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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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三郎五郎殿御謀叛の事其参

 織田三郎五郎広京が、危険を察知して急いで逃げ帰ると、拍子抜けした美濃勢も撤退しました。


 同時に左京の軍勢も帰陣しました。


 広京が左京に敵対行動を取るようになり、随分と時が経ちました。


 左京が苦心している時、助ける者はほとんどおりませんでした。


 元猿のうつけですから、仕方がないのでした。


「うるせえ!」


 何でも思った事を口にしてしまう地の文に切れる左京です。


 このように、左京はたった一人になり、周りじゅうが敵になっても、腕に覚えのある屈強な侍衆が七、八百人も肩を並べていたので、合戦に及んでも、一度たりとも不覚を取った事がありませんでした。


 侍衆達の活躍もさる事ながら、それにも増して左京の支えとなったのは正室である樹里の膝枕でした。


「違う!」


 図星を突かれた左京は顔を真っ赤にして切れました。


 失礼しました。


「では頼みましたよ、葵、美咲、茜」


 樹里は笑顔全開で三人のくノ一に告げました。


「承知」


 三人はスッと消えました。

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