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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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三郎五郎殿御謀叛の事其弐

 美濃勢がいつもよりも気合が入っていない状態で川岸付近に出陣したとの報告がありました。


 そこで左京は、


「さては、こちらの誰かが謀叛を企てておるな」


 如何にも自分で思いついたかのように、樹里に教えられた事を言いました。


「どうしてバラすんだよう!」


 裏事情をあっさりと喋ってしまう地の文に涙ぐんで切れる左京です。


「そうなんですか」


 樹里はそれでも笑顔全開です。


「佐脇藤右衛門は城から出るな。町人には、町の惣構そうがまえを見回り、門を固く閉じ、俺が帰るまで開けるなと申し伝えよ」


 左京は樹里に教えられた通りに命じました。


「ううう……」


 いくら抗議しても全部バラしてしまう地の文に項垂れる左京です。


 そして、項垂れたまま、左京は出陣しました。


 左京が出陣したのを広京は伝え聞き、全兵力を率いて清洲に向かいました。


「三郎五郎、到着した」


 門の前で叫びましたが、中に入れてもらえません。


(ばれたのか?)


 信広は嫌な汗を掻き、慌てて帰陣しました。

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