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「無」能力だけど有能みたいです〜無能転移者のドタバタ冒険記〜《反逆の章》  作者: みけ猫 ミイミ
それぞれの試練

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美鈴、言霊を付与してもいいみたいです

美鈴は幾度となくマグドラスに挑むも倒せず、そんな中ドラギドラスがある提案をするが……。

 ここはドラギドラスの洞窟。あれから美鈴は幾度となくマグドラスに挑むも効かず、流石に何も食べていないせいもありヘトヘトになっていた。


「ハア、ハア、――。ちょ、待って……」


「どうしたそれで終わりか? 思っていたよりも根性はあるようだが、その程度か」


 マグドラスは、フンッと鼻を鳴らし美鈴を馬鹿にするような目でみる。


「ミスズ、大丈夫かドン? おいらにできることがあれば手伝うドン」


「ん〜どうしよう……」


「そういえばその能力って、おいらに付与できないのかなドン」


 そう言われ美鈴は、その方がいいんじゃないのかと思った。そして恐る恐るマグドラスに提案する。


「ねぇ、マグドラス。ウチの能力で、ドラギドラスを操って攻撃するってのはありかな?」


「うむ、それは面白い。そうなると、ある程度本気を出すが良いか?」


 そう問いかけられて美鈴は、コクリと頷きドラギドラスの方に視線を向けた。


「じゃ、ウチは一旦下に降りるね」


 それを聞きドラギドラスは、自分の肩の上にいる美鈴を手のひらに乗せる。すると手のひらを、地面スレスレまで下ろす。


 美鈴はそれを確認すると手のひらから降り地面に着地する。


 ドラギドラスは降りたことが分かると目線を美鈴に合わせた。


「おいらは何をすればいいのかドン?」


「うん、とりあえずどんな文字が出るか分からないから待ってて」


 そう言うと美鈴は両手を翳しドラギドラスに向ける。


(ドラギドラスに付与するってことは、補助で単体を選べばいいよね)


 そう思い選ぶとスロットを回した。


 ドラギドラスは、なぜかワクワクしながら待機している。




 そんな中マグドラスは、その様子をみながら考えていた。


(あのミスズとか言う女勇者、中々根性がある。それに、幾度も儂に攻撃して来た能力、あれは召喚の類いじゃない。

 いったいなんの能力なのだ? だがまあ、もしかすれば次でそれが分かるかもしれんしな)


 そう考えが纏まると美鈴とドラギドラスの方を向き、まだなのかと思いながら待機する。




 そうこうしていると、スロットが停止し【効】と表示された。


「ん〜『効』かぁ。これだと『無効化』って文字がいいと思うけど。ドラギドラスに付与するとなるとなぁ」


「……『無効化』……。それって、術を無効にすることもできるのかなドン?」


 そう問われ美鈴は不思議に思い聞き返す。


「術を無効化するってどういう事?」


「おいらにかかっている術を、無効化できないかと思ったんだドン」


「術がかかってるって……。それどういう事?」


 そう聞かれドラギドラスは、その理由を話し出した。


「……なるほどねぇ。じゃあドラギドラスは、元々その姿じゃなかったんだね」


「そうなんだドン。この洞窟を封印した勇者の前に現れた勇者が、おいらを弱体化させ、この姿に変えたドン」


 そう言いムッとした表情になる。


「そのせいで、この姿で出歩くのが嫌だから、この洞窟から出れなくなったんだドン」


「そういう事かぁ。だけど元々の姿ってドラゴンだったの?」


 そう聞かれドラギドラスは、言うのをためらった。だが、術を解けば分かってしまうことだと思い重い口を開く。


「そうだといえば、そうなんだけどドン。ただ違うのは--」


 ドラギドラスは自分のことについて説明し始める。



 そうドラギドラスは元々、数少ない竜人族だ。だが、勇者によりこの姿にされる。


 その後この洞窟に引きこもっていた。そして数百年後に現れた別の勇者により、とある理由で洞窟ごと封印される。__



 __そしてドラギドラスは、自分の手のひらをみて溜息をつく。


「だけど、なんで勇者と戦ったの?」


「おいらは……」


 そう言うとマグドラスに視線を向ける。


「戦った理由、それのことはあとで話すドン。ただ元の姿に戻ったらマグドラスは、おいらが誰なのか気づくドン」


「……ってことは、今の名前って、」


「流石にこの姿で本当の名前を言うのは嫌なんだドン」


 そう言われ美鈴は余計に気になった。


「そっかぁ。じゃ、元の姿なら言えるってこと?」


「うん、多分だけど言えると思うドン。その前にマグドラスにバレる気もするドン」


「なるほどねぇ。そうなると……。分かったっ! だけど成功する保証はないけどね」


 そう言い額から一滴の汗が頬を伝う。


「それでもいいドン。成功すれば、おいらがマグドラスを倒せるドン」


 ドラギドラスはマグドラスを凝視する。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『ねぇ、竜人族ってそんなに少ないの?』…by美鈴


『うん、そうなんだドン。戦闘に特化した種族だけどドン。稀に知能に優れた者も現れるドン』…byドラギドラス


『そうなんだねぇ。それで、ドラギドラスはどうなのかな?』…by美鈴


『勿論、戦闘と知能に優れた竜人族の者って恐れられてたドン』…byドラギドラス


『(ㅍ_ㅍ)ホントニ?』…by美鈴


『:( ;'ω';)ウ、ウン・・・(この目は信用してないドン)……』…byドラギドラス


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


今年も残りわずかとなりました。

皆さんここまで読んで頂きありがとうございます。良いお年をお迎えくださいませஐ☘︎︎


そして来年は1月20日(金)からの更新となります。

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