人物紹介・4
どうにかでっち上げました……(滑り込みセーフ!のハズ!)
足りてなかった部分を追記しました
『シェイド・オルテンベルク』
今作の主人公。『反逆者』
暴れに暴れまわったじゃじゃ馬にして、我らの主人公。
幼馴染みであるナタリアに渡していた『迷宮』産の推定魔道具(彼の見立てでは本物と偽物の確率としては半々であった為)の効果により、アルカンシェル王国と魔族との戦場の真っ只中に無理矢理喚び出された。
とは言え、別段本人にはアルカンシェル王国に対して忠義を尽くさなくてはならない理由は最早無かったし、既にサタニシスと結ばれていた為にナタリアに対しても大した思い入れは残っていなかった為に、最初から戦闘によって敵を排除しよう、とするよりもあくまでもかつて結んだ『一度だけ助ける』と言う約束を完遂する方向にて説得を試みた。
しかし、ミズガルドオルムは先遣隊とは言え上に立つ立場を与えられていただけでなく過去に蟠りが在った為に止まる事は無く、またサタニシスも種族のトップに立つ者の矜持と自らの背中に続く種族の皆の為にも止まる事は出来ない(個人的な狙いもあった様子だが)と判断されてしまったので、結局交戦しそれらを降す事となる。
結果だけを見ればミズガルドオルムとサタニシスとを簡単に降した様にも見えたかも知れないが、実はそれまでの戦闘や冒険によって溜め込んでいた貯蓄魔力の殆どを吐き出してしまっていた為に、割りと薄氷の勝利であった、と言う事は本人以外にも意外と知られている秘密であったりする。
本編終了後、サタニシスと結婚して子を儲ける事となる。
が、その際、周囲やサタニシス本人からの薦めがあっても、候補として強力に立候補する人間が居たとしても正式に多重婚を結ぶ事は拒否し続けていた。
貯蓄と消費を繰り返した事により、魔力の許容量が桁外れに大きくなっており、その影響で半ば不老の存在と化しており、その長い永い人生をサタニシスを隣に置きながら過ごす事となる。
『サタニシス・ケーニッヒャ』
今作の真ヒロイン。『魔王』
第三部最後にて主人公と見事に結ばれる、空座となっていた『ヒロイン』の座を見事に射止めて見せた。
本人的には自身の魅力と狡猾さによって得た、と思っていたりもするかも知れないが、興味本意で監視役に立候補しておきながら監視対象に惚れてしまう、と言うチョロさと台詞の端々にて自身の立場を漏らしかけてしまうウッカリ属性の持ち主でもある事を我々(?)は忘れてはならない。
隠行形頭(要するに密偵系統のボスポジション)であり、個人的に連絡係として指名していたズィーマによって言葉巧みに呼び出される(ズィーマは一言も『シェイドが戦場に居る』とは言っていない)事となり、結果的に主人公と対峙する羽目となった。
その戦闘力は『魔王』の称号に恥じる事が無い程に強大なモノであり、フルパワー状態の主人公(貯蓄魔力解禁)には及ばない、との評であるものの、それでもその手前状態の彼を圧倒して見せた程である。
最終的に、主人公が操る【重力魔術】の特性である『空間を隔てていたとしても対象へと干渉する事を可能とする(物理的に隔離されていたとしても重力の影響自体は受ける為)』と言うモノによって防御を崩される形で敗北した。
が、本来ならば彼女の様に抵抗する事は当然として、三段構えの構成にして最終段階に至ってしまっては『普通は死ぬ』と言う様な術式であった為に、主人公が殺してしまわない様に調整していたとは言えああして五体満足にて生き残った事はある意味『奇跡』と言えるかも知れない。
なお、その後数ヶ月に渡って『傷付けたのは自分だから』と言って身の回りの世話の全てを主人公にされてしまい、乙女として女性として視られたく無いアレコレを見られてしまって恥ずか死にそうになっている気持ちと、主人公が何かにつけて自分の事を気に掛けて世話してくれている、と言う事実に歓喜してより深く惚れてしまう、と言った相反する複雑な感情を抱かされる事となる。
本来ならば力による略奪と平定を以てしてアルカンシェル王国を平らげる予定であったが、自身を含めた魔族側の最高戦力が主人公の手によって敗北し、戦闘不能かソレに近い状態となってしまった為に、一気呵成に叩き潰す事は諦める代わりに真綿で締め上げる様に、ユックリとアルカンシェル王国を歴史から抹消する為に辺境もとい周辺国土を大幅に奪い取る方向へと切り替えた。
本編終了後、主人公と正式に結ばれ、幾人もの子供を授かる。
夫婦仲は非常に良好であり、それもあってか魔族基準にて親と子供程に歳の離れた兄弟姉妹が出来たりだとか、孫よりも年下の叔父叔母が出来たりする事もあった、と言うのはここだけの話。
互いに経験が浅かった為に初期は『引き分け』が続いていたが、回数をこなすに従って元より『金剛猛力回春丸』要らずで『金槍不倒』と化していた彼の精力に押される形で『負け』が込み始め、自身のあられもない姿を散々に晒す事となってしまう。
その為に、少しでも『標的』を増やして『負担』を軽減する(そうでないと壊れされちゃう♥️)事と、妊娠中に相手をしてやれない、と言う事を念頭にして独占欲を抑えて複数婚に踏み切ろうとするも、当の本人に断られる事となってしまう。(ちなみに、その日は文字通りに『一日中抱き潰される事となった』そうである)
『ミズガルドオルム』
サタニシスの育ての親。『殲滅龍』
魔王軍殲滅方頭、と言う役職に就いていた文字通りに『魔王軍最高戦力』の一人。
二つ名にも在る通りに、本来ならば『龍』と呼ばれる存在であったが、偶然にも魔族として覚醒(?)した為に本人(本龍?)はそうは名乗っていない。現在では珍しい第一世代魔族(魔物から直接魔族へと転じた魔族の事)。
かつて袂を別つこととなった同様の存在に『兄』に当たる関係性の個体も居たのだが、ソレは建国王と激闘を繰り広げて討伐される事となってしまっている。
経緯は不明ながらも、かつて幼少のサタニシスの面倒を見ていた事もあり、魔王の地位を継いだ後は彼女の後見人を務めると同時に最大の刃にして懐刀としてその辣腕(物理)を振るっていた。
本来は兄に当たる個体とは異なり穏やかな気性の持ち主(『兄』は荒々しい性質を隠そうともしていなかった為に建国王によって討伐される羽目になった)であったが、半ば騙し討ちに近い形にて『魔王』たるサタニシスが討ち取られる(実際には建国王側が用意できるだけの戦力を総結集させた上でサタニシスを単騎で呼び出して襲撃させたが、結果としては封印するのが精一杯、と言う感じであった)事となり、人間に対して激しい憎悪と共に『排除して然るべき』と言う考えを抱く事となる。
闇属性の強大な魔力と、外見に見合っただけの剛力を振るうだけでなく、小手先の技や心理的な駆け引きにも長じた老獪さを発揮して主人公を追い詰めるも、結果的に敗北する事となる。
本編終了後、再び行動不能に近い状況となったサタニシスに代わって魔族の指揮を取り、彼女の要望の通りに事を運んだ立役者の一人。
元々彼女の親代わりをしていたが、それも相まって二人の間に出来た子供達を猫可愛がりしてジジバカ振りを全方向に向けて発揮する事となる。
『ズィーマ』
久し振りに登場した隠密方頭。
以前はかなりアッサリと撃退されてしまっていた為に、正面戦闘での強さがイマイチ伝わっていなかったが、今回はその強さをハッキリと伝える事が出来た希少なキャラクター。
サタニシスの指名により、彼女と魔族の本国との連絡係も兼任していた多忙な人物であったが、ソレを可能とするだけの高い能力も持ち合わせていた有能な人物。
実は初期案では主人公の旅のお供を務めるルートも考えられていた(友人ルート)のだが、それだと絵面が野郎だけになってむさ苦しくなりそうだから、と作者にボツにされた(無念……)
本編終了後、かつてミズガルドオルムがそうだった様に主人公とサタニシスとの間に出来た子供達の世話人的なポジションを任せられる事となる。
そしてその内の一人に猛烈なアピールを繰り返される事となり、最終的にはその娘との婚姻を掛けて主人公と血塗れの殺し合い(一撃入れるまで(生きては)帰れま10!状態)へと発展する事となるが、無事堕とされる。
『ナタリア・ヴォア・ビスタリア』
主人公の幼馴染み。
別れ際に渡されていたネックレスを用いる事で彼を戦場へと喚び出す事となった。
本人的には未だに想いは途切れていない、アレ(例のネックレス)を贈ってくれたのだからまだ異性としては見てくれているハズだ!との想いを胸にシモニワの偽善的な暴走を窘め、迫られても回避して日々過ごして来たのだが、再会した本人の口から『もう最愛の相手は居るから』と暴露されてしまい戦闘中は呆然と事の成り行きを見守るしか出来ずにいた。
本編終了直前に魔族側から交渉人として指名を受け、サタニシスと『魔王』として相対して会話をする運びとなる。
その際に、主人公の事を未だに諦めてはいない、必ず手にする、とある種の宣戦布告を実行する。
本編終了後、受けていたアドバイスの通りにサタニシスが懐妊した後に彼に対して多重婚の申し出を行うものの、その時は拒否されてしまい一時的に激しく落ち込み、自身に女性としての魅力が足りないのでは?と自問自答する日々を送る事となる。
最終的には自分の家である『ビスタリア家』を継ぐ嫡子を未婚のままで懐妊し、出産するが、その種の持ち主や自身の相手に関しては頑なに言葉にする事は無かった、と言われている。
なお、その嫡男は非常に優れた外交官に成長し、魔族側の『魔王』の血族とも非常に友好な関係を築いて行く事となる。まるで、兄弟である、かの様にも見える程に強固で友好な関係性を。
ちなみに、嫡子懐妊と時期を前後してとある『反逆者』が謎の落ち込みを見せていたとかいないとか言われているが、その真偽の程は定かとはなっていない。
『イザベラ・ウル・ハールストン』
主人公の幼馴染みその二。
直情型で暴走する『デレ』の抜けた『ツンデレ』。
以前の武闘大会に於いて半ば錯乱し、物語中盤に於いては反省した様な素振りを見せていたものの、結局想いを寄せていた主人公と再会した時には半ば反射的に以前の様な態度で接しようとしてしまう。
ソレが原因で、と言う程の要素でも無かったのだが、取り敢えず彼からは『居ないモノ』として扱われる事となり、画面には映っていなかったが本格的にヤンヤンし始める事となる。
本編終了後、主人公との和解と彼が形成するであろう多重婚の輪に自身を滑り込ませるべく活動(暗躍?)し始めるが、本人にその気が無い、と言う事に内心を嫉妬によって焼き焦がしながらも、狂おしい想いを秘めつつ一旦は引き下がる素振りを見せる。
が、当然の様に諦めたのはあくまでも『正攻法によって主人公と結ばれる』と言う事であり、彼の性格(旧)から一度関係を持って既成事実さえ作ってしまえばこっちのモノ、と言う考えの元に暗躍を深めて行く。
そして、最終的に周囲の護衛の目を掻い潜る形で夫婦の寝室へと侵入を果たして本懐を成さん!とする。
が、寝室内部に仕掛けられていた予想外の罠に填まって身動きを取る事すらもままならない状況へと追いやられた上に、目の前で二人のラブラブかつハードでエクストリームな『夜戦(意味深)』を至近距離で余す処無く目撃する事となる。
自身が想いを寄せている相手が自分以外の相手と激しく交わる姿を目の当たりにさせられ、深く絶望すると同時に形容し難い快感も同時に覚えてしまい、所謂『脳が破壊された』状態へと陥る。
その後、途中でサタニシスが潰れてしまった為に仕方無く中断した主人公の手によって罠から解放されると、即座に全裸になってチ○乞い土下座(良い子は検索しないで下さい)までかます程にプライドをかなぐり捨てた行動を選択する事となる。
最終的には未婚のままで複数の子を出産し、その内の一人によってハールストン家は継承されて行く事となる。
当然最初は周囲から批判も出たものの、そうして儲けられた子供達はいずれも並外れた戦闘力を誇っており、見事に傾きかけていたハールストン家の『武門』としての誉れを取り戻す事となる。
なお、何故か魔族側の『魔王』の家系とは(以下略)
ちなみに、懐妊と同時期にとある『反逆者』が(以下略)
『シモニワ・マサヨシ』
『召喚』された『稀人』。今代の『勇者』。
『勇者』として喚ばれたから、と色々と調子にのってくれちゃったおバカさん。
能力としては同じ方向へと向いて纏まっており、本人のセンス自体も悪くは無かった為に磨けば光る(あの世界に於ける『特記戦力』または『特級冒険者』と同等に至る事が出来た可能性も在った)事も出来たのだろうが、調子に乗って鍛練する、と言う事を怠っていた為に中途半端な実力しか得る事が出来ずに終わる。
『魔族』であれば『勇者』である自身の敵であり、人間であるのならば『勇者』の味方であるか、もしくは部下として尽くさなくてはならない、と言う認識を持っていたが、これは召喚を敢行し、その上で彼を駒として扱おうとしていたグレンディレイ王の采配による偏った教育と待遇と、無理矢理喚び出した彼を駒として扱う事を『良し』と出来なかったレティアシェル王女による配慮と遠慮が満載となった扱いが悪魔合体を起こしたが故に発生した一種の『事故』によって発生した洗脳にも似たモノである、と言える。
とは言え、そうして施されたモノに対して疑問を抱く事すらもせず、あの世界(シモニワは最後まで物語の中の世界だ、と認識していた様子だが)に於いて『勇者』である自分は絶対である!と言う勘違いを正そうとはしていなかった。
故に、反省も考慮もする事無く好き勝手に活動した結果、『反逆者』の逆鱗に触れ、頼みの綱であった王族による保護も効果を発揮する事無く惨殺される事となる。
なお、最後まで犯人が判明する事の無かった件の事件だが、捜査の過程で現場にはどう軽く見積もっても十人程には達するであろうだけの肉片が転がっていたが、それらは複数人のモノでは無くあくまでも単一の人間からもたらされたモノである、と言う事が判明しているのだとか。
本編終了後、十数年経ってから弱体化の一途を辿るアルカンシェル王国の各地にて『黒髪』や『黒目』と言った特徴と不可思議な力を振るう少年少女達が蜂起し、魔族との国を挙げての全面対峙やそれに伴っての自分達の地位向上の他に、魔族が人間に敗北し、その上で種族の融和を目指すのであれば自分達と婚姻を結ぶべきである!と主張していた為に、『反逆者』の逆鱗に触れる事となり、時に衆目の元で、時に誰の目にも止まる事無く粛清の嵐が吹き荒れる事となった。南無。
なお、本名としては『下庭 正義』となるのだが、実は『マサヨシ』はそのまま『正義』として『下庭』部分は『絶対』を捩った(『絶対』→『舌庭』→『下庭』と変異した)結果であったりする。
『カテジナ・オルテンベルク』
主人公の妹。『愚者』
主人公と両親を共にする実妹。
最初こそ、周囲からも自身の自認としても『両親の才能を引き継いだ天才』であり、ソレに応じた傲慢な振る舞いを見せていた。
が、実の処としては基礎性能が常人よりも高い、と言うだけで伸び代自体はそこまででも無かったらしく、両親は元より指導者(的な立場に居た)であったラヴィニアからも『ある程度強力な駒にはなるが、決戦兵器には到底なり得ない』と見なされていた。
むしろ、『才能』と言う点に関しては、本人としては大変遺憾で在るのは言うまでも無いだろうが、兄である主人公の方こそがより強く受け継いでいた、と言える。
実戦を経験した事により自身の技量がどの程度であったのか、どれくらい伸び代が残っているのか、を確認した事で傲慢さは鳴りを潜め、本来持ち合わせていたのであろう大人しさが表に出る様になっていた。
本編終了後、機会を図って主人公に接触するも存在そのものを忘れられていたので敢えなく撃沈。
しかし、そうなるであろう事は予想していた為にめげずに何度も突撃を仕掛ける事で、どうにか『…………そう言えば、そんなのも居た、かな……?』と言う程度には思い出して貰う事に成功し、そこから少しずつではあるが交流を持つ事にも成功する。
産まれた甥・姪達の世話をするのが好きなのだが、彼らから向けられた
『叔母さんって弱いね!』
の一言によって心臓を撃ち抜かれる事となったらしい。
『レティアシェル・ド・レスタ・アルカンシェル』
アルカンシェル王国王女。『龍殺しの末裔』
王女の身でありながらも、第一王位継承権の持ち主であり、主人公が突如として出現するまでは同世代でも『最強』の名を欲しいままにして居た。
武闘大会にて主人公に敗北し、その上で出現した魔族にも敗れた事で一時は『継承権を繰り下げては?』との声も挙がったが彼女以上の実力を持つ王族がいなかった為に保留となった。
実は、シモニワが暴走する原因の一人。
父であり召喚者でもあるグレンディレイの方針に反対しており、どうにか心安く過ごして欲しい、と願ってなにくれと無く世話を焼いていたら、その結果として勘違いを助長させて暴走する事となった。無念。
本編終了後、魔族側との交渉や折衝に苦労し、国力を大きく落とす事になる。
それにより、本格的に王太子の変更を、と動き出した父王に対してぶち切れる事となり、半ばクーデターを起こす形で王位を簒奪する。
王位に就いた後は前から目を着けていた主人公との婚姻を望み、ソレを交渉によって成そうとするが、サタニシスに対して一途であった主人公には断られる。
ならば種だけでも、と再び交渉へと赴くが、流石に三度目は嫌!と断固として断られてしまう羽目になる。
が、そこで機転を利かせた彼女は自分達の次世代(子供世代)同士の婚約と成婚とを提案。
ソレが多数の交渉の末に受理される事となり、結果的に主人公の血筋を得る事になり、ベストでは無かったもののベターな結果となる。




