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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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浮野合戦の事其壱

 清洲から岩倉までは、三十町(約三・三キロメートル)に満たないくらいです。


 正面から攻めると要害が邪魔をします。


 永禄元年七月十二日、左京は、三里(約十二キロメートル)北へと岩倉の反対側に迂回して、足場のよい所にある浮野(現在の愛知県一宮市)に布陣しました。


 もちろん、これもくノ一の三人を使って情報を集めた樹里の指示なのは絶対に内緒です。


「だから内緒にしてくれ!」


 公然と喋ってしまう地の文に切れる左京です。半泣き状態です。


 左京はそこから足軽部隊に攻撃させました。


 対する岩倉方は、兵が三千程出てきて、応戦しました。


 午の刻(正午前後)から、左京の軍勢は辰巳(南東)に向かって斬りかかり、数刻戦って追い崩しました。


 浅野村に林弥七郎という武士がおりました。弓の名手です。


 林が弓を持って退こうとするのを、鉄砲の名人である橋本一巴が追いかけました。


 二人は顔見知りでした。


 それが戦国の世というものなのだと思う地の文です。

 

 

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