、彼はアデリーナを頼って王都に独立店舗を開く運命にある。
カレン(だった277)
奴隷として売られるところをナベや神様達に救われ、同行することになった少女。蜂の獣人であり、羽化の後には頭部が蜂の形状になる運命であったが、その運命はアンジェディールによって変えられた。後に、天下無双の剣士となる。
アデリーナが油断していたとはいえ、新大陸では彼女の首を落としている。
「ぷふ。アデリーナ様、かわいそ」
「メリナさんよりも鋭い攻撃で御座いました」
「全然悔しくないです」
「彼女のお陰で、私は神に近付いたので御座います。世界の広さも知りました。感謝しております」
「神に近付くとか、怖いんで止めてください」
(伝説の)カレン(見習い249)
2000年前の魔王退治の英雄の1人で赤毛の戦士。その拳で破砕できない物はないと言われた武闘家。最終決戦でスードワットを庇って大魔王の攻撃を受け死亡。
フォビは彼女の甦生を願って神となったが叶わぬことを知る。
キィナ(愛でる20)
治療院の女性看護師。アシルを担当し、その愛嬌の良さで彼を惹きつけた。
キャロル(愛でる1)
攻防ともに並外れた技量を持つ女司祭。黒髪の美女。フローレンスやガインとは長く冒険者パーティーの一員として苦楽を共にする。しかし、実際は、フローレンスの出身地の秘密を探り、その功によって自身の所属する宗教組織内での出世を目論んでいた。組織からの脱退を望むフローレンスの説得に耳を貸さず、殉教を選ぶ。
「巫女長、この人の肉も食ったんですかね……?」
「どういう意味で御座いますか?」
「巫女長、命を奪った生物の肉を必ず食べる主義だって聞いたから……」
「悪趣味で御座いますね。しかし、そうであるのなら、食べたと思いますよ」
「ヤバすぎですよ……」
クハト・ムーラント(だった84)
帝国との国境に接する砦町シュトルンの守備隊長。民と平和を愛し、王国が進めているバンディール地方の棄民政策に対して軽い反感を持っている。
帝国領にメリナさんを入れないため、密かに睡眠薬を飲ませて連日寝坊させていた。
精霊に取り込まれ、アデリーナによる帝国侵略の邪魔をする。その後の消息は不明。
クリスラ・メンゼス(見習い233)
登場時は5年目の聖女。純白をベースにした金銀や青赤の刺繍が入ったローブに身を包んでいた。真っ直ぐで長い金髪を持つ。リンシャルに両目を取られているが、逆に与えられた第三の眼を額に持っていた。
聖女引退後は冒険者クレイジークリスラとして活躍。
「この人、聖女を辞めた後は転落の人生でしたよね」
「転落の起点となった貴女が言うのは止しなさい」
クルス(見習い311)
パン屋の店長。獣人は人間じゃないと言い放ち、紹介状に足の裏が竜の獣人とされたメリナさんに悪態を吐く。メリナさんの怒気を受け、店を放り出して逃亡。
メリナさん曰く、細長の貧相なお顔。獣人イジメで日頃のうさを晴らしており、パン屋に出入りしていたシャプラの背中にも多くの打撲痕があった。パン職人としての腕は一流だったもよう。
情報局の末端構成員でもあり、シャプラを獣人地区の動向確認のために利用していた。
クルド(見習い177)
謁見式前にメリナさんがシャール伯宮殿を魔法で攻撃した際、様子を見に来た魔法騎兵長。
グレッグ・スプーク・バンディール(見習い38)
お料理上手。騎士を目指していたが実力不足は否めなかった。しかしながら、メリナさん入牢事件後にシャール内の王都派が排除されたことにより、枠が空いて騎士の椅子に座る。
バンディール地域の侯爵家に連なる人間であったが、幼い頃に帝国に滅ぼされている。その際にヘルマンによって命を救われ恩義を感じている。
シェラが好きで、後に秘密を共有する仲となる。レオンの師匠となり、出鱈目な剣術と教えを伝授した。
「良い人だけど、へっぽこ騎士でしたねぇ」
「えぇ。血筋に利用価値がなければ、掃いて捨てていたで御座いましょうね」
「そういう発言、絶対に良くないと思いますよ。私なんか長所を言ってから貶したのに」
「私もですよ」
グレン(見習い326)
王都の小麦粉倉庫を守る兵の1人。突然の襲撃を受け、哀れ、フローレンスのアッパーを喰らって吹き飛ぶ。彼は何も悪いことをしていないのに。
ケイト(見習い3)
メリナさんの第一印象は畑を耕す大人しそうな巫女。しかし、実態は毒薬のスペシャリスト。
アシュリンが苦手なのは、毒草畑を荒らす彼女に抗議したところ、病気が治っていなかった彼女に激しく本気で殴られた過去があるため。
視力がとても良い。姿を消す隠密魔法を使えるらしいが、作中では使用せず。
「この人のポテンシャルは魔物駆除殲滅部でも通用したでしょうね」
「アシュリンに毒を盛ったかもしれませんね。偽村作戦の時はアシュリン自身も食べ物に注意していたようですよ」
「マジすか……。王都軍よりも身内のほうがヤバい状況だったなんて……」
ケヴィン・ブラナン(愛でる15)
シャールで活躍していた冒険者。短期間で目立つ活躍をしていたフローレンス一行に噛み付くも、フローレンスに撃退される。実は王国の皇太子であり、後に王となる。
アデリーナの系譜上の祖父。若かりしシャール伯ロクサーナと政略結婚するも、すぐに離婚。なお、ロクサーナの子は一応彼の子とされるが実際は異なり、彼と彼女の間に夜の営みはなかった。
ケーシャ(愛でる22)
ツィタチーニア巫女長お付きの若い巫女。真面目な性格で、ノーアポで訪問したフローレンスを追い返そうとした。
ケネス(だった19)
メリナさんが働き始めた防具屋に、彼女と2人でやってきた客の冒険者。買った靴はメリナさんが無意識的に軽く魔力を付与した物で、その後、彼女とともにそれなりの冒険者になり、引退後は幸せな家庭を築く。
ゲンガマリュべ(だった323)
シルフォル派四天王の一柱。北の守護で、様々な幻想魔法で翻弄した挙げ句に棍棒で相手を叩きのめす巨漢の武闘派。メリナが召喚した邪神に押されていたところを、竜王サビアシースに食べられる。
幻鳥ブラナン(見習い301)
王都に巣くう伝説の鳥。内実はブラナンの偽精霊。過去に現れた時は王都中の魔力を吸い上げ、街を破壊した。
コリー・ロバン(見習い123)
赤毛の女性剣士であり、紅き玲瓏の異名を取る実力者。
メリナさんの世迷言に心を動かされ、自分も蛾のような存在であると告白する。が、メリナさんの意味する蛾では全くなかったので逆上される。
物事を深く考えすぎて、勘違いすること多々あり。
孤児院出身であり、そこでクリスラの教えを受ける。デュランの法に従い、15歳で都市契約奴隷となり、その後、アントンの請求で彼の秘書官に就任している。
両親も両祖父母 も重犯罪者。5人の兄姉がいたが、いずれも幼い内に親に殺されている。
蛾であることを恥じない! それが彼女の結論。
「蛾、で御座いますか……」
「もう違うもん! クソッ!! どこを見てやがるんですか!!?」




