49 奈落の底から世界を睨みあげ、世界を壊すと決めた者 -バスの男の道程-
世界は敵だった。この世は地獄だった。生まれた時からそうだった。
俺の周りに味方はいなかった。俺を愛してくれる者もいなかった。愛の意味もわからなかった。それを知らなかった。知らないのに欲し、飢えていた。それが自分でも不思議だった。
こきおろす声、蔑む視線、なじる言葉、嘲りに満ちた笑顔、怒りに満ちた殴打、俺に与えられたものはそんなものばかり。
劣る者として扱われ、見下され、叱られ、呆れられる。この痛みがわかるか? わかんねーからやってんだろうなー。この悪魔の自覚の無い悪魔共はよぉ。
全ては俺が悪いんだとよ。力が無い。器用にも生きられない。才能も無い。努力する気力も無い。好かれるような性格も容姿も無い。最底辺でくすぶって生きることしか許されない惨めな惨めな存在。それが俺。
何度も死ぬことは考えた。でも実行するのが癪だった。未練もあった。ゲームしてアニメ見てラノベ読んでネットで煽りあいして、そんな程度の娯楽が、俺の支えになっていやがった。
孤独の闇の中、誰かが作った空想の光にすがって生きる。それが俺。
闇の底で紛い物の光にすがり、怒りを募らせていきながら、無為な時間だけが流れていく。
ある時、俺にも限界が訪れた。怒りの蓄積の限界がきた。絶望の針がマックスゲージをふりきった。それでも俺に衣食住を与えてくれていたからと、俺が勘弁していたあいつらに、俺は復讐することを決意した。
しかしただ殺すんじゃ満足できない。この後のあいつらの人生を地獄に変えてやる。俺同様に、生きていることそのものが苦痛な地獄を味合わせてやる。その方法はある。
それだけじゃない。俺にとって世界は全て敵だったんだ。だからその敵に少しでも一矢報いてやる。できるだけ多く殺してやる。
俺の糞みたいな人生における、最初で最後の決意。最初で最後の本気の戦い。最初で最後の大輪の花火――派手にうちあげて、俺の存在をこの糞のような世界に示してやる。
***
俺は死んだ。殺された。
手当たり次第に殺しまくって、俺の糞家族糞親族共に復讐してやろうと思ったのに。ちゃんと奴等の名前も顔写真もネットで公表しまくったうえで、犯行宣言もして実行に踏み切ったのに。歴史に名を残す大犯罪者になろうと思っていたのにっ! それがこの様だッ!
バスに乗っていた一人の正義感ぶった男のせいで失敗したあげく、そいつに殺された。殺したと思ったらまだ生きていやがって……何もかもパーだ。畜生がっ!
で、死んだ俺はあの世とやらにいる。山岳地帯の中、小さな山の頂だ。周囲には武装した連中がいる。西洋ファンタジー風味な格好をした日本人と、エルフやドワーフ、さらにはゴブリンやオークといった代物までもが、マジで目の前にいやがる。
信じられない光景だ。コスプレかと思ったが、鎧や武器、ゴブリンやオークやコボルトの肌の質感は、どう見ても紛い物には見えない。
よくある異世界転生したのかと思って心躍らせたが、違った。俺はそいつらに、ここがあの世だと聞いた。あの世の知識もいろいろと授かった。
彼等はこの世界に害を成す、乱す者と呼ばれる者達だそうだ。この世界が気に入らなくて、戦争してでも世界を変えたいとか。何か格好いいな。まるで死ぬ前の俺みたいな奴等だ。
他に頼るものがなく、俺はなし崩し的に彼等と共に行動することにした。彼等と共に歩きながら、俺の中では底無しの怒りが渦巻いていた。俺にとって正に地獄だった元いた世界への怒りもあったが、それ以上に、俺を邪魔してくれたあの野郎のことばかり考えている。
あの世があったってことは、奴も絶対にここに来ているはずだ。見つけ出してまた殺してやる。今度は一方的に殺してやる。
「あったぞ! 本当に報告通りだ!」
「マジだ……夢じゃないんだな……。あれが解放の塔……」
しばらく歩いた所で、乱す者達が立ち止まり、山の中で天高くそびえたつ塔を見て感動していた。恐ろしく巨大な塔だ。空の果てまで続いていて、てっぺんが見えない。
こいつらの目的は、この塔がこの山の中に現れたという報告を聞き、それを探し当てることだったらしい。さらに言うなら、塔の中へと入り、塔の試練を突破する事だとか。
解放の塔と呼ばれるこの塔は、一定の場所に留まらず、一定の時間が経つとランダムでワープするらしい。塔の中の試練とやらを突破すると、文字通りの神になれると、乱す者は言っていた。現存する神々は全て、この塔の試練を突破した者達だという。
俺はそれを聞いて、これぞ運命が俺に与えた最高のチャンスだと思った。その試練とやらを受けて、俺は大きな力を手に入れてやる。神になってやる。
「本当にいいのかい? 君はここに生誕したばかりだってのに」
乱す者の幹部、脇坂という男が俺を気にして再確認してくる。俺みたいな人間を気遣ってくれるというだけで、俺はとても嬉しい。俺は人に気遣われたことなんて今までほとんどなかったからな。
そして何人かの突入メンバーが立候補した。自信のある乱す者が名乗り出たが、残った者の方が多い。解放の塔の苛烈な試練が、失敗する者の方が圧倒的に多い代物だと、俺は後から知った。いや、実際に中に入った時点でもそれは実感できたけどよ。
「シリンと脇坂は行かないのか?」
リーダー格である二人に、俺が尋ねる。
「僕は神にならなくても、も、元々強いからね。いい一応生前から魔王だったし」
「臆病と思われるかもしれんが、幹部である俺にもしもの事があったら、組織としては痛手だからなあ」
そう答えるシリンと脇坂。
かくして俺は解放の塔とやらに入り、試練を受けた。ここで強大な力を身につけ、誰にも負けない男になってやる。そうでなければ、また最底辺の俺になるだけの話だ。そんな俺など、さっさと消えてなくなってしまえばいい。俺はもう最底辺の存在でいるのなんて嫌だっ。
解放の塔の試練は、あらゆる幻覚がもたらすペインを身に受けながら、消滅せずにのぼっていくという代物だった。俺には実にうってつけな内容だ。
明らかに見た目だけは屈強そうな乱す者達が、俺より先に死んでいく。それを見て俺は優越感と心苦しさの両方を覚えちまった。死ぬ間際にあいつらは、まだ死んでいない俺や他の仲間を見て、泣きながら自分の後を託すような言葉を投げかけてきたからな。
俺みたいな人間が、誰かに期待されるなんて……誰かの期待を背負わされるなんて、夢にも思わなかった。辛いはずなのに、でも俺には嬉しくて……。この複雑な気持ち、普通の奴には絶対理解できないだろうな。最底辺の俺にしかわかんねえだろうよ。
俺以外の全員は死に、俺はあらゆるペインを食らいつつも、その試練を耐え切って、解放の塔の最上階へと登りついた。
最上階には、ただまばゆい光だけがあふれていた。誰もいない。だが何か強烈な意思が存在していると、俺は確かに感じ取った。人の上位存在――神に生まれ変わらせるための役割を果たす者が、そこにいることが何故かわかってしまった。
だがその何者かは一言の声もかけず、ただ俺に力を与えた。俺は自分という存在が書き換えられていき、人とは異なるものへと変わりゆくことを実感した。ただし、それは命の在り方や力に限ったことであり、心は変わっていない。元の俺のままだ。
***
解放の塔より唯一生還して神となった俺は、その神の力を存分に揮い、乱す者の一員として戦うことになった。
停まり人との初めての戦いで、俺は圧倒的な戦果をあげた。乱す者達にこの神の力をあてにされ、チヤホヤされまくり、俺を見て皆がすげーと称えられた。生まれて一度として味わったことの無いこの感覚に、俺も初めは酔いしれていたよ。
魔物の改造計画も、俺の神の力を貸したことで始まったものだ。神の奇跡は、思ったことをある程度実現できるという力である。あくまでイメージの及ぶ範囲であるし、力の限界はある。だが自分にとってイメージしやすいものや、望んでいた力であれば、その力は発揮しやすい。
俺は肉体の強化を望んでいたから、そういう力を身につけ、鍛えることにした。そしてそれを自分ではなく他者にも施してみたのが、ペインに耐性のある魔物の製造実験だ。
神とて万能ではないし、改造には時間がかかる。俺が直接できるのは途中までで、あとは乱す者の科学者達がうまいこと調整しないといけない。
シリン曰く、俺はまだ日が浅く、信仰もほとんど無いので、神としてビギナーだという。力もほとんど無いと言われた。神様レベル1ってことかよ。ふんっ。
***
脇坂から、奇跡の絵描きなる者の話を聞いた。葉隠市に忍び込ませた間者の情報によると、ある戦場で乱す者を全滅させたのが、たった一人の少女の仕業だと。
そいつは絵に描いて奇跡を起こす巫女で、そんな凄い力を持った者があからさまに葉隠に味方をする構えであるなら、断じて放っておけないとして、早急に暗殺しに行こうという話になり、俺もそれに参加する運びとなる。断る理由もないし、それが強敵であるなら、楽しい戦いができるかもしれないと、俺は心を躍らせていた。
葉隠市に入り、ターゲットである子供を一目見て、真実を見抜く神の超感覚でもって、俺はそいつの正体を看破した。あいつだ。見た目こそ餓鬼になっているが、俺をバスの中で殺しやがったあいつだ。
こんなに早く巡り会えたことに、何故か俺は嬉しくなってしまった。しかも俺より少し弱い程度の力を身につけている。こっちは神。向こうは神の下僕だからな。その時はそう思っていた。
奇跡の絵描きの殺害に失敗し、俺達は敗走した。レベル1の神様は弱かった。つーか、相手の攻撃を食らって一方的にダウンとか、最低の結果になっちまいやがった。甘く見すぎたな。
「神がかかか必ずしも人や神の下僕を上回るとは、お、思わないで。たとえば僕は君よりずっと強い。神聖騎士や巫女も、元々は神が神と戦うために生み出した存在だから、と、当然神を上回る力も、そそ備える」
アジトに戻って、シリンにそう忠告された。そういうことは先に言えよなー。
「回復したらもう一度いく。今度は油断しない」
「落ち着け。今回の暗殺だって三段構えの計算されたものだったんだぞ。今度はさらに念入りに作戦を立ててかからないと」
すぐに仕返しをしようと息巻く俺だが、脇坂にたしなめられる。
「き、君はて手もあ足も出ず負けたのに、何を勝算に逆襲しにいこうというの? デッドもいるし、今の君では無理だと思わないの?」
シリンの言い方に、俺はいちいちイラっとした。思えばこの時からだったな。シリンに反感を抱くようになったのは。
渋々諦めた俺は、その日の夜は奇跡の絵描きと呼ばれたあいつのことばかり、ずっと考えていた。
俺があいつを憎むように、あいつも俺を憎んでいた。俺が殺してやったんだから、憎まれるのも当然かもしれないが、理由はただそれだけじゃないような……何か他にも俺を憎む理由があったような気がしてならない。これも神の直感て奴か?
俺はあいつが大嫌いだ。なのに……何なんだ? この感情は。
俺はあいつを憎んでいるにも関わらず、大嫌いなあいつもまた俺を憎んでいたという事実を知り、どういうわけか俺は物凄く嬉しかったんだ。嬉しいと感じてしまったんだ。何で嬉しいんだ? わけわかんねえ。
***
俺と乱す者の間に亀裂が生じるまで、そんなに長い時間はかからなかった。むしろもっと早くこうならなかったのが不思議なくらいだと、後になってから思う。
「大体あいつらは神に捨てられた地にいた時からして、誰かのおこぼれにあがってしか生きられない愚図だったんだろう? だからこの世界は丁度いいのさ」
「そーそー、停まり人の本質は奴隷そのものさ。で、競争して上に勝ちあがろうって意識が無いくせに、嫉妬深いからタチが悪い」
「有能な人間に無能が支配される世の中で何が悪いんだよ。その分、食い扶持も娯楽も安全な生活も、俺ら側から与えてやっていただろうによ」
「それが気に食わなくて、こっちでは全ての拘束から解き放たれて自由かつ平和に暮らすとか、笑っちまうよな。その代償が、あれは駄目、これは駄目の、窮屈で欺瞞に満ちた天国だぜ」
乱す者の幹部同士が、侮蔑たっぷりな口調でそんなことを話し合っているのを、俺は立ち聞きしていた。
正直その時点でも、特権階級だった人間が上から目線でこきおろしているかのようで、気分の悪くなる代物だったが、それだけならまだ許せた。だが……
「しかもニートにまでタダで食わせてやる社会だぜ。消費者としての需要はあるし、天国なんだからそういう生き方も許容する方針とかふざけんな」
「同感。底辺はもっと底辺らしく惨めに生きさせるべきだよなー。そんなんだから持たざる者が増長してこんな糞社会になっちまうんだよ。地獄で負け犬だった奴等が、いっちょまえにデカい面してのさばるとか、最悪すぎるわ」
「そうそう、俺の親戚にガチニートいてさあ、傑作だったぜ。親戚の家に訪ねても、部屋から出てこねーの。俺が訪れると、トイレにも出てこずペットボトルだってよ。年収一千万オーバーな俺が眩しすぎたみたいでよー。あははははっ」
今更すぎる。ここでようやく気付いたなんて。こいつらこそが、俺の敵だった。なのになんでこんな奴等と一緒に俺は戦っていたんだ?
ここも同じだ……。何も変わらねえ。つーか、俺を持ち上げていた連中は、こんな奴等だったのかよ。褒められて、頼られて、持て囃されて、俺はいい気になっていた。あっちでは俺を馬鹿にして見下してこきおろして叩いていた奴等が、俺の力だけをあてにして、利用していただけじゃねーか。
くだらねえ。何てくだらねーんだ。力の有無や肩書きや権威だけで人への見方を変える糞虫共。こいつらに力の無い者の絶望を思い知らせてやる。
***
それから俺は奴等の会話を陰で聞いてまわった。
あちらで俺を見下す者だとわかるや否や、とびっきりのペインを味合わせて殺してやった。この世で最も残酷と思える処刑法でな。そういう能力を身につけた。
自分で好きな能力を自分で備えることが可能というのは、神ならではの特権だぜ。もちろん限界はあるがな。
しかしやりすぎたようで、俺が仲間を殺して回っているのが、幹部達にバレちまった。で、皆の前に集められて、糾弾モード。
「アルファも、坂口も、ブボププマも、お前が殺したんだな?」
脇坂が静かな口調で問い詰めてくる。戦場や兵器生産工場に出向いていない連中が全員集められて、俺一人と向かい合う構図だ。
「あん? だから何だよぉ」
脇坂を睨み、俺は言った。
「この世界が嫌いだっていうから、大好きな競争社会の地獄に送り返してやったんだよ。とっておきの方法でな。くひひひひひっ」
俺の笑い声だけがこだまする。脇坂も、その傍らにいるシリンも、黙って俺を見ている。何か言葉を発するかと思ったら、何故か黙ったままなので、なおも俺が言葉を続けた。
「あいつら、俺を馬鹿にしくさったからな。あいつらの同族に、俺は散々嬲られたんだ。あいつらは一緒だ。力が無いというだけで、上手に生きられないというだけで、俺を罵って冷たくあたって、いたぶっていた奴等だ。全部同じだ。だから逆に力の無い者の気持ちを思い知らせてやったんだ。くひひひっ」
「俺は別に馬鹿になんかしてないぞ」
脇坂が言った。確かにこいつは、一度も俺の神経に触わるような言葉は口にしていない。
「ぼ、僕は馬鹿だと今初めて思ったよ。そんなことして、何の意味があるんだい?」
シリンが冷めた表情で問う。こいつは俺を見下してはいなかったようだが、今ははっきりと軽蔑と哀れみの視線を向けている。糞っ、今の俺じゃあ、戦ってもこいつに勝てるかどうかわからねー。こいつが相当な実力者であることはよくわかっているし。
「お前達は俺の力をありがたがってるだけだろっ。俺も最初はお前らにチヤホヤされていい気になってたが、確かに馬鹿だったさ!」
俺はキレて叫んだ。
「俺は地獄で受けた恨みを晴らせればそれでいい! 乱す者がどうとか関係無い! ただ暴れたかっただけだ! 幸せそうな奴等をっ、安穏と暮らしている奴等をっ、俺よりもまともな奴等をおっ、全部ブチ殺してやりたいだけだァ! 奴等に恐怖と絶望を味あわせてやりたいんだよ! お前らの腐った思想なんかどうでもいいんだよぉっ!」
「狂ってるな……」
脇坂のその一言に殺意をもよおしたが、脇坂の哀れむような視線を見て、その殺意もすぐ消えた。こいつは……他の奴等とは少し違う。別に俺を見下してはいない。
「狂いたくて狂う奴なんていないだろ。おれは狂わされちまったんだ。あの糞みてーな世界に、何の力も無く産み落とされて、徹底的に運が無かったばかりによおっ。俺はなあ、お前等が停まり人と言って見下している奴等にも劣る、糞みてーな存在だったんだよぉ。引きこもりの無能の屑だった。誰からも見下される存在だった。だからそのウサを晴らしてやりたい。それの何が悪いんだ。ああん?」
俺ももう意地になっていた部分がある。後から思うと、もっとしっかりと話し合って和解する道もあったかもしれない。
いや、気に入らない奴等を殺して回らずに、口でもって、そういう考えは気に入らないと、自分は地獄で傷ついていたと、ちゃんと話せばよかったのかもしれない。少なくとも脇坂やシリンは、わかってくれたかもしれない。
「お前等みたいななあ、世界を好きなように変えるなんて、そんな御大層な信念はねーよ。お前等が作ろうとするのは、地獄にいた頃の俺を見下して踏みつけて嘲笑う、そんな世界だろうがよおっ!」
「ここで袂を分かったほうがよさそうだな。私は君のことが嫌いではなかったが、残念だ」
諦めたように脇坂が告げた。
「俺もだよ。脇坂。あんたは俺を一度も悪く言わなかったからな。今の今に至るまではな。あんたにも罵られて、がっかりだわ」
大して罵られもしなかった気もするが、それでも俺は勢いでそう言ってしまった。
せっかく手に入れられたと思った居場所なのに、失っちまった。またこれで俺は一人ぼっちか。
あひゃひゃひゃひゃ……つくづく俺は糞だ。自業自得――その通りだがな。例え神の力を得ても、それでも失っちまうんだ。それでも底辺なんだ。それでもまたぼっちなんだ。あひゃひゃひゃひゃひゃっ、すげえっ、俺すげえっ、俺、底辺どころか底無しの馬鹿じゃねーかよっ。
乱す者達に背を向け、俺は泣きながら奴等のアジトを出た。




