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51話  続・シーフード祭り

前回、あとがきに書きましたが、スキルなんかでよく有る思考分化って、単純に経験や分析、観察等が増えると思ってます。1つの物事を、違う思考で考えるんですよね。例えば普通の人の1時間の出来事は、ライト君だと今32倍になって、最大32時間分の経験になってないかな。前世で19年、5倍思考の期間に40年分、32倍で1年だから32年分、合わせて、普通の人の91年分の経験が積み重なってるの近いんじゃないかと思ってます。これに、戦闘時は気と魔力の強化で、思考が加速されてます。そして探知の魔法で敵を把握してます。毎回戦闘が短時間になってる理由がこれになります。考える数とスピードの違う戦闘ってこんな感じかなと想像しながら書いてます。

現実的ではないけど、この世界の住人も生まれて直ぐに訓練をしたら、ライト君と同じになれる設定です。時代的に10歳位まで遊ぶか家の手伝いだと思うけど。

 朝ご飯を食べて、落ち着いてから出発です。


 今回のお出かけは、ミノちゃんズ5体、スケルトン20体、保護してる女性5名、ラナ、アマリー、フィース、俺の総勢34です。


 俺が先行して転移して、その地点に向けてラナが女性達を、フィースがミノちゃんズを連れて転移して、アマリーは影から移動して現地からスケルトン達を召喚して呼ぶ事になります。


 みんなの荷物は俺の闇に収納済みなので、転移開始。


 最近、魔法を使っていて思う。


 必要な魔力と意思の力で、何千kmの移動が一瞬で出来てしまう世界。凄い。


 科学が魔法のおかげで発達していないので、自然がとても豊かで、水も空気も何処に行っても綺麗です。移動の為に、エネルギーを使って、二酸化炭素を出すことが殆んど無いからだと思う。鍛冶師の炉や、工場の窯等も殆んど火炎属性の魔石を利用しているので、現代の様に煙突から膨大な煙が出てるのを見た事が無い。


 魔力が無かった世界からの記憶を持ってる俺からしたら、もっとこの世界は発展していてもいい気がするんだけど。


 こんな事を考えていると、次々にみんなが転移してくる。


 砂浜にいたので、みんなが砂浜に転移してくるけど、妻達以外はみんな感動してくれてるみたいです。

 特に感動が大きいのは、保護中の女性達でした。


 この世界では、一般の人は住んでた場所とその周り位が、一生での移動範囲なので、冒険者でもこんなに遠くの国に来る事が無い。

 保護している女性達は、商業系か冒険者系の人達なので、それでも海位は知ってても、この綺麗さは度肝を抜いたと思います。


 元魔物のスケルトン達、ミノちゃんズも基本生活の場所が一定なので、やはり驚いています。


 スケルトン達は、夜か地下の魔物だから見たこと無いだろうし、ミノちゃんズは大陸の中心地にいたしで、どちらも南国初体験だと思います。


 ちなみに、スケルトン達は通常アンデットなので日の光に弱いですが、前に光耐性付きの装備を渡したので、日の光が苦手位に軽減されているので大丈夫です。


 みんなで、森に入って建物に行き、先に昨日の家具類をセットします。


 みんなの荷物を渡して、俺はゴーレムを15体出して準備に掛かります。


 4体でハンモックをセット、残りの11体でビーチの準備です。


 日除けや、ビーチチェアーのセット、魔物除けも等間隔で近隣にセットしていきます。探知魔法で調べたら、この周りに魔物が殆んど居なくなりました。


 後は、舟を浮かべて杭を打ち紐で流されない様にしておく。終わったら、ゴーレムは周囲に配置して、警護と魔物警戒です。


 準備はこんなものかな。そろそろみんな来る頃です。


 まずはミノちゃんズです。


 チューブトップタイプの水着の2連と、フリル付きのビキニのボトムです。


 そのまま海に突進していってます。あ、凄い。クロールしてる。泳げたんだ。ミノちゃん、身長が3m位有るので、海水を割って突き進むって感じです。


 次に来たのは、女性達です。


 こちらは、この世界の典型的な水着です。


 男は短パンタイプ。女性はノースリーブのキャミソールのトップとビキニのボトムです。


 女性達の水着はカラフルで、水色、緑色、黄色、赤色、桃色の5色でした。戦隊ものが出来そうです。


 次はスケルトン達です。


 ビックリ!水着が女性用です。ノーマルの水着に、ビキニタイプ、ワンピースタイプととにかく女性用です。

 

 初めて知った。スケルトンって性別有ったんだ。元になった骨に、男性の物と女性の物と有るから、性別があっても良いんだけど、今まで知らなかった。俺は医者でもないから、骨格で男女の違い何か分からないしね。

 それにしても、骨のボディーに水着って必要なんだろうか。これも女心なのかも知れない。


 スケルトン達は海に入っていくが、もちろん浮かない。そのまま海水に潜ってくけど、元々息をしてないので問題は無いけど、浮きたかったら浮きを使えよ。


 待てよ。もしかしてこの団体で男は俺だけか?


 ラナ達が来ました。


 ラナは白地に青の刺繍入りのビキニタイプの水着でした。凄く綺麗です。ありきたりだけど、本当に綺麗だった。

 ラナの白い身体に青い刺繍と、俺があげた黒ビーズ製の装飾品がアクセントになってとっても綺麗。


 綺麗を3回も言ってしまた。強い日差しで、光属性が強調された感じです。


 アマリーは、ワンピースタイプの背中とお腹が大きく開き、黒のレースと黄色の刺繍で装飾された水着です。

 やっぱり俺のあげた、黒ビーズ製の装飾品で飾られた黒を基調にした装い。


 光の中で、反対の闇属性がハッとした儚さ、妖しさの様な綺麗さを強調してます。


 2人と心が繋がってるから、俺がどう感じてるか分かっていてポーズを決めて見せ付けてくるし。思わず「綺麗だ・・・。」って呟いてしまった。


 さて、俺も水着に着替えてこよう。


 え、フィースはって、言わないとダメ?


 緑の水着?です。終わり。


 もっと詳しく言わないとダメ?


 詳しく行きます。


 5cmほどの3枚の布地を葉っぱの形に切った物を、葉脈を刺繍して自分の身体の凹凸に合わせて立体に縫製して、水着にしてます。

 ・・・そう葉っぱが3枚。紐すら無い。多分魔力で押さえてる。


 胸の先端と股間前だけ隠してます。


 後ろから見ると何も着けてない。


 一番悔しいのは、くそっ!綺麗だ!


 勝ち誇った顔はやめて。前から思ってたけど、フィースは俺に獣になれといってるのか。今夜覚えて置けよ。寝かさないぞ。


 今度は俺が水着に着替えてきます。


 建物の裏手の窪みに、魔法で水を溜めておきます。こうして置けば、海水から上がって直ぐ水浴びが出来、海水を流せます。


 建物の中のテーブルに、各種の果物も置いておく。


 大瓶に入った飲み水もセットしておく。


 遊び道具を作ろう。取り合えず、木材でサーフボードモドキを作る。黒椿でサクサク削っていく。


 こんな物で良いかな。流線型で先端が少し反りが有る形にしました。大きな波が無いので、風の魔法で、推進する形にする。


 浜辺に出て行くと、何故かバーべキュウが始まってた。スケルトン達が海の底から貝や、海老、蟹を取ってきてる。1m20cm程のシャコ貝?まで火に掛けて有る。


 遊びは後回しにして、黒セラミックでテーブルを出して、椅子も作ってあげる。日陰に大きめの水槽を作り、水を溜めてやり、少し凍らせて果物と、果実酒、ジュースを漬けてあげる。

 テーブルには香辛料や醤油、バター、塩、香草等の調味料を置いて、好きに味付けをさせる。


 俺はまだそれほどお腹も減ってないので、少し遊ぶ事。にする


 あれ?フィースが居ない。


 探査の魔法だと、海方向だけど。


 海の中か。近くに女性達3人が一緒に居るようです。ボードに乗って、風魔法で自分を押しながら、反応の有る場所の上に来ました。下を見ると、フィースが魔力で5mほどの空気のドームを造って、女性達と海中散歩してます。

 何だかんだ言って、やっぱりフィースは面倒見がとても良い。


 そのまま外海、2km程出てきました。


 逆にこの位外の方が波があって楽しい。1時間程堪能して、昼飯を探すことにしました。


 探査魔法で獲物を探っていますが、かなりの深い水中か、浅くても20m程の水深をかなりの速さで泳いでいます。


 自分の周りに空気を流線型に固定して、水中に入り、両サイドから海水を噴出させて推力に変える。音速魔法の水応用編です。


 これは速い!


 しばらく水中で、噴射の向きや強さで操作性を試し、さあ、狩りの始まりです。


 さっきの水中20m程を泳いでいた物を追いかける。10分程で追いつき観察すると、体長10m越えの、マ・グ・ロです。違う所は先端に1本角があって、サメの様な歯が並んでいて、目が真っ赤に光ってることかな。魔物じゃん!


 こいつ等、急旋回が出来ず、俺の方がスピードが速いので簡単に狩れた。


 やり方は簡単で、追いつき身体に触れて、雷を放電して感電させれば終わりです。後は頭に黒椿と黒桜をつき立てて、闇に回収です。これを20回繰り返したが、終わりが見えないのでやめました。


 この群れ、何体居るのか正確には分からないけど、平気で100体は超えてます。


 海上に上がり闇から1体出して、腹を裂いて内臓とえらを海に捨てる。


 かなり遠くまで来たので、転移で浜に帰ります。

 

 黒セラミックでまな板にして、黒椿で解体です。


 ミノちゃんズと、女性達が寄ってきて見学です。


 頭を落として、胸びれを落とす。かまを落としてから、身を骨に沿って4つのブロックに切り出し、腹の大トロを切り身で炙りにして塩で味付け、背の赤身は薄く切り出して、生野菜と香辛料、柑橘果汁、脂、塩でドレッシングを作りカルパッチョにする。氷の魔法で板を出して、一口サイズの切り身にして、醤油と唐辛子(北海道風?)でお刺身に、かまは火に炙って、砂糖、醤油、酒で照り焼き風にして、出したんだけど作る先から無くなっていく。


 味見したら確かに旨い。赤身は旨みが強く黒マグロも目じゃない。大トロなんかは、生きてて幸せを感じたくらいです。

 昔の人は、保存技術が無くて、痛みやすい大トロの部分は捨ててたと聞いた事が有るけど、本当にもったいないと思います。


 俺が腹いっぱいに成るまで、2時間掛かりました。俺が食べる前に無くなってるから。


 マグロが有るなら、わさびがほしいと思うのは俺の贅沢かな。


 食べ終わってから気付きました。


 みんな、さっきバーべキュウしてたのに、何処にマグロが入っていったんだろう?女の人のお腹はとっても不思議です。


 みんなで食べたマグロは、10mマグロの半身分食べました。


 ちなみに、この後森の家でお昼ねしましたが、何時の間にかラナ、アマリー、フィースに囲まれて寝てました。


 ・・・暑くて、うなされて起きました。誰か風の魔法で涼しくしようよ。


 


 

ライト君は、ラナ達に対して危険察知や、警戒が効きません。特に関係が進んで行くにしたがって、この傾向は強くなります。心や魔力、魂などで繋がってるので、余計にそうなってる事になります。ライト君が安心している事もかんけいしてます。

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