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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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おどり御張行の事其壱

 ある年の七月十八日、左京は仮装踊りを開催しました。


 でも、猿の仮装は固く禁じました。


「そんな事してねえよ!」


 史実を歪曲する◯◯のような地の文に切れる左京です。


 赤鬼になったのは平手内膳の家来衆。


 黒鬼になったのは浅井備中守の家来衆。


 餓鬼には滝川一益の家来衆。


 地蔵には織田太郎左衛門信張の家来衆。


 前野長康、伊東夫兵衛、市橋伝左衛門、飯尾近江守定宗は、皆弁慶になりました。

 

 その者達は取り立ててよく似せていたようです。


 はふり弥三郎重正は詐欺師になりました。


「絶対に違う!」


 勝手に犯罪者にしてしまう◯◯のような地の文に切れる重正です。


 重正は鷺の姿がとても似合っておりました。


 左京は如意棒を持ち、孫悟空になりました。


「絶対に違う! 断じて違う」


 孫悟空が存在しない世界に生きている左京はいつもの三倍増しで地の文に切れました。


 左京は天人の衣装を着て、小鼓を打ち、女踊りをしました。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で応じました。

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