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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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勘十郎殿御成敗の事其弐

 樹里の命を受けたくノ一の三人のうち、まずは一番若手の茜が柴田勝家に近づきました。


「勝家様、左京様が病に臥せっておいでです。勘十郎様にお伝えし、お見舞いをするようにご進言ください」


 侍女に扮した茜が告げました。しかし、勝家は、


「子供の言う事など聞けるか」


 けんもほろろに言いました。


 茜は悔しくて仕方がありませんでしたが、表には出さず、引き下がりました。


「どうかお聞き届けください」


 次に現れたのはくノ一の頭の葵です。


「年増は好かぬ」


 勝家の直球過ぎる言葉にもう少しで首を絞めそうになった葵ですが、我慢して引き下がりました。


「お願い致します」


 最後に現れたのは、美咲です。


「すぐにでも参ろう」


 勝家は二つ返事で応じました。美咲は苦笑いし、天井裏から見ていた茜と葵は歯軋りしました。


「男って奴は!」


 異口同音に呟く葵と茜です。


「権六殿、手筈通りに」


 美咲は樹里に報告しました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。

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