日本語文法を知らないということ
母語における文法は知識ではなく、思考の領域に存在する、ということ。
日本語文法を私たちは知識として知らない
「形容詞を1つ言って下さい」とお願いした時、
平成時代に教育を受けた世代の人は、「白い」とか「新しい」とか、「日本語の形容詞」を即答します。
一方で、しばらく考えてから「ニュー」とか「ホワイト」と回答する人もいます。
どちらも正解です。
平成時代の教育では、英語教育の前に日本語文法の教育を行います。だから、「白いや新しいは形容詞、ニューやホワイトも形容詞」と認識しています。
ところが平成以前の昭和の教育には、日本語文法の教育はありません。「形容詞」は英語の授業の中で、繰り返し教えられます。このため、「形容詞イコール英語」という概念になります。「日本語にも形容詞がある」ということを認識していないのです。
形容詞というのは、青い、白い、丸いなどがあり、名詞を修飾する性質を持った言葉です。
英語、日本語、中国語、仏語とか、あらゆる言語に、形容詞はあります。
言葉自体は、ホワイトとかビアンコとか違ってきますが、青い空、白い雲、丸い月は、世界共通のものですから、世界のあらゆる言語で、青い、白い、丸いは、形容詞として存在します。
以上は形容詞についてですが、「副詞」についても同じことが言えます。
副詞とは、とても、すごく、国民的に、残念なことに、といったように、形容詞や動詞や或いは文章全体を修飾する言葉です。副詞は、名詞だけは、修飾しません。だから、とても鳥、ではなく、とても綺麗な鳥、の様に、名詞に直接付くことはほとんどありません。
昭和の英語教育を受けた世代は、日本語にも形容詞がある、日本語にも副詞がある、ということを学んでいません。そしてその事を知らないでいても問題はありません。日本語文法を知識として知らなくても、日本語を間違えることがないからです。
最後に「です」と「ます」は、どう違いますか?、ということを考えてみましょう。日本語教育を受けた、日本語ペラペラの外国人なら即答できる問題です。日本語文法の教育を受けた世代も回答できます。
が、私のように日本語文法の教育を受けていなくて、日本語文法を知識として知らない世代はどうすればいいでしょうか。実は、ワザと間違ってみるといいのです。
「あれは鳥ます。鳥は白います。鳥は飛びです。」というのは、間違ってます。正解は「あれは鳥です。鳥は白いです。鳥は飛びます。」ですよね。
つまりここから、鳥や白いといった、名詞と形容詞の時は「です」飛ぶ、のように動詞の時は、「ます」を後ろに付ける。というのが、正解です。
他にも、ですは英語ではBE動詞にあたる述語。ますは述語の後ろに付ける接尾語で丁寧表現の1つ。というのも正解ですが、誰トクですよね。
英文法と日本語文法は、違うところは違いますが、基本的なところで似通った部分がたくさんあります。それは、日本語文法を知れば知るほどそう感じるようになります。
読んでいただきありがとうございます。




