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7 憎しみで繋がれる

 バスの男が乱す者となっているのは予想通りだったが、まさかこんなに早く現れるとはな。


 俺の姿が変わっていても、どういうわけか奴には俺の事がわかっているようだ。奴が俺を見る怒りに満ちた視線が、その事実を物語っている。

 俺はバスの男を憎悪していた。

 奴も俺のことを憎んでやまない。それは再会するまでもなく確信していた事だ。

 俺とバスの男は、互いに憎しみで繋がっている。切っても切れない憎しみ合う間柄。互いにずっと意識していたであろう。いや、奴はきっと俺が奴を意識する以上に、俺のことを意識していたに違いない。それも俺にはわかる。


 互いに憎んでいるとはいっても、その憎しみの理由は全く違う。

 俺がバスの男に抱くのは、近親憎悪だ。

 憎しみだけではなく、クサいけど純粋な正義感による怒りもある。わずかではあるが憐みもある。こいつは俺がもっていたものを幾つか持っていない気がする。その持ってないものの多くは憶測にすぎないが、一つだけ確信しているものがある。人と人を繋ぐ絆だ。うわ、恥ずかしい……


 バスの男が俺を憎む理由は簡単だ。最後に花火をあげて、己の憎悪を撒き散らし、犯罪者の英雄となろうとしたのに、それすら正義感ぶった俺に妨げられ、あまつさえ殺された。そりゃ俺を憎んで当たり前だわー。こいつの憎しみの方がはるかにわかりやすい。


「何でガキの姿してんだよぉ~っ。そんなにガキ好きなのかよォっ」


 耳障りな声で遠くから喚いている。


「姿が違っても、俺にはわかるぞ。あの時、バスの中で俺を殺したお前だろう?」


 子供化して容姿がほとんど変わっているにも関わらず、何で同一人物とわかるのか疑問ではあったが、あえて問わずに喋らせておく。


「お前、ガキ助けてヒーローになって死んで、満足そうだったなー。俺は逆だぞぉ? すげー不満だったし悔しかったぞ。おい、何とか言えよ。くひひひっ」


 気色悪い声で、気色悪い顔で笑っている。何もかもが虫唾の走る男だ。


「何者かわかりませんが、お知り合いで?」


 バスの男に警戒の眼差しを向けて、ディーグルが声をかけてきた。言うまでもないが彼は俺の前方にて、俺をかばうように立っている。

 ディーグルも俺も気が付いていた。屋根の上にいるバスの男は、その立ち位置からして、乱す者達を率いているポジションにあることと、強大な力を有していることを。


「こないだ言ったろう。俺が殺した奴だ。俺を殺した奴でもあるがな」


 ディーグルの顔色はここからではわからなかったが、恐らく何も変化無かったであろう。


「なあなあ、お前の命と引き換えの努力を全部台無しにしてやる、いいことを思いついたんだ」


 そう言うとバスの男が俺から視線を外す。視線の先には、十分距離を取ったつもりで見物している野次馬の壁。あるいは、まだこちらの争いを知らずに向かってくる通行人か?

 バスの男の腕が文字通り大きく伸びた。伸びた先には、野次馬の壁。


 その中から一人の子供を掴んで、腕を縮めて引き寄せる。


 まさかこいつ……


 奴のやろうとしている事に気が付いた時は遅かった。すでに奴の細い腕が、骨の無いタコの触手のように子供の首に巻きついていたのだ。さらには胴体にも幾重にも巻きつき、そのまま締め上げていく。子供の顔が苦痛に歪む。

 ペインの限界量に達し、子供の体が薄くぼやけていき、そのまま文字通り消えた。この世界における死だ。魂は再び俺がこの間までいた下界――この世界で言う地獄へと下る。


「くひひひひ、どーしたー? あの時は助けることができたのに、今度は助けられなかったじゃねーかよォ。ええ? おい」


 呆然としている俺に向かって、心底楽しげな顔でバスの男がほざく。


「どうせあれだぁ。お前みたいないい子ちゃんはよ、餓鬼救ってジコマンたっぷりに悦に浸りながら死んだんだろ? でも代わりに別の餓鬼が殺されちゃったなあ? お前のせいだぞぉ? お前が俺の前でかっこつけて俺の邪魔とかしくさりやがったから、今の餓鬼は死んだんだぜ?」


 こいつ……そんなことのために、あの時の俺の行いへの意趣返しのつもりだけで……殺したのか?

 胸が激しく痛む。頭に血が上る一方で指先の感覚が消え、震えている。

 バスの男は俺のことを見透かしていた。俺がどんな気持ちで死んだかも。見透かしたうえで俺の心に最も痛みを与える方法を思いつき、実行してみせた。


 何で……こいつは……人を平然と傷つけられる? しかも全く無関係な者をただの憂さ晴らしで殺すなんて……。


 俺は奴を睨む。奴も俺を睨む。

 見える。奴から放たれる感情の迸りが、嫌というくらい俺には見えちまう。

 嘆き、憎しみ、恨み、呪い、そして怒りを込めて、目につくものを片っ端から否定し、壊したいという願望。


 何でそんなことをするのか? それはあいつ自身が世界に否定され続けたからだろう。

 何でそんなことが俺にわかるのか? 俺もその気持ちに捉われたこともあったからだ。何もかも壊してやりたい気持ち。己の不幸に腹を立て、誰かを妬み、恨み、傷つけてやりたい気持ち。そういう気持ちを何度も抱いた。目につく者全て殺す妄想すら抱いた。

 わかるからこそ、その行為に対する嫌悪感もひとしおなんだ。自分が傷ついたからといって、痛みを誰かに与えてよいわけがない。いや、痛みを知っているなら尚更のことな。

 俺はブレーキをかけていた。しかしこいつはそのブレーキをかけるのをやめた。俺の近親憎悪の理由は、その辺にもある。


「なるほど、太郎さんが言っていた意味がわかりました。これは確かに生かしておけない」


 ディーグルが冷たく硬質な声を発する。


「ディーグル、俺が絵を描く時間、奴等を止められるか?」


 俺のその時の声は自分でも驚くほどひどく抑揚に欠けていた。怒りのあまり、返って頭が冷めていた。


「疑問形ではなく、命令形でどうぞ。私は君の従者ですから」


 先程からすでに刀に手をかけ、臨戦態勢になっているディーグル。愚問だったな。


「奴等を止めろ。俺を守れ」

「承知」


 俺がスケッチブックを取り出す。バスの男の目の色が変わる。乱す者達も。俺の力をどこかで聞いて知っているのだから、当たり前のリアクションだ。


「そいつを止めろォ!」


 バスの男が命令し、自らも何か行動に移ったはず。しかし俺はそれ以上、バスの男も乱す者達の行動も見ていない。ディーグルがどうやって奴等の攻撃から俺を守っているかも知らない。スケッチブックに目を落とし、一心不乱に鉛筆を走らせていたから。


 絵に描けばそれで終わりだ。どんな強者であろうと、俺が絵の中でそいつの死を描けば、そいつは死ぬ。

 その時まではそう思っていたんだ。条件さえ整えば必殺。チートすぎるほどチートで強力無比な能力だと。


 たっぷりと痛みを味あわせて殺してやる。こいつも恐らくはあっちで、散々痛みを味わってきたはずだ。だから痛みには耐性がある事だろう。それも見越したうえで、これでもかというくらいのペインを与える絵を描いてやる。ありったけの怒りと憎しみを込めて、描いて殺るッ。

 奴の体をねじり、首をもぎ取り、輪切りにし、叩き潰し、炎で焼き、体中に針を突き刺し、生皮を剥いでヤスリでこすり、金玉も潰してひきちぎる。一枚のスケッチブックに、ありとあらゆるペインを与える絵を描いていく。

 死ねっ、苦しんで死ねっ、再び地獄に落ちろっ。いや、地獄に還れ。お前みたいな屑は、永遠にあっちの世界でのたうちまわっているのがお似合いだ。


 自分の中にある殺意と憎悪をこれでもかといわんばかりにふりしぼり、鉛筆の先でぶちまけた。スケッチブックが宙に浮かび、ページが光る。ページがスケッチブックより破られて、光の輝きが最高潮になる。

 光が消えると、俺が描いた事が全てバスの男に現実として降り注いだ。


「あぎゃぁああぁあぁぁ! ほんげえええええぇえっ! ぴぎいいぃぃっ!」


 様々なペインに襲われ、その度に耳障りな甲高い声での悲鳴があがる。

 ディーグルと乱す者達も戦闘をやめ、その光景を呆然と、もしくは慄然として眺めている。俺はというと、冷めた目でバスの男の最期を眺めていた。

 この特大ふぁっく野郎との因縁も、早々にケリがついた。そう思っていた。


「え?」


 思わず俺は間抜けな声をあげる。ペインのフルコースを一通り味わったにも関わらず、バスの男は消えていなかった。仁王立ちで痙攣こそしていたが、生きていた。


「ぐっ……」


 代わりに俺が眩暈を起こし、倒れそうになった。ディーグルが片手で受け止めて支えてくれた。


「あひゃっ……あひゃひゃっ……くひひひひっ……。この程度、大したこと……あるかよォ……。俺があっちで味わった痛みの数々に比べれ……ばあ~……」


 霞む視界で、奴がブッ倒れるのも確認した。死には至らなかったが、行動不能には陥れたようだ。


「俺を殺せなかった事、後悔しろよぉ~? 俺はこれから殺して殺して殺しまくる。片っ端からペインを振りまいて……やる。地獄での恨みは、ここで……晴らす。お前の……おかげだぞ? お前のせい……だぞ? お前が……俺という……殺戮の神を……この世界に解き……放ったんだ。あひゃひゃ……ひゃあ~……」


 それだけ喚いた所で、奴は意識を失ったようだった。俺もほとんど同時に、意識が闇に沈んでいった。


***


 夢の中。またあの長い黒髪の美少女がいる。しかし今度は何故かセーラー服姿だ。


「何でそんな格好なの?」


 そこから突っ込む俺。


「こないだ会った時は味気ない格好だったからね。君の世界に合わせてやったのだ。嬉しくはないのかね?」

「俺、制服派なんだ」

「贅沢な奴だな、これでどうだ?」


 紺の制服と黒いベストという組み合わせに衣装がチェンジする。ああ、やはりこっちのがいいな。


「君は前世から全く変わらん奴だな。僕からしてみればそれは嬉しいことだが」


 少女が微笑む。接していて心が落ち着く。それだけではない。彼女の前で跪きたいという、そんな変な気分にされる。この気持ちはやっぱりあれか……


「何で意識を失ったか、わかっているかね?」


 微笑を消して真顔で尋ねる少女に、俺は神妙に頷く。


「一度に大量虐殺はやめておきたまえ。きちんと説明しなかった僕も悪いが、下手すれば死ぬ。生誕したばかりのときに行った大量虐殺も、死んでいても不思議ではなかったのだぞ。一週間昏睡で助かったのは幸運だが、次も助かるという保障は無い」


 そうだったのかー。コエーな……心臓何回も止まってたとディーグルも言ってたしな。


「下界で絵に励んでいたから、こんな力が身についたのかね? それともあんたがそう仕組んだのか?」

「前者だな。見た目の年齢や使い魔と似たような理屈だ。最も好みのもの、適したものが、奇跡の力となりうる。君は地獄で相当頑張っていたし、情熱も信念もあった。そのエネルギーは無駄にはならなかったという事だ。何もせずのんべんだらりと過ごしていたら、大した奇跡の力も身につかなかったかもしれん」


 少女の言葉に、俺は複雑だった。努力が無駄にならなかったことは嬉しい。しかし結局望んだものは手に入らなかった事に変わりは無い。


「で、バスの男とやらに執着しているようだが、あれは君の前に現れた石ころのようなものだ。石ころにしては巨大だがな。しかし真の敵ではない。君にとっての本当の敵は、もっとおぞましい者だということを留意しておきたまえ」


 どんな敵とどんな理由で戦うっていうんだろうねえ。


「あんたが俺の神様なんだよな?」


 確信してはいるが、一応訊ねてみる。神聖騎士である自分が仕える神というニュアンスで。


「うむ。早く会いたい所だが、そうもいかない事情があるのだよ。まずは乱す者達と戦いながら経験を積み、冥府のことをより知るがいい」

「冥府だと?」


 この世界の奴等は皆、ここが基本世界だという認識で、死ぬ前の宇宙を神に捨てられた地だの地獄だのと、忌むべきあの世として扱っていたのに、こいつは今冥府と言ったね。


「君も気づいているだろう? こちらが基本世界だというわりには、あちらで育まれた心の影響がこちらに投影するのは変だと、疑問を覚えただろう? その認識で正しい。もう神々しか、二つの世界の正体を知らない。否、神々の中ですら、知らない者の方が多いがね」


 何か話が急に壮大になってきたなー。世界の謎どーこー言われてもなー。


「しかしあの宇宙が、神に捨てられた地である事もまた事実。世界の法則が奪い合い殺し合い出し抜き合いが前提で、まるで地獄のような代物である事もな」

「そんな地獄のような世界に嫌気がさして、神様達が異なる法則の世界を作った。理想郷として。それがこの世界か?」


 俺の指摘に、美少女はにっこりと笑った。ただの想像での当てずっぽうなんだけど、この反応からすると……


「うむ。まあまあ当たりと言ってもよいかな? この冥府の発祥――誕生させるに至った動機は、大体そのようなものらしい。あくまで仮説や推測の段階であるが」


 腕組みし、満足げな笑みを浮かべて頷く少女。らしいって言うからには、神様であるこの子にもわからないのか。


「じゃあ元々、あの世なんて無かった?」

「それは僕にもわからない。ひょっとしたら冥府は神々が作る前からあったのかもしれん。それを作り変えたという可能性もあるが、その時代の事は流石にわからん。何万年前なのか、何億年前なのか、それすら定かではない。不明点は多いが、神々の干渉によって二つの世界の関係が今の形で成り立ったのは事実だ」

「あんたは俺に何をさせたいんだ?」


 俺の問いに、腕組みしたまま小首をかしげて少し思案している風を見せると、


「そうだな。また三人で一緒に仲良く旅をしたい所だ。神々を討伐する旅をな」


 懐かしそうな顔で、少女が最後にさらっととんでもない台詞を口にした所で、俺の意識は夢から現実へと引き戻された。


***


 バスの男を殺し切れなかった。絵の奇跡は絶対に相手を殺せるわけではない。あくまでペインを与えるだけの代物だと知る事が出来た。これはとてつもなく重要な発見だ。


 んで、ようやく気が付いたぜ。この奇跡を用いて誰かにペインを与えると、そのペインの重さや痛みの数だけ、自分も疲労するという事を。

 最初の大量殺戮の七日間昏睡。そして第十八部隊がウレタンドラゴン&ゴーレムに執拗に攻撃されていた際も、ほんの少しだがペインを与えてしまっていた。だからその分だけ体力を失ったんだ。

 ヤバいヤバい危ない。気が付いてよかった。断じて万能の奇跡なんかじゃ無かった。この事はディーグルや市長や第十八部隊の皆にも言っておかないとな……


 今の俺がどうなっているかというと、自宅に帰って寝かされている状態。あれから数時間後の夜だ。特大とはいえ、今回は一人にしかペインを与えてないので、流石に数日間の昏睡には至らなかったようだ。


「俺があいつを殺さなければ、こんなことにはならなかったのか?」


 バスの男の言葉を思いだし、ベッドのすぐ側に座って俺の看病をしていたディーグルの前で、そんな言葉を口にする。


「君のせいではありません」


 ぴしゃりと言うディーグル。


「いや、俺のせいだ。俺がバスの男を殺したから、あいつはこっちに来て、こっちで恨みを晴らしている。そして今後も殺しまくる。俺のせいだ」

「落ち着きなさい。君のせいではありません。君が背負う必要ありません」

「あの世がこんな風になってるなんて知らなかったんだよ! あの時あいつを殺さなければよかったってのかよっ! 俺だってあいつに殺されたんだぞ!」


 ディーグルがなだめてくれるが、俺の混乱は止まらなかった。後で思い出してきっと恥ずかしくて死にそうになると、頭の中の隅っこの冷静な部分ではわかっていたのだが、感情の噴出と暴走はやまない。


「しかも仕留める事も出来ずに逃がしちまった。おかげであいつはまた殺し続けるぞ。どれだけ俺は無能なんだ! いつもいつもこうだ! 俺のやることは全て裏目に出る! 不幸を呼び寄せる! 俺だけ苦しむならともかく、俺以外の人間まで不幸に巻き込んで! いつもいつも!」

「落ち着けと言ってるんです」


 不意にディーグルが、喚き続ける俺の顔を片手で抑えた。いや、違う。俺の顔を片手で掴んで、凄まじい力をこめてきた。


「いだだだだっ!」

「落ち着きました? それとももう少し力をこめる必要がありますか? ありますね?」

「超落ち着いたから離せ!」


 あううう……なんつー握力だ……顔割れるかと思ったわ……


「いでででで、普通そこはほっぺた叩くとかだろ。何でアイアンクローなんだよっ」

「突っ込み入れられるくらいは冷静になったようですね。よかったよかった」


 ディーグルがにっこりと笑う。笑顔のドSエルフに戻っている。何もよくねーよふぁっく。


「でもな、ディーグル。俺と一緒にいると、お前もろくでもない目に合うかもだぜ。俺は死ぬ前、ずっとそんな感じだったんだ。不幸を呼び寄せる男だったからな」

「オカルトの領域ですね。たまたま不幸が重なったから、君はそういう錯覚に陥っているだけです。私も長いことここで生きていますし、いろんな経験をしましたが、不幸を呼び寄せる者の話など、聞いたことがありません。神々にすらいませんよ」


 ディーグルの理屈はわかるんだが……理性や理屈より、体験して染みついた感覚の方が強くて、不安と恐怖はぬぐいきれない。


「それにね、私は強いんですよ。ちょっとやそっとのことでは死にません」

「知ってるよ」

「知ってる? 君が私の何を知っているというのです? 私が数百年に渡って歩んできた道の何がわかると?」


 その時のディーグルの表情を見て、俺は少しぞっとした。こいつは途轍もなく長い間生きてきて、その間にいろんなものを背負ってきたのであろう事を感じさせた。その重みが俺如きにわかるものかと、そう言いたいわけか。


「すまんこ」

「謝る必要はないです。太郎さんが身の程知らずにも、この後も戦いの道を選ぶというのでしたら、私が太郎さん如きのチンケな不幸の巻き添えで、あっさり死ぬようなタマじゃないと、思い知らせてあげますよ。たっぷりとね」


 いつもの毒のあるディーグルに戻って、ムカつきながらもちょっと安心してしまう俺だった。あー、ふぁっく。

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