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48話  人間の原動力はやっぱり食です

やっと迷宮探査の回を書けます。

前回の山の消滅する場面で砂漠化の指摘がありましたので、水撒きを追加しておきました。

 この皇国に来て少し気候がおかしい事に気が付きました。


 ドムルの都市は緯度にして北海道位、なのに夏が暑すぎる気がする。その反面、冬の寒さが思ってたほど寒く無い気がする。北に冬でも気候の温暖なエルフの国が有るからなのか、ファンタジーだからなのか分からないです。


 この前、学園の図書室で各国の気候や特産をしらべましたが、そこでも特殊気候の事が書かれた本が有りました。


 通常の気候以外の特殊気候は、主に3つの原因によって成るそうです。


 1つ、神の迷宮が有り、その神の恩恵


 2つ、大精霊か、中位の精霊が住み着いた為に変化してしまった。


 3つ、何らかの原因で、自然の魔力に異常が発生している。


 これらの原因で、直接なってるか、間接的になってるかの違いだそうです。現代では、科学的に証明出来る事が、この世界では証明出来ない事が一杯あると言う事ですね。


 何処かに、四季が同居している所も有るかも知れない。


 と、つらつら考えていられるのは、ドムルの都市の復興が有る程度進んだおかげです。


 今は、ライト商会のドムル支店をつくるのに、少し時間が掛かり、その分俺が時間が出来て、学園に行ったりすることが出来ます。


 そして何より、当初の目的の迷宮探査の時間が、やっと取れました。


 ここ4日ほどは、夜型の生活をして、夜間に迷宮探査をしてます。

 

 前の時、昼間だとボス部屋の渋滞が凄くて、冒険者の多くいる階層だと、平気でボス部屋前で2~3時間待たないといけなくなり大変だったのを思い出して、冒険者の探査している階層は夜間の方が待ち時間も無しに先に進めます。


 大体夕方に入って、朝方出てくる様にしてます。


 そうここの冒険者ギルドの、直営の道具屋で時計を発見しました。文字盤は1周24時間タイプで、懐中時計の鎖付き、動力は魔石の魔力使用タイプでした。

 値段は20万C。高っけー!現代金額200万円です。

 値切りで16万Cまではまけてもらったけど、スイス時計かって感じです。


 あ。でもこの文明レベルなら安いのかな?よく分からない。


 結果だけど、この時計120階ボス部屋の宝箱の品でした。結果的に時計が2個になってしまた。


 迷宮内は、天井や、壁が発光していて、夜と昼間だと明るさが違うけど、切り替わるパターンじゃ無くて、少しずつ変化していくので、ふと気付くと夜が明けていたって感じです。


 役に立つからいいけどね。


 初探査の日は、一気に70階層までいきました。出会った魔物は跳ね飛ばして、光に戻しました。


 そう、ゴーレムのスピードタイプ、アサシン型が結構役立つんです。


 跳ね飛ばして、倒した魔物のドロップ品の回収役です。俺の移動スピードにも付いてこれるし、結構な力もあるしで、2体ほど闇から出して、意識を接続して使用してます。


 それと、ゴーレムで新たな発見です。


 ゴーレムでも、一応魔法が使えます。そう一応です。


 魔力は、核になった魔石から出すので、使う魔法によっては一発で燃料切れを起こします。そうなると魔石の交換をしないと動きません。


 奥の手みたいな感じで、いざと言う時は使えそうです。


 それと、魔力の無くなった元魔石は、魔力の強い場所に置けば、時間が掛かりますが魔力をまた吸収して復活するそうなので、そういった元魔石は、魔の森の最深部。テルミル君と合宿した所に放置してます。ここなら人が入ってこれないし。


 2回目の探査の時は、初めて見る魔物は取り合えず狩ってみました。そうして120階層まで行った。


 この迷宮は、戦いの神の迷宮で、500階層まであり、出てくる魔物は人型や、武装している魔物がメインで出てきます。

 

 そんな特徴の迷宮で、今回3回目の探査をしてますが、俺にとって重大な事が分かりました。


 この迷宮、食い物を殆んどドロップしない。


 迷宮の名前の通り、武器、防具、戦闘に役立つ魔法具、武具の素材、金属塊、魔物の皮、鱗、牙、魔法薬の原料、お金がメインで、食い物がドロップしない。

 魔法薬の原料も、瓶に入った魔物の目玉、心臓、脳、血液だし。


 俺は標本収集家ではない。


 50階層辺りで、オークが出てきた時なんて思わず、


 「お肉!、黒豚!、イベリコ豚!、ラード!」


 って言って、乱獲したけど200匹ほど倒しても、肉がドロップしなかった。


 ドロップしたのは、装備していた、武器、防具、牙、装備品ばっかりだった。


 この一件からとても嫌な予感がしていた。


 そして150階層、ボスは人型、腕4本、コウモリ型翼2枚、口がカエル口で肌が蒼い。ハーフプレートメイルに籠手、脛当て、武装は槍、盾、シュートソード、シミッター、レイピア、バスターソード、フレイル、弓、等の複合装備です。

 これが3体いました。


 光の魔法で、手前の魔物の横に出て、右拳を顔面に打ち込む。


 「パンッ!」


 2歩進んで、2体目の魔物の横顔に左回し蹴りを叩き込みむ。


 「パンッ!」


 4歩進んで、3体目の魔物の後頭部に左拳を打ち込む。


 「パンッ!」


 これが1秒弱での出来事です。音は実際は「パパパン!」って感じに聞こえました。

 

 光って消えるとドロップ品は、全部の装備品でした。微妙に人間サイズに成ってるし、綺麗な新品になってます。

 良く調べてみると、装備品には威力の強化や、防御力強化、属性も付いた物も何点かありました。


 出てきた、宝箱にはウーツ鋼のインゴット10kgが10本と、白金貨2枚に金貨50枚でした。


 何かやる気と言うか意気込みと言うか、そういった物があまり湧いてこない。


 普通は、このドロップ品や、宝箱の品でいいと思うのだけど、俺に関してはあんまりうれしくない。どうせだったら、カレー粉やそば粉、米麴などの物がほしい。


 最近は、食が結構豊かになって来たので、カレーやそばなどの、日本の庶民の味がとっても食べたい。どっかにネタ魔物で良いから居ないかな。


 米麴は、日本酒をスケルトン達が最近挑戦しているので、どこかで無いか探してます。もしあったら豆と米と麴、塩でお味噌が作れるはずです。


 やっぱり、人間は美味しいご飯が基本だと思うしね。


 しょうがないけど、この迷宮はあまりにも戦いに特化しすぎて、俺にとってはつまらない。


 まだ、魔物の力の吸収も始まってないので、多分レベルも上がってないはずだし。


 そう言えば、龍人の国の迷宮で150階層の時、カードを更新してから全くしていない。この3日分の品を換金するのも良いかもしれない。


 そうしよう。


 どんだけレベルが上がってたか分かるし、その他の称号とかも変わってるかも知れない。


 次からは、昼間に迷宮探査が出来るので、そんなに急ぐ必要が無いしね。


 そうと決めたら、闇に収納していた、ここ3回の探査で回収したドロップ品と、宝箱のアイテムを、迷宮使用の道具袋に移して、お金だけはそのままにしました。


 おっしゃー。


 換金、換金行こう。

チョコチョコ、ゴーレム活躍してます。設定では意識で操作してるので、最大30体同時操作も出来ます。

次回は今現在のステータスも書きます。

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